
読み終えるのにすいぶん時間がかかってしまった。
なぜなんでしょうね。
雑誌やアンソロジーに1編だけ掲載されているのならともかく、
1冊全部読もうとすると、繰り返しあらわれる同じモチーフ
(古い屋敷、水への恐怖など)にたじろいでしまいます。
執拗なまでに似たような設定の作品自体の持つ恐怖度より、
それを書かざるを得なかった作者の心の暗黒面が読み手に
ある種の強迫感を与えているように思えます。
読んでいると、怖いより暗くなってしまうんですね・・・
そこんところがM・R・ジェイムズとは別方向のベクトルだと思うんです。
晩年の未発表作品「蜂の死」はホラーからはみ出して、
ディックの短編を読んだ感じに似ていたなあ。
■ゴースト・ハント H・R・ウェイクフィールド 創元推理文庫
なぜなんでしょうね。
雑誌やアンソロジーに1編だけ掲載されているのならともかく、
1冊全部読もうとすると、繰り返しあらわれる同じモチーフ
(古い屋敷、水への恐怖など)にたじろいでしまいます。
執拗なまでに似たような設定の作品自体の持つ恐怖度より、
それを書かざるを得なかった作者の心の暗黒面が読み手に
ある種の強迫感を与えているように思えます。
読んでいると、怖いより暗くなってしまうんですね・・・
そこんところがM・R・ジェイムズとは別方向のベクトルだと思うんです。
晩年の未発表作品「蜂の死」はホラーからはみ出して、
ディックの短編を読んだ感じに似ていたなあ。
■ゴースト・ハント H・R・ウェイクフィールド 創元推理文庫
ボクの真似ですね?
うれしいなぁ。
先輩の趣味がボクの影響で良くなってきて。
その調子ですよ!
じゃ、ボクはなんだかあの川に向かって無性に走りだしたいのでこの辺で失礼!
「ゴースト・ハント」を読むならば、M・R・ジェイムズ短編集を先に読んでおくことをお勧めします。
「ゴースト・ハント」(収録短編のほうね)の進取性が分かると思います。(ラジオの中継を使う、その手があったか!みたいな)
M・R・ジェイムズのエピゴーネンでありながらも創作スタンスの違いが、早すぎたP・K・ディックのようにも思えます。
アニメ「中二病でも恋したい」のヒロイン、小鳥遊六花みたいなもんですかね。
では、不可視境界線を探索してくるのでこれで失敬!