なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

子供との対局会を観戦

2007-04-30 01:18:40 | Weblog
 土曜日久しぶりにコミュニティの”静養室”に午前中顔を出した。
 図書館へ行ったついでみたいなものですが、10時を過ぎているから子供と大人が碁を打つ会みたいなものがあるので寄ってみました。
 正式な名前は知りません・・・名前なんか無いかも知れません。
  前にも話したことがありますが”静養室”というのがこの畳の部屋の正式な名前ですが、実際には午後は将棋と囲碁が半分ずつ使っています。
 だから勝負の火花が散っていて、とても静養とは縁遠いと思うのです。
  何の目的の部屋だったか分かりませんが、まあ、囲碁の部屋です
 今朝は顔を出すと少年とAさんが打っていました。
少年は見たところ中学生くらいかな、いかにも成長期と言ったアンバランスというか伸び盛りみたいな体型をしている。
 Aさんは物静かで生真面目タイプですから少年相手でも正座で対戦している
  そのせいか少年の方も正座でした・・・なるほどこの方が見ていて絵になる
  お久しぶりですと盤から少しはなれたところの座布団に私も正座で座ります・・・マア一呼吸してから膝を崩しましたけれど。
 盤面を見るともう30から40手くらい進んでいて、どうも手順がはっきりしない・・・2子か3子か判断しかねる
 マアAさんにそういう置石なんだなと思いながら見る
  少年はよく考えて結構しっかりした手を打つからこの先が楽しみですね、私がこのくらいの年には1局しか打っていないのですからね。
 中盤を過ぎてから細かな形勢になってきて、黒数目残るかなというくらいで、終盤には損な手、よい手を見逃すなどあって結果は十数目の大差となってしまった。
 これは経験不足もあり、ヨセというジャンルの知識も乏しいのでしょう。
  数え終わったところで席を立ちました。
 丁度この囲碁会の会長がやってきてAさんに『一局どう』と目配せしている。
  時刻は11時を回ったところで、少年はこれで終わりにするみたいです

 今日図書館で借りた本は
<初段免許皆伝シリーズ>
「目で感じる 手筋の基本と応用」 日本棋院編 1998年

 私はこういう本で”段位”を表記しているタイトルに疑問というか興味を持っているのです。
 手持ちの本の中のタイトルに”七段への挑戦”とか”六段合格”みたいな”恐ろしい”サブタイトルのものもあるし、”天下五段”を標榜したものがある。
 段位のインフレはともかく、その段位差と内容の差はどうなのかよく分からないのです。
 マア”違いが分からない男”で申し訳ないみたいではあるのですが
  活字にして伝えようとしている囲碁的真理というか事柄に代わりが無いはずですから、書かれていることに大きな差があったらおかしいでしょう
 伝えやすく・分かりやすい場面を想定して説明するとか
 ともかく局面を限定して解説するとか
  上級とか低段とかの人にできやすい形の説明はあると思う・・・置き碁とか間違って憶えている(何かの思い込みに陥りやすい形)とかです。
 実戦を見たならば、高段者の碁みたいにホンの僅かな違いが結果で大差になるとか、低段者の碁では現実に起こらないとか、ありえないことが起こるとかの違いはありそうですけれど、基本は同じだと考えているのです。
 だから午前中の子供とAさんの碁を見ていても勉強になることもあるし、「基本」とか「有段者」とサブタイトルがついている本も役に立つ・・・もしかしたらそれは私が弱い証拠かも知れませんけどね。
 そう、前にも話したことがあるけれどポケットサイズの「これができたら初段」というような名前がついた詰め碁とか手筋の本がありまして、試しに三段くらいの人に挑戦してもらったら全問正解とはならなかったのです。
 さて初段合格をペーパーテストでやった場合に100%できなければ不合格というものではなくて、例えば80%できたら合格みたいなものでしょう?
 そういうペーパーテストは無いかもしれませんが、仮にあったとしてもそういう合格の幅があると思います。
 問題はできなかった20%です・・・偶々間違ったものかもしれませんが偶々できたものもあるかも知れませんからね。
 それでも”合格”ならば、できなかった20%も含めてクリアーしたと本人も思い込むでしょう。
 
 (想像ではありますが)仮に2段、3段の人が「初段の基本」みたいな本を買うでしょうか、いえ手に取るでしょうか?
 実際に買わなくても良いのですが・・・もうすんだことと考えるとか、一段低く見ることは無いだろうか?・・・その辺りの意識と現実に差があるような気がしてならないのです。 
  

GWの始まり

2007-04-29 01:13:10 | Weblog
 4月28日から今年もGWが始まりました。
 例年だとGWといってもさして嬉しくも無い、世間だけがなんだか賑やかで落ち着かない週間みたいなものでした。
 もっとも子供が小さければ、なんだかんだと引きずり回されていましたが。
  今年はGWがありがたい気がします・・・新しい任地の仕事は今まで経験したことが無いもの(そんなに凄いわけではないけれど)で仕事の流れも扱うパソコンのシステムも全くぶっつけ本番でしたから、着任早々は何がどうなのか全く分からないで仕事に追われていました。
 実際には何も分からないのでは仕事にはならないのですが・・・
  そんな中で○○シンドロームに陥ら無かったのは、持ち前の鈍感さもさることながら、昼休みの囲碁仲間でした。
 彼らが特段何かをしてくれたというわけではないのです。
  只、昼休みに碁を打つ仲間ですが、仲間が”いる”ということが善いですね
 事務所内では皆違う課ですから、事務所の中では話す機会は全くと言っていいほど有りませんが、仕切りのない所内では顔は見えますし、話す声も聞こえる。
 1階の男子休憩室”囲碁将棋・TVゴロ”のメンバーには所長、次長がいてその時間だけは仲間的な時間があるのですから、これは精神バランスによかったかも。
 ともかく1ヶ月が過ぎようとしています。
  勿論私なりの努力らしいことはしました。
 なんたって何にも知らない・何にも出来ないのですからね
  パソコンのシステムとか仕事の流れとの関連など分厚い説明書を読んで何とか一通りは出来るようになりました・・・
 窓口にはお客も多い・・・その中で私が応対しなくてはいけないお客も結構います。
  しかも、私を含め4人しかいないグループで3人は転勤してきて着任・・・ベテランの1人はなんと4月半ば緊急入院でただい手術の予後。
 こういう経験も人生で初めてです・・・この年で始めての経験もマダマダあるものです。
 ともかく疲れた4月が終わろうとしていて、GWにもつれ込んだという気分
  尤もこの間も、読書、ネット碁、ブログとかインターネットとか普段とほぼ変わりなくやっているのだから結構しぶといジイサマです。

 まずは3連休、2日空けて4連休、まあここは公的機関ですからカレンダー通りです、それ以上ではないけれどそれ以下でもない。
 これだけ休みが続くのだから体はリフレッシュできるはず・・・なんだけれど年とともに疲れが取れにくくはなってきているのが情け無い。
 それでも今年も何処にも行く予定など無いから、恐らく食事・風呂・TV・図書館以外は引きこもりオヤジになりそうです。
 ただGWの中の1日だけは例外・・・頭の痛い日があります。
  もう間近だけれど、なんとも頭が痛い・厭な日です。

 それは娘の結婚式・いえ正しくは既に入籍しているのですからと親戚縁者、仲間に来ていただいての披露宴なんですが、本人はさっさと同居して入籍したくせに披露宴みたいな華やかなものの主役になりたいらしい。
 「一生に一度」だかなんだか知らないけれど、こういう陳腐なセリフが困る
  ホテルに設備されているチャペルとか・・・花嫁と並んで歩く役・・・全くもって私には苦手な役回りです。
 形だけのもののような気がして”神様に申し訳ない”様な気がする。
  以前若い二人から同居宣言があって、あちらのご両親と食事などした席で「できちゃった婚はかっこ悪いから、なるべく早く入籍すること」を前提としたが、それはクリアーされているのですが、今になって結婚式とか新婚旅行とか、マア順序を無視して都合のいいことばかり言っています。
 それに私には花嫁の父の役回りが振られている。

 これで婿さんが「囲碁を教えてください」なんていえば全て許しちゃうんだけれど、彼は今のところその方面に興味が無いらしい・・・全く困ったことです・・・そういうことでは不肖の婿殿のレッテルを貼りますぞ!

