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コルチャックの原作、というふれこみですが、ややこしいいきさつを解説から読みとると、
TVシリーズ(日本で放映されたもの)の前に2本のテレフィーチャー(単発ドラマ)があり、
最初の1本はこの「ラスヴェガスの吸血鬼」を原作に製作されたもの、
2本目の「シアトルの絞殺魔」はリチャード・マシスンがオリジナル脚本を担当して製作されたもの。
ジェフ・ライスのオリジナル作品である「ラスヴェガスの吸血鬼」と
リチャード・マシスンのサジェスチョンで著者が書いたノヴェライズ「シアトルの絞殺魔」、
の2作品がこの本にあさめられています。
なので、TVシリーズの原作ではありません。帯はちょっと誘導しすぎかも。
TVシリーズの原作ではないにしても話の構成はほぼ同じ。
とくに違いが目立つのは主人公コルチャックの造形が偏執狂的に「記者魂」を発揮させる点で、
自らのコミュニティを破壊しても「記者魂」を優先させた結果、
敵の怪物と同じように人間のコミュニティからはじき出されてしまいます。
怪物が文明の物質的破壊者とすれば、
コルチャックは人間の精神的コミュニティを狂わす異物、のようなものかもしれません。
怪物が去るとともに町からコルチャックの姿が消えるのは、
鏡に映るミカンが、鏡の前のミカンを取り去ると両方消えるのによく似ています。
マシスン脚本を原作にしたノヴェライズのほうでは
コルチャックのキャラはほぼ同じですが、恋人と上司が仲間になるので、やや救われている感じです。
こりゃヤッターマンの3悪人みたいですがね。
原作では、コルチャックは町から町へ移動しながら怪物と対峙する設定になっていたようですが、
TVシリーズでそんな設定はムリなので、一つの町でいくつもの怪物と戦わねばならず、
すると破壊的な性格では話が続かない、
なのでコルチャックの性格をもっと穏やかで飄々としたオッサンに変更したのかなと思うわけです。
解説ではTVシリーズが最初の2クール24話をクリアできずに20話で終了したのは
予算不足で視聴率が取れなかったから、と書いてありましたが、
どこかで「原作者のジェフ・ライスが原作と違うと抗議したから」ということも読んだ記憶があります。
「月影兵庫」が原作と違うと作者南條範夫が抗議したので「花山大吉」になったみたいな。
TVシリーズ(日本で放映されたもの)の前に2本のテレフィーチャー(単発ドラマ)があり、
最初の1本はこの「ラスヴェガスの吸血鬼」を原作に製作されたもの、
2本目の「シアトルの絞殺魔」はリチャード・マシスンがオリジナル脚本を担当して製作されたもの。
ジェフ・ライスのオリジナル作品である「ラスヴェガスの吸血鬼」と
リチャード・マシスンのサジェスチョンで著者が書いたノヴェライズ「シアトルの絞殺魔」、
の2作品がこの本にあさめられています。
なので、TVシリーズの原作ではありません。帯はちょっと誘導しすぎかも。
TVシリーズの原作ではないにしても話の構成はほぼ同じ。
とくに違いが目立つのは主人公コルチャックの造形が偏執狂的に「記者魂」を発揮させる点で、
自らのコミュニティを破壊しても「記者魂」を優先させた結果、
敵の怪物と同じように人間のコミュニティからはじき出されてしまいます。
怪物が文明の物質的破壊者とすれば、
コルチャックは人間の精神的コミュニティを狂わす異物、のようなものかもしれません。
怪物が去るとともに町からコルチャックの姿が消えるのは、
鏡に映るミカンが、鏡の前のミカンを取り去ると両方消えるのによく似ています。
マシスン脚本を原作にしたノヴェライズのほうでは
コルチャックのキャラはほぼ同じですが、恋人と上司が仲間になるので、やや救われている感じです。
こりゃヤッターマンの3悪人みたいですがね。
原作では、コルチャックは町から町へ移動しながら怪物と対峙する設定になっていたようですが、
TVシリーズでそんな設定はムリなので、一つの町でいくつもの怪物と戦わねばならず、
すると破壊的な性格では話が続かない、
なのでコルチャックの性格をもっと穏やかで飄々としたオッサンに変更したのかなと思うわけです。
解説ではTVシリーズが最初の2クール24話をクリアできずに20話で終了したのは
予算不足で視聴率が取れなかったから、と書いてありましたが、
どこかで「原作者のジェフ・ライスが原作と違うと抗議したから」ということも読んだ記憶があります。
「月影兵庫」が原作と違うと作者南條範夫が抗議したので「花山大吉」になったみたいな。
あの時代劇の衝撃の最終回にはそんな大人の事情が(笑)子供心にあのお気楽超展開はビックリしました。
コルチャックも退職して、似た人が転勤してくれば良かったのに、ですね。
なので、「突電坊や」という名前を献上しましょう。
とっちゃん坊やのモジリアーニなんですがね。
花山大吉と焼津の半次のペアは
そのまんま、若旦那と下っ端君のペアにそっくり。
若旦那が行き着けの飲み屋で飲んでると、
下っ端君が事件を持ち込んでくる。
「しかたねえなア」とか言いながら、
ぬる燗で推理する若旦那、という
「隅の若旦那」という推理連作を書いて欲しいくらいです。
下っ端「若旦那ァたいへんだぁ」
若旦那「何だ藪から棒に。深夜アニメを全部見てるからって50才にもなって若旦那と呼ばれる筋合いはないぞ。そもそも君はボクの書いた小説をメールで送りつけてやったのに一向に感想も言ってこないで何がたいへんなんだ。今ボクは妻と娘と猫から介抱されてカニ味噌を皿からこそぎながらそいつとオカラをアテに一杯やってるんだ静かにしたまえ」
下っ端「そりゃあっしはニートの風来坊で心療内科に月イチ通院中でやすが、こう見えて日がな一日ボンヤリしたり退屈したり色々忙しいんでやすよ。そもそも素人の作を読むのはメンド痛い痛い若旦那の箸があっしの目玉に」
若旦那「生意気を言うからそんな目に合うんだ」
下っ端「早くお箸を抜いて下さいよう。あぁヒデェ…人の目玉を食っちまったよこの人は」
若旦那「カニ味噌と合うじゃないか。で、何がたいへんなんだい。言ってご覧」
下っ端「今のあっしがたいへんじゃないように見えるんならアンタひとでなしだよ。おっとそうそう忘れるとこだった。酔って痛電したのにAKGさん出ないんですよ。メールも帰ってくるし。どうかしたかと心配になっちまって」
若旦那「電話は非通知設定だったから君が嫌われてるからってことでもないか。メアドの方はAKGくんがこないだやめた会社のサーバーのだからなぁ…まぁ新年会までにはハガキの一枚ででも知らせてくるだろう。心配することもあるまい」
下っ端「そんなもんでやすかねぇ」
若旦那「ボクの推理で解決祝いだ。一杯やりたまえ」
下っ端「推理と解決しやしたか?おっと若旦那そっちにつがれるとあっしにゃ良く見えねぇ」
若旦那ニヤニヤ。
完
品川隆二さんは二の筋で売っていた役者だったので、
白塗りはセルフパロディだったのでは?
面白いじゃないか!、
もっと別なところでこの才能が生かせないかねェ。
若旦那の作より、あ、ゲホゲホ