spin out

チラシの裏

マドモアゼル他

2019年02月24日 | 雑日
ずいぶん以前に古書店で「マドモアゼル傑作集」(角川文庫 常盤新平編)を買った。
マドモアゼル、というのは米国で出版されていた若い女性向けの雑誌、ということ以外は知りません。
あとがきでは、常盤新平が
「すぐれた短編小説は『ニューヨーカー』と『マドモアゼル』から
採られることが多いのではないか」とも書いています。
目次を見ると、ブラッドベリ、シャーリイ・ジャクスン、マルセル・エイメあたりが安心できる名前で、
有名なところではモラヴィア。
あとは英米文学を研究している人でないと心あたりがないかも。
じつはジェームズ・ボールドウィン「荒野から出でよ」にひっかかって放擲中。
ボールドウィンは黒人でゲイという作家だということを、この短編集で初めて知った。
そのイメージが、なんとなくラングストン・ヒューズと重なって、
思潮社から出ていた「ラングストン・ヒューズ詩集」を引っ張り出してきた。
これも古書店で買ったはず。
ヒューズの詩「小さいなじみの手紙」を「おなじみの短い手紙」として歌にしたのが高田渡。
高田渡は「私は私よ」というシャンソンをディキシーランド風に歌っていますが、
その訳詞は小笠原豊樹。
最近、草思社文庫からエッセイ「渡り歩き」が出ましたね。
まるでペンネームのような本名、本名のようなペンネーム。
高田渡の「生活の柄」は山之口貘の詩を歌にしているのですが、
その中の「おかをしいて」がどうしても意味が分からず、
岩波文庫から出た「山之口貘詩集」も買った。ああ、そういう意味かと納得。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中川晴之助 | トップ | バンドリ トクサツガガガ »

コメントを投稿

雑日」カテゴリの最新記事