 ま、考えてみれば私も三十数年前同じことをやっていたかも知れません。
  ある大晦日にあちらの実家に泊めてもらい、本来ならTVドラマなら「お宅の娘さんを下さい」とご両親に頭を下げる場面で私はいきなり「派手な披露宴などはしませんが、来春3月・・・」と切り出した。
 ごく当たり前の事務連絡、打ち合わせみたいに
  あちらも娘の相手が長男でなければ良いということだったらしいから、中身は見ていないということでどっちもどっちか。
 (私はそれで話は済んでいると思っていたのですが、家の親戚のなかの誰かが両親の使者として挨拶にいったという話を後で聞いて驚きましたが)
 私はできるだけ世間の常識・慣習に縛られないように考えたのですが、結婚式は省けない・・・父方の本家が神社なのでそこでの神前結婚をしないとなるといろいろ面倒、オヤジの顔を潰すみたいな・・・。
 だから本家の叔父が神主で、従姉妹が巫女さんで結婚式・・・だんだん妥協が
  従兄弟の鮮魚店で仕出しの用意があって顔合わせ的食事会
 記念写真は父の妹旦那・母の従兄弟の写真館のオジサンで助手が私にとっては従兄弟。
 ケーキや引き出物代わりのクッキーは、母の実家のベーカリーから届いた。
  ケーキは母の兄弟・私の叔父がクッキーは私の従兄弟が作ってくれたらしい
 なんだか親戚中で祝ってもらって様な気がしますが、手作り風だったとは思う
  ついでの話ですが
 翌日市内に住んでいる兄と姉の婿さんたちの車に分乗して、同じ市内の三保の大きな水族館・ナントカランドそこから久能山東照宮に行って、皆でイチゴ狩り
 更に海岸の砂浜でシートを広げて、持ってきた重箱を並べてピクニックみたいなお昼・・・これが新婚旅行兼、新しい親戚同士の親睦会。
 私はこんなのもアリかとも思うのだけれど、女房殿は違う。
  30年以上もたっているのに「私の花嫁衣裳の写真が無い!」と恨み言を言う
 それはそうでしょう、そういう式はしなかったのだから。
  二人の背広とスーツでの記念写真は有るのだけれど、それではダメらしい
 そういうことからか、もしかしたら女房が裏から娘を唆しているのかも知れません。

 さて教会のバージンロードなるものを娘と手を組んで歩く役などぞっとする。
  普段そんな習慣はないのですから・・・娘が中学校の授業参観とか運動会にオヤジは来ないでと拒絶宣言があって以来並んで歩くことも稀だったのですからね。
 それに「両親への感謝・花束贈呈」みたいなセレモニーも”泣かせ”的な厭な仕掛けです。
  更にビデオとか娘の新郎新婦の子供時代の写真を使ったストーリーまであるらしい。
 当方は年とともに、更に脳梗塞のキャリアとも関連して涙腺がゆるいのですから、今でもその場面での醜態を予測してぞっとする。
 ああいうものは家族の中だけでの話で、人様に見せるセレモニーにするのは
困ったものです。

 さて娘が憎いわけではないのですが、誰の時でも結婚式は好きになれない(なんだか皆でゴッコ遊びをしているみたいなシラジラしたものを感じてしまう)。
  ともかく晴れがましいことは好きでない・・・主役ではなくても脇役を振られるのも厭・・・私としては自分が主役になるのはお骨になった時だけで充分です・しかもその場合は自分は参列しないで良いのですから。
  その娘は可愛そうに私によく似ているのだそうです、見てくれも性格も
 なるほど今回のようにやりたい放題的なことも父親譲りなのですな
  親の顔が見たいと言われたら忙しくなります。
 「父親に似ている娘は幸せになれる?」とかなんとか、根拠の無いことで気を休めるしかないでしょう
 ところで婿さん今からでも遅くは無い「囲碁を教えてください」と言わないだろうか?私にはその方が関心事です。 

夜9時までだって!?

2007-04-28 01:04:56 | Weblog
 今日も職場碁ネタですが、明日から3連休だしその後は4連休が控えているから暫くはその種のネタは無いので今日のところはそれで・・・
 休みと休みの間の平日を休みにすれば9連休になるのだけれど、当店は公的機関なのでそういう超大型連休はなし・・・個人的に間の2日で年休取れば出来ないことは無いけれど、それは「一寸カナダまで・・・」くらいの理由がないと取りにくいでしょうね。
 まあ、最低でもカレンダー通りには休みがあるから文句はない。
  変に超大型では行くところもないし遊ぶにも資金は無い・・・その間引きこもってネットと二人ぐらいになりそうです。

 さて囲碁話ですが、最近はネットだけではなくて勤め先でも打つ機会があるから大分局数が増えてきています。
 職場でだいたい週に3局、それにネットで1日1局とすると週に10局になる、それにもしコミュニティで打つこともあるかもしれないから概ね50%アップです。
 但し勝負碁的な気分で打つのはネットだけだから、その部分は1日1局ペースは変わりません。
  別に職場碁を軽く見ているわけではないけれど、少なくとも(職場碁は3,4子の碁なのですが)指導碁だとは思っていません、勿論勝負碁だとも思っていません。
  この辺の中途半端な気持ちは白としても難しいところ
 いい加減にならず、あまり勝負を意識しすぎた手にならず、さりとて勝負などどうでもいいような投げやりにならず・・・遊びと仕事の二足の草鞋?
 これは、相手のFさんKさんにとってのぶつかり稽古敵な碁くらいに思っているのです。
 力いっぱいぶつかってこられてどう受けるか・・・そんな気持ちです。
 
 さて今日も12時には速攻お弁当に取り組んでいると、横をKさんが通って
「昨日は9時まで打ちました」と、にっこり
「ここでですか?」
「そうです」
 なんと、9時まで囲碁残業(誤解のないように申し添えますが、残業代は出ておりません。念のため)
 勤務時間終了時から始めたとすれば3時間半は打っていたのだろうか?
  まあ決着の着かない碁などあったりして・・・3局は打ったに違いないと早合点しました・・・後で間違いと分かるのですが。

 今日のKさんとの1局は、ここのところのよくあるパターンでした。
  黒さん元気よく弱い白を追い掛け回しているが、実は攻める側も形が延びきっている。
 これは一旦攻守所を変えれば、黒も非常な危険な状態
  気持ちよく攻めている時は楽しいし、もう少しで憎き白石が取れそうだから、自分の弱点が見えにくいようです。
 白は防戦に追われているのですが、一方で「手が抜けるか」あるいは「何処で手を抜いて反撃に転ずるか虎視眈々」
 手を抜いて自分は軽症で相手が重症とか、例え重症を負っても相手に致命傷を与えられるかも知れないという場面を探っているのです。
 それとか、黒が白の石をイジメに来た時、あるいは次に行くぞと脅しに来た時、他方面でそれより大きな黒に先制攻撃をかけて、相手が防戦に回った時にその流れで形勢を傾けていく・・・
  マア、そんな傾向の碁でした。
 Kさんも部分的には大分強いし読めるのですが、さっき言った辺りの呼吸というか、全体の流れが・・・
 この辺りがステップアップするチャンスですね。
  現実に手が見えるのですから、何で私程度の白に負けるのか納得いかないでしょう・・・Fさんもっと若ければ「何でこんなヘナチョコ爺さんに負けるんだ!」と思っているはず。
 白は普通の手か、取りに行くと捨ててしまうような手ばかり・・・光る手・輝く手は全く無いから何処にも強さを感じないだろうと思います。
  Fさん、流れを見るというか、盤面を広く見るというか、そういうことに気がついてくれたらきっとぐんと伸びるだろうなと思います。
  この辺りは私が先輩の諸氏に言われていることの受け売り

 今日は「どんと晴れ」のエンディングには時間を余してFさん投了となったので、さっき聞いたKさんとの残業碁の話。
 実際には7,8局打ったらしい、はっきりした局数が分からないくらい
「考えずにドンドン打ちますからね」は多少の謙遜と自嘲?
私:「一局何分ぐらいで打つのですか?」
F:「ともかく早いですよ、取った取られたですから、最後まで行きません」
 なるほど一局25分から30分・・・取られた方が投了らしい。
  それなら打てないことも無いけれど、そういう碁も時間をかけてねじりあうって言うのもあってもいいではないかな?
 ま、おせっかいだから、これは飲み込んでしまった。 
  

