副題にあるとおり奇妙な味、のアンソロジーですが、
どの作品が面白いのかは好みで分かれるところでしょう。
面白い、と書きましたが、どちらかというとホラー風味に偏っています。
好みはロナルド・ダンカン「姉の夫」、ゼラズニイ「ボルジアの手」。
「ボルジアの手」はゼラズニイの短編集未収録のショートストーリー。
久しぶりですゼラズニイの短編。
オチはなんとなく予想できますが、
チェーザレ・ボルジア、ナポレオン、ヒットラーを
「右手」でつなげたアイデアはいいですね。
ゼラズニイは短編作家だと思うんですが、短編集が2冊しか出ていないのが惜しい。
「姉の夫」は最後のオチに驚いたら、
もう一度前のページを読んでみて周到な伏線に感服する一編。
筋に合わない部分もあるけれど、それはそれ。
現代版M・R・ジェイムズみたいで良かった。
編者のおすすめ3編「お告げ」「街角の書店」「肥満翼賛クラブ」には
かすりもしなかったので申しわけなく思います。
「街角の書店」の作者ネルスン・ボンドは、
国書刊行会から出ていた「グラックの卵」(浅倉久志編)に、
「見よ、かの巨鳥よ!」がトップ作品として収録されていましたね。
たしかに編者の中村融が書いているように、作品の順番も非常に大切。
ウィルヘルム「遭遇」は解説にあるような
SF解釈を頭ひねって考えていますが、まったく思いつかず。
どの作品が面白いのかは好みで分かれるところでしょう。
面白い、と書きましたが、どちらかというとホラー風味に偏っています。
好みはロナルド・ダンカン「姉の夫」、ゼラズニイ「ボルジアの手」。
「ボルジアの手」はゼラズニイの短編集未収録のショートストーリー。
久しぶりですゼラズニイの短編。
オチはなんとなく予想できますが、
チェーザレ・ボルジア、ナポレオン、ヒットラーを
「右手」でつなげたアイデアはいいですね。
ゼラズニイは短編作家だと思うんですが、短編集が2冊しか出ていないのが惜しい。
「姉の夫」は最後のオチに驚いたら、
もう一度前のページを読んでみて周到な伏線に感服する一編。
筋に合わない部分もあるけれど、それはそれ。
現代版M・R・ジェイムズみたいで良かった。
編者のおすすめ3編「お告げ」「街角の書店」「肥満翼賛クラブ」には
かすりもしなかったので申しわけなく思います。
「街角の書店」の作者ネルスン・ボンドは、
国書刊行会から出ていた「グラックの卵」(浅倉久志編)に、
「見よ、かの巨鳥よ!」がトップ作品として収録されていましたね。
たしかに編者の中村融が書いているように、作品の順番も非常に大切。
ウィルヘルム「遭遇」は解説にあるような
SF解釈を頭ひねって考えていますが、まったく思いつかず。
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