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マア鉛筆1本消しゴム1個・・・昼休みの消灯などなど・・・だから昼食は薄暗い穴倉みたいな明るさの事務所で業者さんのお弁当を食べることになります。
この時期かなり弱くではあるけれどエアコンを使ってたりするので、ただでさえ効きが悪いので窓のカーテンを閉めて(薄い白いものを使って直射日光が窓ガラスから入らないように・・・)いるから、何だか寂しい食事風景ですよ。
明るさから言うと何処かの夕方の公園とかキャンプサイトで、周りに人はいるものの殆ど一人でいるのと変わらない・・・話をするのは電話がかかって来た時くらい。
食事は各自の執務机で摂っていますからね。
女性は彼女たちの休憩室に集まっているようですが、男性は皆ばらばらですからただ黙々と食べるのみ・・・
ですから食べ終わってから囲碁部屋(畳の休憩室)に移動すると、ここは普通の明るさの部屋だし、男性職員が何人かいますし、TVから音声が流れているし・・・急に明るくなってムードが全く違うのです。
先ほどまでの”無人みたいな事務室”から”人がいる所”に移ったという感じというと大げさでしょうか。
ついでに悪態っぽい話ですが、、、節約の件で。
私の仕事では毎日外部の機関からS4サイズの角封筒に入った郵便物が届きますので、この使用済み封筒は相当な量になります。
この使用済み封筒は捨ててはいけない規則・・・それは良いのです
単なる再生資源ではなくて、他の部署に連絡文書など送る時に(誰かが運ぶならば)再利用することになっているのですが、来る量と使用する量では全く違うからドンドン溜まりま(いつかは捨てるかリサイクルに出す日が来る筈)。
これが古新聞なら紐で縛ってリサイクルなのですが。
そこで私はこの資源の山を減らすべくササヤカな努力をしています。
まず、宅急便ではなくて郵便で来た物には切手が貼ってあるものもあるので、これはハサミで切り取ります・・・もしかしたら古い使用済み切手でも役に立つ可能性もありますからね。
それ以外のものはペーパーナイフで折り目を切っていくとA3サイズの紙になります、これを更に8分の1くらいに切り分けて白い部分を山折にしてホッチキスでとめると、厚手の紙の手帳が出来上がります。
これにこのブログの下書き・・・というほどでもありませんが、気のついたことを書き留めることになります。
一昔前なら新聞に入っているチラシの裏面の利用法みたいなものですが、封筒の裏面は鉛筆でもボールペンでも書きやすいから何かを書くには便利ですね。
スケッチブックも材質的には出来そうですが、さすがにそれは私の腕が必要としていない・・・
さて昨日の昼休み碁、さすがにFさんは不機嫌になったようです。
これは原因が私にあるともいえますが、ゲームで勝ち負けを争っているのですから当然起こりうることであり、彼としては「自分に腹を立てている」という所でしょうね(都合よく解釈すれば)
彼は私が休んだ水曜日にはKさんと夜のデスマッチ?で深夜まで打ったらしい。
家に着いたら危うく日付が変わる所だったらしいから、事務所を出たのは11ごろにはなっていたと思われます。
そういうことで木曜日の昼休みの碁は両氏ともバテていて、5,6月でははじめての碁休み。
そんなことでその次の日・金曜日はFさんは気合が入っているとお見受けした。
スポーツとは違うから囲碁の気合は筋肉だとかではないのですが、石を持つ手つき・視線・考慮時間や素振などの雰囲気、呼吸の感じまで”何か違う”と感じます。
ただそれが”正しい気合の入り方”(わけのわからない感想ですが)かどうかは分かりませんが・・・
ともかく今日のK氏は最初から考えている。
5子局の黒さんが2手目、4手目、6手目に時間を使っている・・・
考えることは当然悪いことではない
しかし・・・気合が入り過ぎかも・・・競馬で言うとイレコミ過ぎに見える。
”今日は考えて打つぞ!”というパフォーマンスとも取れますが、Fさんが自分自身に言い聞かせているのでしょうね。