大きく打てば大きく響く

2007-04-27 00:28:47 | Weblog
 確か明治維新の西郷隆盛の人物評だったような気がしているのですが自信はありません。
 日本一の大馬鹿とも言われてたらしい・・・
  働きかけた人の、働きかけ方によって反応が違う。
 だから中身が空で相手の反応次第で鳴り方が違う太鼓みたいなイメージだったのかも知れません。
 マア、私は体は大きいけれど西郷さんほどの大物ではないから、自分で比較する程ズーズーしくは無いのですが、今日は「大きく打てば大きく響く」を思い出しました。

 昼休みの休憩室、今日は少し仲間が増えて賑やかになりました。
ここは畳で横になれるので、同じ課のTさんは横になってNHKTVを見るのが日課です。
 Fさん、Kさんと私は囲碁の対局
  それでもう一人運転のMさんという人が居るのですが、この人はこの部屋の主みたいな方でいつもソファで顔にタオルを乗せて横になって居る・・・そういう人だと思っていたのですが・・・
 そこへこの事務所のドン・所長がやってきて彼と将棋を始めました。
  道具は盤も駒も新品で、今日が使い初めです。
 囲碁の道具一式と同時に将棋の道具も買っておいたらしい。
  折りたたみ将棋盤だけれど、ビニールパックされています。
 駒も種類ごとにパッキング・・・最近はこういう包装なんですね。
  ともかく賑やかになるのはいい事です。

 さて昼のTV番組、NHKTVドラマ「どんと晴れ」のエンディングテーマが流れています。
 さすがに所長は将棋を止めて片付けに入った。
  私もTVをチラット見ると12:59だから、囲碁もここまでです。
 「やあ時間切れですね」とFさんに話しかける。
 Fさんも三方カラミになってヒーヒー言っていたところだからホッとした様子でしたね。
私:「黒が危ない石3つを全部凌いだとして、そのときにはかなり地合いが細かそうですね」と感想
 これは、真意として『これは凌いでも黒地が足りません』の意味なんだけれど、さてどれだけ伝わっただろうか、方向違いの反論が有りました。
F:「白が黒石を本気で取りに来るもんだから、激しい碁になってしまう・・・」
 これは私の碁・気風?関する苦言だろうか。
  
 確かに私は「取れるものは取ってしまったほうが分かりやすい」とは思っています・・・しかし
 置き碁でもあるし、ハナっから白が黒を取りに行っても成功するはずが無い。
  また「取りに行く」=「取り碁」みたいな響きがあって数段低いというか、どちらかというと「品位に欠ける」みたいな表現にも聞こえます。
私に関して言うとこれらの批判は合っているかも知れませんが・・・Fさん置き碁のメカニズム?をご存知無いらしい。
 例えば置き碁では白はハンデ克服、ハンデを縮める糸口を探るために「精一杯」「多少薄くても頑張った手」「単純明快を避けた=一見難解な手」を打つわけです。
 これは、黒も強くなってくると白の不備とか薄み、弱いところも見えてくる・・・だからFさんなどは黒も頑張って白を咎めているわけです。
 問題はこの咎め方なのです。
  咎めるのがいけないのではなくて、咎め方が問題なのです。
 白の手に黒が反発し、それに更に白が再反発しているのです。
  白を咎めに行く黒は「大いに善し」です、そして乗り切らなくてはいけないのです。
 これが黒が置き碁で成長する形でしょう
  だからFさん「白が黒を取りに来る」ではなくて、私の側から見たらFさんが「大きく叩いたら大きく鳴った」のです。 
 Fさんの頑張りが白の最強手を呼んだり、自ら迷路に入り込んでいる。
  そういう意味で、Fさんステップアップのチャンスを迎えていると思う・・・白に恨み言を言ってはいけません・・・と思うのだけれど。
 私の太鼓腹が大きく叩かれて大きく鳴っただけ? 
  

今日のKさん戦

2007-04-26 02:10:27 | Weblog
 今日はいつものFさんは朝から仕事で外出していてお昼になっても戻りません。
 朝、業者に注文するお弁当の数が少なかったから、これはFさんたちはお昼には帰ってこないらしいとは思っていた。
 だから節電事務所の薄くらい部屋で昼食を摂って、「偶にはお昼の仮眠も好いかな?」と目を瞑っていると、背中からKさんの声がかかった。
 (本題を進める前に一寸寄り道・・・)
 節電は良いけれど、昼食時の節電はどうかと思うのです。
  事務処理の必要は無いから、必要以上の明るさは要らないけれど、薄くらいところで食事をするというのはなんだかおかしい。
  子供時代社宅に住んでいて、電気・水道・燃料、それに会社が製造していた紙類は全てタダの生活だったから、そういうものを気にしたことが無かった。
 中学時代に親が家を建てたので高熱費・電話代なども当然家の負担に変わったのだけれど、ここまでの節約は考えられ無かった。
 現在、家では食事の時は食卓の上の灯りを追加で点けるのだから、勤め先とは逆
  外国の高級ホテルのやや暗いロビーで食事しているような・・・明るさだけの比較です

 話は職場の男子休憩室に戻ります
碁盤・座布団を並べていると・・・おや!、プラスチックだけれど、碁石が碁笥に入っている。
 ボール紙の箱から黒いプラスチック碁笥に変わっている・・・やはりこの方が何となく気持ちが良い。
 こういうものを注文購入するのはこの事務所では目の前にいるKさんの仕事だから心の中で感謝。
私:「Kさんは休みの日など、碁会所で打つのですか?」
K:「いや、打つのはここだけですよ」と至極当然といった答えです。
K;「前にいた課長のH野さんとか昼休みのメンバーでやっていたのです。打つのはここだけ」
 (H野さんという人と面識はないけれど)私としたら「うっそー」と言いたいくらいの驚きです。
  彼はネットで打っている様子はないし、彼の言葉通りここだけなんだろう
 しかし本当なら驚きです。
私は一日一局ペースですが、毎日3,4局打っていた時代も長いし、プロにも打って頂いたこともあるし、お師匠さんみたいな人に鍛えられ(いい加減だけれど)た
・・・彼Kさんの平日の昼休みのみ一局とは違うはず。
 それが4子のハンデは・・・置石が少なくない?

 Kさん先日4子で連敗したので「今日は5子で・・・」と置こうとするが、昨日先でFさんをぶっ飛ばした碁を見ているので、「5子では白が無理でしょう」と辞退して、この日も4子で打つこととする
   さて打ちながらの雑談
K:「aizomechouさんはプロ棋士と2,3子で打てるでしょう?」
  この質問で、彼がこの方面での知識が少ないのが知れました。
私:「プロの先生は”お稽古”で3子くらいで打ってもらいました。でもそれは”お稽古”の話で、勝負ではないのです」
私:「プロの先生は”お稽古”なら何子ででも打ってくれますよ、だから置石がいくつかはあまり当てにならないのではないでしょうか」
私:「プロの棋士なら私みたいな素人に2子では負けるのは恥ずかしいと思うでしょうね(とても勝負にはなりません)。アマチュアの大会に出てくる強いアマでも2子で勝負できる人は相当強いですよ」
私:「第一プロの先生は3子で、”黒残念でしたね”みたいな碁を打ってくれるのです」
私:「お稽古ですから内容第一で勝敗はプロの心次第。だから勝っても強くなったというわけでもない」
私:「今はどうだか分かりませんが、日本のプロはその辺の”お稽古感覚”は上手いですよ、中国のプロなどは稽古でも本気で素人の石を潰しに来ます」
  
 打ちながら話が弾みますが、心の中では『先日の4子局とは違うぞ、要注意!』と感じていました。
 どうもアレはKさんからの名刺代わりの連敗・・・今日の碁からすると<Kさんのやりたい放題で打ってみて>私がどう反応するのか試されたみたいな気さえする。
 昨日のFさん戦が本当のKさんかも
  
