なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

懐かしいK・Hのおじいちゃん

2009-08-31 04:17:37 | Weblog
 前にこの人の話を書いた時は単にイニシャルで”H”のおじいちゃんと書いたのだけれど、確かに頭文字はH何だけれど、どうもそれは誤解を招きそうなのでHKと改めました。
 この人は自分からは必要なこと以外はしゃべらない人なんだけれど、多分話が嫌いとかいうのではなくて、自分で口を開いてしゃべるのが面倒なだけではないかなと想像していました。
 人の話はよく聞いてくれるし、決して話が嫌いなわけではなさそう。
  それはそうです、ものを書くのを仕事にしていた時代がある・・・私などは学生時代に買って読んだ本の著者と囲碁を打つ偶然に恵まれた事を幸せに感じたのですから・・・その当時も地方新聞に連載を書いていた筈。
  
 ともかく、午前中は執筆、午後が囲碁で夕方は早めに切り上げると言うのが日課
  大変なヘビーいやチェーンスモーカーでピー缶が好きでいつも碁会所にキープしている。
 残りが少なくなると新品を置いて行く(これは近所のタバコ屋さんに自分用に注文してある)。
 さて向こう2子あるいは3子で打つのですが、大変な早打ち。
  おそらくキャリアが長い分、似たような形を経験しているのでしょう。
 それに勝負は中盤以降にあると思っているのかも知れません。
  私などは毎度同じような立ち上がりだとしても、どこかに違いが無いかとか、若しかしたら前に気がつかなかった儲け話など見落としていないかなど気になるのですが。
  じいちゃんはめったに手を止める事は無いのですが、それでも本当に困った時は流石に止まる・・・そう言う時はたいてい投了寸前。
 早打ち+投げっぷりの良さが特徴。
 
 そう言えばHKのじいちゃんが亡くなった時、実の弟さんが葬儀の翌日に碁会所に顔を出してくれました。
 私もその方と1局お相手をさせていただきましたが、どうやらじいちゃんが生前囲碁を打っていた人と対局して供養にしているようでした。
  
 さてじいちゃんが亡くなって10年以上経つのに何で急に思い出したのか?
  理由はごろ合わせの・・・
 今日、ネットで1局打って幸運を重ねることが出来ました。
  これで4連勝!
 こういう自慢話を碁会所言葉では「カッタカッタ(勝った勝った)と下駄の音」とからかいます。
  下駄と言えばゲゲゲのキタロウでは無くて、碁会所ではHKのじいちゃんのピー缶と並んでトレーでマークでした。
 ビルの二階にある階段を下駄の音高く通っていたのですから。
  階段から下駄の音が響けば「じいちゃんの出勤」の合図。
 と言う事で連勝すればじいちゃんを思い出すことになる・・・これも供養。