それに今日は新しい作戦を試して来たようです。
それが水曜日にKさんと二人で研究した成果なのか、何処かで仕入れた知識なのか、はたまた誰かにアドバイスを受けたものなのかは分からないのですが、ともかく新しいことを試しているようです。
それは”5子局必勝法”に出てきそうな作戦です。
もし名付けるなら「手抜き作戦」というか「碁盤の半分で打つ作戦」というか・・・そういうものです。
口で進行を説明すると(5子局です)
白1・右上隅星に右辺側から小ケイマかかり
黒2・隅を受けずに上辺星に展開
白3・右下隅星に右辺側から小ケイマかかり
黒4・右下隅手抜きで下辺星。
白5右辺星に山型に構え
黒6左辺星
これで白は右辺に山形を作ったから、私の師匠のK畑さんなら「これにて碁はオワッ!」と叫ぶ所だが、「白江治彦・置碁戦略」では”黒の必勝形”でもある!。
ともかく碁盤中央から左にかけての6個の星には全て黒石がある状態。
左だけ見れば井目というか、ミニ碁盤の6子局というか・・・ともかく本の知識では、私はこの形で黒が正しく打てば勝てることを知っているわけです。
つまり、「日頃の勉強の成果を遺憾なく発揮して下さい」「ちゃんと打ってくれれば当方にも綺麗に負ける準備はあります」と開き直った形です。
尤もお互いザル碁クラスでは、山型が結構厄介でK畑師範が言うように黒も打ち方次第では楽ではないことも承知の上ですが。
この形はFさんにとって想定通りであったらしい。
いや、こんなに雄大な構えを白が許す方が想定外だったかも知れませんが。
ともかく彼は6手打ったところで「これだけ雄大な形なら、黒の楽勝」と感じたらしい・・・何となく態度で分かるものですよ・・・口笛を吹きかねない感じです
ただ「これはもうオワ」「黒楽勝でしょうね」などという態度がチラットでも見えたり、言葉の端々から窺えると私の”素直な気持”がザラザラしてきますし元々のへそ曲がりな性格が表に出てきます。
一般的にはFさんの感想は正しいのかも知れませんが、それは「置碁戦略」を正しく理解していての話でしょうから「どのくらい理解しているのか試して見ましょう」という気持ちに変わります。
私の感想では・・・「戦略」は正しいのだけれど、Fさんの気風にマッチしているかどうかという点では疑問という所。
つまり「正しい戦略を使えば必ず結果が出る」というような、「戦略」は便利な道具ではないのでしょう。
多分、「この戦略を身につける」には=「Fさん自身の碁を改造する」様なことが必要ではないだろうか。
目先のこの5子局以上にそこが大事な気がします、そうでなくては逆にこの5子の壁は越えられないかも・・・
ともあれ、黒6の時点でFさんはことが上手く運んでいるので満足だったでしょうが・・・
白はここで右下隅の星に両ガカリして黒の動きを誘います。
この辺から「黒のお手並み拝見」というか、最初の星打ちで大きく構えたことと矛盾無く打てるかどうかの様子見。
マア、白としては「局面を動かしていく」ということでしょうか
白は稼ぐ所は稼いで、黒の大模様を少しずつ削っていく形。
Fさんは「白はそんなに小銭が欲しいか」「豆が欲しいかソラやるぞ」という鷹揚な、あるいは白を小馬鹿にした感じですが・・・これは模様が大きいだけに計算が確かでないと・・・
結局白に11目残ったのです。
彼としては「作戦通り」であったはずなのに、地は足りなかったということでしょう。
これで4連敗となった
5子の置碁必勝法は元々の謳い文句に「5つも置けば、プロ相手でもそうは簡単は負けない」みたいな気分があったと思うのだが、それはアマ高段者レベルの話しとしても、Fさんにしてみれば、お互いザル同士なのだから「5つも置けば・・・」的な気分ではあっただろう。
しかも出だしは本に書いてある通りに近かったでしょうしね。
今日のFさんはかなり不機嫌になった。
碁石を片付けるとサッサと執務室へ
今のもがきの時期は大事だと思うのですがサテサテ
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