 今日は結果から見ると白6目勝ち・・・さてこれをどう考えるか。
  3連勝ということを見るか、Kさんは「たかだか6目」と見るか
 Kさんには話していない・・・誰にも話していませんが・・・私の棋風というか気風があるということ
 「例えば6目差は6目の大きさではない」
  (結果の6目はホンの僅かと考えるだろうか?)
 Kさんがそれを励みにして今後も頑張ってくれるのならそれはそれで良い
  しかし競馬で言うと「おいでおいで」マラソンなどで言うなら、胸の差でも先にゴールすれば良いという意味での6目差と言ったら嫌味だろうか。
 昼休みの碁で必ずしも勝たなくてはいけないわけでもないけれど、本来白がハンデを負っていたのだから、勝敗が見えた時点で危ない橋を渡ってでも”常に全力”は・・・
 そういう緩んだ気持ちが再逆転の誘引にならないとも限りませんが、私としては勝敗が見えて来た時点で、この勝負は終わりと考えてしまう。
 そういう意味で6目は6目ではない(禅問答ではなくて)
  全く嫌味なことを書き連ねていますが、ともあれプロのお稽古碁とは内容で違いますが、余裕を持ってのゴールであることを・・・

 それともう一つ
  先日他の方のブログにもコメントさせて戴きましたが・・・
 例えば4隅の星に黒石がある、4子局
  白星に小ケイマでかかって、黒も小ケイマの受け
 白はそこをかかりっぱなしにして、背中の星に小ケイマかかり・黒今度は1間受け、白は真ん中の辺の星に打つ。
 このとき白は(私は)”この碁は戴いた”に近い・少なくとも細かくはなると感じます。
 何故って?
  白はこの3子の安普請しかないのだけれど、少なくとも白の結界ではある。
 4子の手合いの黒がここに手段を求めて打ち込んで来るのは考えにくい・・・もし打ち込んできたならば、その石を追って全局に影響が及ぶように打ちます。
 もし打ち込んでこないとしたならば、それはそれでかなりの地模様になるはず・・・
 以上はK畑師匠直伝では有るが、私も置き碁ではそのように考えます。
  さて、これは今のところはKさんには教えないでおきます。
   私が自分で首を絞めると言う以上に、Kさんが自得して欲しいとの期待もあるし、法螺話みたいに受け取られることもある。 

職場碁で観戦

2007-04-25 00:35:08 | Weblog
今日は新しい職場の昼休み碁で初めて観戦に回りました。
 私が誰かに遠慮したということではなく単に巡り合わせです。
  丁度昼休み直前に切りがつかなかったのと、窓口にお客さんが見えたので応対に出たため昼食が妬く10分出遅れたのです。
 私が食べ始めた頃Fさんは食べ終わったので、今日はあFさんとKさんの対戦となりました。
 私も食べ終わって、囲碁会場の男子休憩室に降りていきました。
  囲碁の本でも読もうかなと思ったのですが・・・最近の節約ブームに阻止?されました。
 つまり、12時になってお客さんがいなければ、所内の蛍光灯はスウィッチオフ、これはかなり徹底されています。
 だから、新聞など何か読みたい人は事務所の自席ではマア無理
  室内で読める人は窓際の人たちだけでしょうね。
 それでも囲碁の本だから、活字というより棋譜という絵を見ているわけだから、解説文は読みにくいけれど全く読めないことも無さそう・・・
 そこまで無理しても仕方ないから休憩室に出かけた
  そこはTVもあり、明るい部屋だからそこに本を持っていっても好いのだけれど、これはもしかすると嫌味っぽいかもしれないので、本は持参せず。
  
 さて観戦に行くと僅かな時間で既に50手程進んでいる
  かなりの激戦模様だ
 局面を見て「アレッ」と思いました、どうやらこれはKさんの先番です
  先日Kさん自身から聞いたところでは3子のはずなのに、先となっている
 しかも局面はKさん優勢・・・というかかなりの激戦を黒が優勢で、今後の変化でも余程黒に疑問手がなければ局面が変わるとも思えない。
 だからこの碁は白が何時投げるのか?が焦点!?
  いや、黒にオオチョンボが出れば話は別だけれど・・・
 白は劣勢を意識しているから、いろいろ仕掛けていく
  黒は逆に優勢を意識しているから、大分震え気味
   こういう時が置き碁では黒危ないのですが、黒さん何とか乗り切った
 ということは、KさんはFさんに3子ということは無さそうな気がする。
  ついでに言うと、今度はKさん勢いに乗って、私をやっつけにくるかも知れない。
 前回Kさんは私に4子置いて打って連敗。
  「Kさんに3子で打っている」と本人が言っていたのだから、置石が少ないからだと思っていたのですが、KさんFさんに先番でもこういう碁になるのだから、私に4つは本人の意気込みとして納得でした。
 尤も私との4子碁は彼の連敗でしたから、2番手直りのルールではこの次は彼の5子となる・・・
  5子は私が尤も苦手な置石ですし、あの勢いでは一気に持っていかれそうあ気がするから、5子に増やさなくても好いです。
 
 ところで今日のFさんはKさんに白番で好いところが少なかった・・・
  マアそういうこともあるさと言うこと
 自分の経験でもよくあった・・・私がK畑先生との一番手直りで、3子から初めて同じ日に先・互い先まで行くことがあったのだから。
 ただ苦言として、投了が遅すぎる!?
  マア、いつもなら置き碁の白だから、簡単には投げる気にならなかったのかも知れませんし、昼休み碁だから投げどころによっては半端な時間が残ってしまう・・・マアそこのところは割引で。
 私の意見としては「投げ時が好い人は上手くなれる」と考えているのですが、「上手い人は投げ時がグッドタイミング」とは鶏と卵の関係みたいです。
 そういう私自身も投げられなくて粘りすぎて、負けたこと以上に情けなく思うことがママあります・・・
 年はとっても気持ちは「生な感じで、枯れていない」と妙な安心感を持っています・・・そう思うしか救いが無いのです。 

苦手タイプ

2007-04-24 00:23:17 | Weblog
 昨日苦手の二人の話をしましたが、個別的に苦手ということではなくて、タイプとしてまとめてみると
 定石などの理解が幅が広くて序盤がしっかりしている人・・・これは苦手とかどうかということではなくて、はっきり相手が強いのですから「苦手」以前の問題がある。
 ですからこれは苦手のタイプとは言えません。
  タイプという分類の問題で言うと1つはキャラクター、もう1つは戦法だろうと思う。
 キャラクターの問題で言うと
  どこか人間的に欠陥がありそうな人・・・ものの言い方とか態度とか
 例えば棋力が上の人には必要以上にへりくだっているのに、下の人にはかなり横柄な口の訊き方をする人・・・こういう人とはなるべくしゃべらないようにしているけれど、これは嫌いではあるけれど苦手とか得意の問題とは違います。
 人間的には好きにはなれないけれど、碁には影響されないと思う
  問題は昨日はなしたような”ひげのMさん”タイプ
   自分の信じたこと・考えたことに自信を持っているタイプ・・・これが苦手なのです。
 彼とて素人なのに、そこまで自信たっぷりにやれるのか、私の理解を越えているのです。
 尤も、彼にしたって神ならぬ身ですから、「間違いと納得したらそこで直せばいいではないか」とは考えているでしょうがね。
  多分ですが、想像するに彼が訂正・修正の曲がり角までは・・・かなり割り切っているのではないか?
 それが単なるハッタリだったら怖くない。
  ハッタリはその人自身自分を信じていない部分があるので、その不安を隠すとか補うためにやっていることが多い・・・だから相手の手・手段が「ハッタリ」だと思えば少なくとも気持ちの上では優位にたてます。
 こういう時私は対局中「なるほど、芝居の書割」とつぶやきます
  これは「表と裏では大違い」と自分に言い聞かせているのです>相手は何のことやら分からないでしょうが
  本当に信じているいる人は強い
 
 ともかく私は自分自身を「ヘボだな」と思いつつ、「それでも結構やるジャン」とか「囲碁の無い人生は考えられない」などと「不安」「自嘲」と渾然一体になった「道楽」として楽しんでいる。
 だからヒゲのMさんタイプには弱い。

