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チラシの裏

冒険の惑星

2013年06月03日 | SF
ジャック・ヴァンスと言えば、これも。
「冒険の惑星Ⅰ~Ⅳ」
「魔王子シリーズ」以前のヴァンスといえば、
創元のこのシリーズとハヤカワの白背「竜を駆る種族」ぐらいでした。
「大いなる惑星」が唯一青背のSF文庫だったっけ。


ジツハヨネダヒトシノエガスキジャナイ

「偵察艇不時着!」
「キャス王の陰謀」
「ガラスの箱を打ち砕け」
「プニュームの地下迷路」

こんなこと書くのもなんですけど、「冒険の惑星」はバローズ流の古臭い話なんです。
「魔王子」の3巻と4巻が出る間にエースブックから
ペーパーバック書き下ろしとして出版されました。
4巻の「プニュームの地下迷路」は1970年発表です。
1970年といえば、ラリイ・ニーヴンが長編「リングワールド」を発表した年でもあります。
「リングワールド」と「プニュームの地下迷路」が同じ年に出ているなんて、
さすがアメリカのSFは奥が深いというか、懐が深いというか。

「魔王子シリーズ」でさえもうちょっとコンテンポラリー感があるのだから、
「冒険の惑星シリーズ」の「懐かしさ」は、
バローズSFへのリスペクトかもしれません。
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