 もう1つ得意戦法という問題があります。
  囲碁は最終的には地の多いほうが勝ちなのですが、そのプロセスで好きなパターンがあります。
 オールマイティーな人なら、定石に通じ布石で彼我の状況を把握し盤面全体に気を配って、接触戦になれば強いところで戦い弱いところでは戦いを避け・・・ヨセでは緊急性、先手、死活の急所をわきまえ・・・と出来る。
  更に相手に合わせて打てるし、弱点を的確に突いてくる
 私のレベルではそれが出来たら苦労は無い!の一言。
  それで前にも書いたことがありますが、「得意戦法を持て」
 先手なら中国流にしても2連星。3連星が可能なわけですから、こういう序盤の流れを自分のものにすることで得意戦法を身につけられるでしょう。
 それと、それに関連するけれど、「地」得意とするか「勢力」を得意とするかということもありそうです。
 プロなどは地では石田芳夫九段・趙治勲九段などで代表され勢力では宇宙流の武宮九段でしょうか?
 但し彼らはどちらが好きかということで、どちらかしか出来ないのではない。
  ヘボ碁レベルでは、局面を限定して多くの経験を積んで置く・自分の土俵で戦うことも大事だと理解するのですが、完璧に出来るわけではないのが素人の悲しさです。
  
 さて私は実戦で2連星を得意戦法?として主に「地」で行く方針。
  まさに馬鹿の一つ覚えだと自分でも思う。
   これは、自分の知識・経験を限定していく形である意味では合理的でもあるとは思っている。
  ですから勢力を重視しているけれど地に甘い人がお得意さんになるのだけれど、私が相手のお客さんにされてしまうタイプが有ります。
 これがまさに同型タイプ!!
  相撲で言えば「押し相撲は押し相撲に弱い」に似ている感じです。
   私より更に地に辛い人がいるとすると、勢力とか厚みでいく役回りにされてしまうことがあります・・・よくあります。
 したがって不得意な戦法を取らざるを得ない!
  それを意識しすぎて地に走ると、相手は勢力の使い方が上手かったり・・・結局私が弱いんだなあ。 

苦手について

2007-04-23 00:09:17 | Weblog
 苦手といえば私は掃除と洗濯が苦手で結婚以来数十年で片手で数えるほどしか記憶にない・・・数えられるほどの記憶です。
  それは単なるものぐさなんだろうけれど、汚れはともかく散らかっているなどは殆ど気にならない。
  食べる方はこれとは全く逆で、お腹がすいても目の前に食事が出てくるのを待てるほど優雅?な性格ではない。
 料理の方なら、これは食いしん坊の性格を最大限発揮して、下ごしらえに手間がかかろうとも特殊な香辛料が必要であろうともそういう努力はものともしない・・・ま、この手の苦手種目はズルのための口実でもあるわけです。
 社会生活の中でも苦手な人というものはありますが、碁に関してではネット碁にしてもリアルにしても私には苦手プレーヤーがいる。
 考えてみると苦手にもいろいろあるようですがまずは思いつく二人。
  (二人しかいないというのではなく、まずは最初の二人)
  普通に考えると対戦成績の勝率が悪い相手が”苦手”ということになるが、相手が1ランクも2ランクも上の人なら、それなりのハンデを貰わなくては勝負にならないわけですが、単に強い相手という意味ではない。
 適切・適当と思われるハンデを貰っているのに、どうも打ちにくいとか、さして強い相手だとは思われないのに勝負は思うに任せない・・・みたいな相手が苦手というものでしょう。
 私の苦手としてまず思い浮かぶのが両Mさん・二人とも同じ苗字
  片方が私と同じ髪の毛の量なので「ハゲMさん」もう片方が髪の毛もふさふさでオマケに口ひげを蓄えているからこちらは「ヒゲMさん」・・・二人ともこのブログを見ていませんように・・・
  悪口みたいに聞こえますか?、でもこれは周囲が両人の話をする時にはこういう区別の仕方で、両人とも承知の上なのです・・・マアそれは置いて
 髪の毛の方のMさんは、私がK畑さんを師匠と思い定めて教わり始めた頃、K畑さんに先で打っていた。
  局後の検討ではほぼ互角みたいな検討振りでしたし、定石や最近の新聞碁の棋譜なども並べて教えてくれました。
 だから尊敬とか畏敬とかの念が知らず知らず刷り込まれているようなのです。
  この頃から大分経って私が師匠に5子から何とか先まで来た時、このMさんと師匠の関係は先で変わっていないのですから、K畑さんを物差しにすると私とMさんは互い先でいいはず・・・なんだけれど・・・実際はそうとも思えないこともある。
 点数制度で打っているので、Mさんとは同格だから公式には互い先です
  しかしこの点数制度というのは、例が適当かどうかは分かりませんがリーグ戦のランキングみたいなもので、それはそれで一つの表示方法でしょうが、細かに見ると特定の個人対個人対抗戦みたいな対戦成績とは必ずしも同じとはなりません。
 これはトータルの点数制度に反映する成績と別に、個人の意識に刷り込まれる形で存在するようです。
  私はトータルで「はげMさん」とほぼ同格だけれど、対Mさんの成績は良くない
 何故か勝てない・・・全敗ということではなくて、概ね1勝2敗ペースかな
  よく「師匠には勝ちにくい」と言います
   弱い時から教わってきて、自分の弱点など知り尽くしている相手ですからそうなるかも知れないし、昔から頭が上がらない相手ですからどこか萎縮しているのかも知れません。
 はげMさんも若い頃の私にとっては師匠と同じくらいに雲の上の人だったから、やはりどこかにコンプレックスみたいなものを持っているのかも知れない。
 そういうと、心理だけで不利になっているように聞こえますが、定石とか布石とか基礎的な部分でこの人にはかなわないという意識も植え付けられてしまっているかも知れません。
 どうも、序盤から打ちにくくなるようで、局面打開の為に万歳攻撃を敢行して散ってしまうような碁が多い・・・
 点数制の不思議でしょうが、私がこの人に点数を献上することが多いのに、同格に近い形でいるということは、はげMさんは他の誰かには負け越しているということ・・・とても信じられない気分ではある。
 はげMさんが苦手としている人の碁を勉強しなくてはいけないのでしょうね、その人にはあって私にはないものが何なのか。

 さてもう一人のMさん、ひげMさんに関して言うと、年格好も棋力の上がり方もほぼ同じくらいには感じているのですが、この人もどちらかというと苦手の部類に入る。
  Mさんという名前が方角・風水が悪い?
 ともあれこの人の場合は対戦成績ではないと思う
  実際の数字は分からないけれど、ほぼ五分くらいの気がしています
 では何処が苦手なのかというと・・・これは誤解を恐れずに言うと
  信念を持っているらしい人に弱い!俗な言い方をすると自信たっぷりに打ってくる人に弱い!!
 つまり相手と自分の読みに違いを感じた時、自信を持って打てる人の方が強いのでしょう。
 言い方を変えると、価値判断をスタンダードと表現して、私はいろんなスタンダードがあるのだろうと感じているのですが、彼の場合は彼のスタンダードのみが正しいとなるわけです。
  「これしかない」VS「これもある」の戦いといえるかも
 ですから実戦はともかく検討では絶対といっていいほどかなわない
  ともかく自信を持って石を置ける人は、それだけでも強いとは思う。
 但し、例えば梶原先生の流儀や、呉清源先生の布石などについてあれこれ言うのはアマチュアの身では??、半可通であることを露呈しているのですが、そうは思っても性格の強さにかなわないのかも知れません。
 これは私には全く無い部分です。

 本当は苦手と呼ぶのは”本来は互角なのに何故か勝てない”みたいな未練・泣き言ですから少し恥ずかしいことかも知れません。
 打つ前から気分は逃げですから、これは勝てるわけが無い!! 

男の子は泣くんじゃない!

2007-04-22 01:21:37 | Weblog
 「男の子は泣くんじゃない!」は「武士は食わねど高楊枝」などみたいなイメージと一緒に子供の頃から、頭に刷り込まれてきました。
 ”武士は”と言っても生まれたのが団塊の世代ですから戦後、要するに江戸はおろか明治も遠くなっているのですから当然”武士”は無いのですから、母はそこのところを「男の子は・・・」と言い換えたみたいです。
 男の子が泣いてもいいのは、親が死んだ時だけだというようなことで・・・
  でも心の中では”そういうものか”と変に納得する部分と、”武士とは言っても家は末流の末流で、本家自体が郷士格だから”という気分と”そういう母さんだって元は百姓の家でしょう?”と反発はしていた。
 具体的に言うと、表で悔しいこと・例えば大勢相手に喧嘩して負けたとしても、泣きながら家に入ることは許されないとか、自分の欲求の為に他人に醜態を見せることとか・・・意地汚く物を欲しがってはいけないも入る。
  当時住んでいたのが港町だから、時折アメリカ軍の艦船が入港する
   こういう時波止場に軍艦を見に行くと、高い甲板から水兵さんがチョコレートとかガムとかを撒くときがある・・・まさにこういうときは「武士は食わねど高楊枝」で、撒かれたお菓子をチラとも見ずに無視して、ネイビーをがっかりさせなければならない。
  チョコやガムが嫌いな子供はいないでしょう、だから他の子供からは変な奴・素直にくれるものは貰えば好いのにと思われていたでしょう。

 これは、人を押しのけてでも前に出るようなことも含まれていますから、長い人生の中では”損をした”様なこともあった。
 例えば電車とかバスに行列して乗るとき、イザ乗る段になって押しくら饅頭をして乗り込むくらいなら次の電車にする・・・そういうときは頭の中にこういう言葉が蘇っていて自分を見ている自分を意識して苦笑いしたものです。
 数に限りのある物が配られる時に争奪戦に参加する気にはならない・・・
  この頃の癖が残っているだろうか、どこかへ出かけるとき充分に時間の余裕がないと落ち着かない・・・余談です

 尤も「親の死んだ時だけは泣いても良い・・・」というその時に泣かなかったのは皮肉といえば皮肉で、かなり冷静に受け止めていました。
 どちらも予定されたというか、事前にわかっていたような形で、突発的ではなかったこともありますが、個人的に言うと”湿っぽい葬式は大嫌い”。
 だから悲しみに暮れたお葬式ではなくて、”昨日の続きが今日”みたいな・・・
  個人と繋がりのある人が集まってお茶でも飲んで話をする会で良いのではないかと思って実践しようとしている。
 マア長男(兄)にしたらそうもいかないらしく世間並みと考えるらしいけれど、私は次男で末っ子の特権を生かして”カラリ”とした葬儀になるように振舞っている。
 ひと様から見ると冷たい人間に見えるかもしれません・・・それに両親の葬儀だから出来たということです
 私自身の場合も、知り合い縁者・友人が集まってお茶でも飲んで、思いで話など盛り上がれば最高!
 更に記念になるものなど持って行って使ってくれたら更に好い。
  さてさてその通りやってくれるかな? またまた余談。
 
 そういうことだから、自分を思い切って出せるのがスポーツとか囲碁将棋の勝負事で、チーター的な手段はともかく正々堂々となら思い切ってやれるのが良いです。
 逆にここでは精一杯やるのが礼儀みたいなもので、中途半端ではかえって相手に失礼。
 マナーとルールの範囲内なら遠慮なく戦うことが出来るのですから、見方によっては日頃の鬱憤晴らしかも知れないのです。
 
 突然話が変わります・やっとこのブログの本題へ
  週末を迎えて。金曜の夜からネットの囲碁三昧と張り切っていた。
 しかも心の中に「暴走して大連敗しないように」ブレーキまで準備していたのに
  それで、いきなり対局に入って「つんのめり気味」にならないように、まずは人様の対局の観戦から始めた。
  これは本当なら定石的な段取り
   ともかく滑稽なほど慎重です・・・
 これが大失敗というか・もしかしたら大正解!?
  同じくらいの点数の人同士で始まったばかりの「序盤」を選んで入室、「なかなか面白い碁だな」と思いながら見ていた・・・見ていたはずなのに、気がつくと表は明るくなりかかり小鳥が鳴いている。
 天気予報どおり穏やかな日になりそうなのは嬉しいけれど・・・パソコンの画面は暗転している。
 パッドを擦って画面を出すと、当然の事ながら対局は終わっていて対局室は私一人が居残りでした。
 観戦し始めたのが日付が変わった辺りですから、かれこれ5,6時間目を瞑って観戦していたことになる。
 対局は終わっているしかなりの時間が経っている、そこまで熱心に検討をする人はたぶんいないから、居眠りどころか熟睡なのはミエミエです。
 それはともかくせっかくの週末・金曜日の夜を損したみたいな気がしますが、週日やはり気が張っていた分疲れが溜まっていたらしい。
 ということは実戦に及んでいれば、目には見えないものの相当なハンデを抱えての対局になっていたかも知れません。
 但し、この休養で疲れが取れていつものようなだらしの無い負け方はしない?かと言うと、この年令では一晩で回復できるかどうか怪しいし、勝負はは相手のあることだから分からない。
 「ともかく打ちたければ素直に打って、男の子だから負けても泣くんじゃないよ」と頭の上から笑いながら見ている自分がいます。 
 
 

長かった一週間

2007-04-21 02:27:20 | Weblog
 今週は1週間が長かった、さして大事件というものではないけれど、気が抜けないことが有ったり、厭なことばかりではなくていいことも有ったりで、ともかく気持ちが忙しくて、緊張感が続く1週間でした。
 自分自身に関して言うと、病院で主治医が変わって出鼻を一発クロスカウンターを食ったこと
 4月からの業務で、新しい仕事でパソコンのソフト・システムに慣れたこと・・・これは自分としては自分を褒めたいくらい大きなことでした。
 新しい職場は新任者ばかりで、パソコンの業務で使うパソコンになれた人とは引継ぎ出来ず、簡単な取り扱い説明書のみで新しい仕事と向き合っていました。
 ようやく前任者に直接教わることが出来たけれど、それはやっと2時間程度で、後は疑問があればその人の職場に電話で尋ねるということで、仕事の流れも分からずにやっていました。
 何とか仕事の流れも分かってきて、溜まっている入力処理もかたずいてきた・・・長くて気が抜けない日々であった。
 こういう毎日でも昼休みの1時間(正味遊べるのは45分)は囲碁タイムなので、事務所内の偉い人とこの時間だけは互角のやりあい・時間が持てました。
 これは気持ちの上では重要な気分のリフレッシュです。
  囲碁効果の一端です
 スカパーで囲碁番組を見るという楽しみも増えました。
  普通ですと囲碁番組は土日のみなんですが、ここでは平日にも楽しめるのです
竜星戦の観戦を楽しみました・・・淡路さんと石井さんの一戦
 子供同士の9路盤の勝ち抜き戦も微笑ましく・・・解説の先生も博士の格好で面白かったし、子供たちも先生の話を真剣に聞いていましたね。
 スカパーといえば今週はイギリスのプレミア、スペインのリーガエスパニョーラ、イタリアのセリエアーなど観戦に忙しかったのに加えて全英バドミントンなど楽しんでしまい、充実したというか無茶苦茶忙しい日が続いた。
 そうです、ネット碁や読書はいつもと同じペースでやっているのですから・・・マア寝る間も惜しんで遊んでいるという程でもないにしても、遊ぶのでも真剣?に取り組まなくてはやっていけない!!
 オマケに週末の金曜日に女房殿は職場の歓送迎会とやらで「その日は二人で食べてね」の一言。
 つまり、息子と私で夕食を食べなさい・・・勝手にやりなさい
  表現はそうですが、息子がやるわけが無いのだから、結論としては二人で外食するかまたは私が作るか・・・
 仕事の帰りに大型スーパーに寄って買い物から始めて・・・
  サラダの材料を買ったけれど、夕食のイメージが湧かないので、ともかく目に付いた食材を・・・
 豆腐料理に蒟蒻料理オマケに螺貝・・・
  なんだか裏通りの赤提灯の下がった店に並びそうなものばかり
   貝など塩茹でするだけだから料理とは言えそうも無いけれど・・・「父さんの子供時代には、この貝みたいな塩茹では駄菓子屋で売っていたんだ。新聞紙で作った三角の袋に入れて爪楊枝付でね・・・1個2円3個で5円。尻尾まで上手く取れないときは、三角の先端を割って反対側から取り出す・・・」などと息子と二人でも結構盛り上がったりして・・・変な親子でした。
 
 さて長かった1週間も終わって週末の夜ですから、ここからはネットで囲碁三昧なのですが、こういう時間は要注意なのです。
 こういう条件が好い時には勝率が良いとは言えないのです。
  負ける・でもまだ時間があるし・悔しいからもっと打ちたい・・・これは泥沼に嵌る条件がそれっています。
 条件が良い・気持ちに余裕があるので良い碁が打てる・・・になるはずなのに、どういうわけか反対の結果に成ることが多いのです。
 そう、どこかでブレーキをかけながらネットに進入しないと、まっさかさまに落ちていくかも知れません。

久しぶりに携帯が鳴った

2007-04-20 01:39:36 | Weblog
 昼休みいつもの1階の男子休憩室で対局中・・・
 最近はこの部屋は囲碁の定席になっています。
  部屋にはTVが一台あってこの時間は”NHKの昼の散歩”(多分そう言う名前の番組)続いて連続ドラマ”どんと晴れ”・・・これは主に運転手のYさんが見ています。
 そして横にある籐の椅子ではTさんが横になっている。
  これがほぼ毎日繰り返される光景です。
 この日はFさんと私の対局で、向う3子局
  だいたい3、40手も進んだ頃、いよいよ中盤の険しい山道に入ろうかというところで、私の携帯がなりました。

 携帯には長いストラップ・紐をつけてあって、これを首から下げて胸のポケットに入れています。
 当然ですが、何の前触れも無く大きな音が突然鳴り響く
  いつもの曲なんだけれど、アレは「リーン」でも「ジリジリ」でも好いのだけれど、他の人の携帯特別するための曲、ましてや息子のお古携帯を設定を変えずに使っているだけだから、曲が鳴ったら携帯を直ぐに開くようなスムーズな動作にはなりません。
 耳で曲を聞いてから携帯を手にするまでの間に「携帯の曲が流れている>>>あの曲は自分の携帯の曲だ」という認識する時間が必要なんです。
 自分のYシャツの胸ポケットで鳴っているのに・・・

 仕事場で私の携帯がなるのは随分久しぶりです。
  前の仕事では外に出る用事が多かったから、出先での連絡には欠かせない道具だったのに、新しい職場では転任してから2週間が過ぎるのに外出は無い。
 外出といえば道路を挟んだ向かいの7-12にお昼の買出しに行ったくらい(しかも1回だけ)
 今は業者の弁当いるのでその外出も無い
  所内に飲料の自動販売機は1台も無いから、そういう用事でも作れば外に出る機会もあるだろうけれど・・・
 さて、そんなことだから、恐らくこの電話は”家族”あるいは”何かの意図を持ったセールス”もしくは”間違い電話”だろう・・・一番可能性の高いのは不肖の倅!!
 彼は見事に親に似てドジなキャラクターだから、時として突然携帯にかけてきて
忘れ物とか忘れていた用事などで泣きついて来る・・・これが一番確率が高い。
 悪いセールスだったら、それも困るけれどそれはその時の問題で、ともかく出なくてはならない。
 予想は外れて3月まで机を並べていたSさんだった。
  4月からはそれぞれ新しい職場に移ったので、様子を連絡の電話・・・
 しかし対局中で
  久しぶりだから会話は弾むのだけれど、盤の向うのFさんは長考に沈んでいる・・・振りかもしれない。
 打とうとしては手を引っ込めているかのようにも見える。
  「イヤー今対局中なんですよ」この一言でSさんは事情を察してくれました
 携帯で話しながら運転するドライバーは、ひところよりは減ったけれど、それでも皆無ではない・・・どころか、結構いる。
 これは極端に言えば自分も危ないし、周囲も危ない
  対局中の携帯は危なくは無いけれどマナー違反であることは間違いない
  (いや、盤上は危険だらけだ)
 会話中は電話に専念し、手短に用事を済ませれば良いのだけれど、今日のSさんのように何かの用事で電話をかけてきたのではないから、これが一番困る。
  嬉しいけれど困る面もある
 やはり、「今対局中」が正しい対応だったかも知れません・・・暇を見てフォロー電話が必要ですね。
 彼も囲碁を打つ人だからこの辺の事情は分かってくれているようではあったけど

 家族でも囲碁を打たない人にはこの辺の呼吸が伝わらないようです
  「ご飯ですよ」「お風呂に入ってください」が「ただいま試合中」で何とか撃退できるようになるまでに何十年かかったか・・・
 「何時までも片付か無くて困ります」などと言われると心の中で
  昔・子供時代母が父に言っていたセリフと同じ!
 「片付けるためにご飯を食べるのではない」と父が反論していたのが思い出されます・・・二人ともとっく亡くなっていますがこういうシーンは生きています。
 父が仕事をしている直ぐ近くに社宅があったので、夕方呼びに行くのが末っ子の私の仕事でした。
  家で「ご飯ですよ」の声がかかると、そのことが思い出されてなんだか面白い・・・歴史は繰り返される?
 尤も近頃では「ご飯が冷めるのは、貴方の責任ですからね」と言うことで見放されてはいます。
  

  

本当に時間が無いのかも・・・

2007-04-19 03:15:02 | Weblog
 今日は久しぶりの定期健診でいつもの病院へ行ってきました。
 この4月に転勤になったので平日休みやすい曜日が火曜日から水曜日に変わってしまったので、今までお世話になった主治医にお願いして、診療日を変えていただいた。
 総合病院だから入院患者と外来を手分けして診てくれているのですが、今までの主治医の先生の外来当番日ではなくなりました。
 前に代診で1,2度見てもらったことはありますが、ともかく若い先生になりました。
 無理やり替えていただいたので、本日の予約は相当後の時間・・・マそれは仕方無い。
 さて、先生の開口一番(カルテ・全回の検査結果を見ながら)
  「これは相当悪いですね」
  「二年半前の診た時がアレで、更に悪くなっているし」
  「これは私の能力を越えていますね」
 ということだった。(しかも真剣な表情で私の顔を覗き込むように・・・)
  このくらい脅かさないとこの患者は言うことを聞かないと思って多少オーバーに言っているか、それともこれでも優しい表現で、事実は先生の言葉通りなのか分からないのだけれど、それを確かめるわけにはいかない。
  要するに「匙をなげた!」という宣言には聞こえます。
 するとこの前までの主治医の先生は・・・「匙を投げない」、「私に付き合ってくれている」ということかも
  マアで気の悪い患者だから、ともかく最初の一撃が肝心?
   これでは何とかして前の先生の担当に戻してもらおうかという考えが頭をよぎったけれど、「何を今更」という諦め?・・・
 ともかく、この総合病院の内科の診療だけでなく「生活習慣病専門医」を紹介された。
  なるほど、事態がそこまで悪くなっていると宣言されている?
   正確に患者に告げて最も良い方法を取る・・・ということからそういうことになったらしいけれど、なんだか釈然としない面も無きにしも非ず。
  ということで、近いうちに紹介状を持って専門医を訪ねなくてはいけない・・・それはいいけれど病院が2つになるのは少し気が重い
  更に脳の中の心配が・・・(脳梗塞のキャリアなので)有るのでとこちらも専門の先生の病院を紹介された・・・
 今までは一体なんだったんだろう、急にこういう転回になっている。
  話だけ聞くと(他人事みたいな表現ですが)、私は早ければ今年の秋ぐらいには重大なことになりそう・・・それは一寸先は闇なんだけれど

 帰りに調剤薬局によって先生が替わった話、新しい病院を紹介されたことなど話すと、薬剤師さん
 「今までも、全部生活習慣病みたいなものなんですが・・・」
  確かに血糖値・心臓・脳梗塞・・・
 「調剤薬局を選ぶ時はお願いします」か、確かに商売から見るとそうなる
  私は多分上得意みたいなものですね。
 
 さてさて、残された時間はそう多くは無いのかもしれませんね。
  マア死なない人はいないのだしそれは仕方が無い、ただ早いか遅いかだけ
 でも私みたいにあっちこっち悪いところだらけで、薬を飲みのみ長生きしてしまうかも知れない?・・・競馬なら大穴だけれど。
 考えてみると、先生にそう言われたからといって、何処をどう変えるというものではないでしょうね。
  健康は大事だけれど既に病気だし、そういうものを抱えながら生活しているのであって、ひたすら長生きするために生きているみたいになったらなんだか変ですね。
 病気対策とか、薬とか治療は先生の言うとおりにするしかないのですが、囲碁に関して言うと何をどう変えるとい物は無いのでしょう。
 今までどおりに打って。観戦して、好きなことを言って・・・
  何時体の中のゼンマイが止まるのかは神様にお任せするしかない。
   明日止まるかも知れないけれど、10年先でも動いているかも知れません
 結局は今までどおりに生活をするということで
  悲壮感とかは縁が薄いし、変に頑張るのも性に合っていないので、やはり「何となく死ぬまで生きる」になりそうです。 

時間が無い!

2007-04-18 00:18:58 | Weblog
 その日我が家での懸案がひとつ解決しました。
 懸案といってもシリアスなものとは程遠い・その対極みたいなものですが
  簡単に言うと、スカパーのアンテナ設置が終わったのです。
   これが我が家の懸案事項
  今年から日本サッカー協会は番組の中継の主力をスカパーと契約したらしいので、NHK/NHKBS,民放、民放BSなどのリアル・放映がかなり少なくなりました。 
 去年辺りですと、土日に振り分けられた試合で、開始時間がずらされていると5試合くらい見れたものですが、今年はそうは行かなくてフラストレーションが溜まってしまいます。
 囲碁については家族の中で私だけの趣味ですからこれはローカル?
  しかしサッカーとなると家族全員の趣味だから大変・・・しかも全員同じチームのファンだから、家庭が明るくなるも暗くなるのもそのチームのパフォーマンス次第みたいなところがあります。
 それはともかく、スタジアムで応援することが出来るならば・・・私の出身地のチームが当地に来たり、国立で試合があれば極力見に行くのですが、そうでなければスカパーに頼るしかない。
 月の料金がチケット1枚分くらいだから・・・マア善いか

 そんなことで、日曜日は自分の贔屓チームではないけれどJ2の試合を4試合あっちの試合こっちの試合と同時に見てしまいました。
  息子は息子でヨーロッパのクラブチャンピオン戦を見て・・・この件に関しては世代間の断絶みたいなものは無さそう。
 但し他所様から見たら、変な家族でしょうが

 ところで初めてなので全ての番組表を当たっていたら、囲碁の番組にぶつかりました。
 万人向けの・いろんな人の趣味に対応しなければいけないのが建前でしょうから、囲碁・将棋チャンネルは有って当然ともいえますね・・・気がつけば
 NHK教育チャンネルの「早碁」、12チャンネルだったかでも確か日曜日の早朝にあったような気がしますが定かではない。
 トピックスや棋譜などを紹介する土曜日のBS2の「囲碁将棋ジャーナル」
 BSでの挑戦手合いの実況中継
  こういうものがあるのだからスカパーに碁のチャンネルがあるのは寧ろ当然のことですね・・・ウッカリしていたけれど。
 ところでいつもそうなのか、今日はこういう企画なのか分からないけれど「入段記念対局」みたいな放送でした。
  しかも気がつくのが遅くて検討の後半部分だけ・・・残念!
 対局者は新初段・富士田(名前は忘れました)、兆乾(確かこの名前・女性)の一局で両者15才とか・・・
 もっと早く気がつけば良かった
  次回からは気をつけることにします。
 九段陣の対戦もいいだろうし、挑戦手合いの棋譜もいいだろうが、こういう新初段の元気の良い棋譜もきっと楽しいはずです。
 楽しみが増えた・・・
  しかし,特別契約金はともかく時間が無いかも?知れないし
    その時間帯TVを独占する形になるのが問題
  それがサッカー番組ならば概ね大丈夫なんだけれど
 もっとも「時間が無い!」は自分でも可笑しい
  私みたいなプロトタイプ暇人には最も似合わない言葉 

見えているもの

2007-04-17 18:27:56 | Weblog
 今夜は何となく疲れているので、夕食後自室でネット対局はしないで、リビングでごろ寝・・・しながらTⅤ見物。
 東京12チャンネルの「いい旅夢気分」なるのんびりした番組を見ました。
  特にこれを見たいというのではなかったけれど、バラエティー番組とかなんだか訳が分からずに大勢が出ている番組は見ているだけで疲れるので、そういう意味ではこっちの方が良い。
 女房殿に言わせると「行ったつもり・・・」「つもり旅」などと変に節をつけて歌っている。
  もしかしたら半分は嫌味が篭っているかも知れないけれど。
 今夜の旅は西伊豆方面
  松崎とか堂ヶ島、雲見崎方面・・・これは懐かしい・・・番組に出てくるような旅館とかおいしい食事が出てくる店は縁がないけれど
 40年以上前にタイムスリップしていきそうです。
  高校2年になる直前の春休みに、親友と二人で寝袋とラジウス・コッフェルなどの調理道具を持ってヒッチハイクの度に出ました。
 沼津からバスに乗って戸田へ、そこからハイクスタート、土肥・松崎・下賀茂と回りました。
 何処にも宿泊の予約など無い・・・4,5日の旅行で2000円ぐらいの、当時でも相当な貧乏旅行でしたので、「・・・夢気分」とは雲泥の差。
 それでも景色を見たり、地名を聞くだけで懐かしさが溢れます。
  
 土肥の近くでは入り江に放置された漁船の船底にもぐり込んで旅館代わりに泊まった・・・幽霊船で無くて善かった。
 松崎の近くでは、昼頃集落を歩いていると道端の家から呼びとめられた・・・「今日はこの町のお祭りだから食べて行きなさい」とおすしを振舞ってもらったことがあります。
 お祭りだと、通りがかりの人に振舞うらしい・田舎の美風?・・・そういう口実でいかにも腹ペコの高校生2人を助けてくれたのかも知れません。
 下賀茂の近くでは、農家の「納屋の隅でも好いから泊めてください」とお願いしたところ、大きな座敷の囲炉裏のある部屋に泊めてもらい夕食翌朝の朝食、オマケに昼のおにぎりまで・・・
 さらに、夕食後はの共同温泉にも入れて戴いた。
  「の他のものに会ったら、家の屋号を言いなさい」と教えていただいた屋号・「長畑」は今でも覚えている。
  そういえば大学生の時、一人で何日も山歩きをして汽車で帰ってくる時(確かにタバコを買うお金も無かったけれど・・・)、後から乗ってきて私の前の席に婦人と娘さんが座りました・・・ある大きな駅で二人は駅弁と飲み物を3人分買った・・・そう私の分も入っていた。
  一言も言葉を交わしたのでは無いけれど、いかにも汚くて腹ペコに見えたんでしょうね。
  私は裕福な人生では無いけれど、こういう運は持っている?
 目の前のTVでは、女優の多岐川さん母子が地元のおいしいもの・おいしい店などを紹介している・・・私も勿論これを見ているのだけれど、頭には40年前の思い出などが溢れているのです。

 画面では手作りの干物を使った干物定食とか、新鮮な魚の焼き魚定食などが紹介されている・・・この手の話題なら女房殿とクロスオーバーする。
 時々この辺りの干物を宅急便で送ってもらっているので、TVで見ている魚の味が想像できるのです。
 それに我が家ではたまにベランダで自家製干物を作るし・・・

 そうだ、先年無くなった父がよく一人で伊豆の西海岸に行っていたのは、こういうお店が目当てだったのかもしれません。
 私の田舎は西伊豆とは駿河湾を挟んで反対側、天気が良ければ伊豆の山が見えるところで、直線で40km程度。
 1日に2,3往復の定期便が出ている。
  だから父は日曜日の朝「一寸行ってくる」と出かけたものです。
   おいしい魚で一杯やって帰って来ていたのでしょう。
 同床異夢というか、同じものを見ても考えることは人それぞれですね。

 さてそれは囲碁でも同じことか
  そうでなくては皆同じ碁になってしまし
 そういえばアレは面白い・・・アレとは最近「夕暮れの空」さんのところで見た4子局の棋譜です。
  表現は悪いのですが、これは決して揶揄しているのではありません
 私の師匠のK畑さんが極端なもの言いをしていることもあります。
  どういうことかというと
 例えば4子局以上の置き碁で、白が隅の星に小ケイマでかかって黒が小ケイマで受けたとします。
 さらに反対側の星に小ケイマでかかって黒がまた小ケイマで受けたとします。
  このとき白は真ん中の星・両方の白から大々ケイマの位置に開くことが出来る。
 その時師匠は「これにて碁はオワ」と言っているのです。
  勿論対局中に面と向かっては言いませんが、横で棋譜を採っている私には後で教えてくれたのです。
 黒は局後師匠から指摘があっても、悪手を打ったという自覚はありませんから、師匠の言い分が「また先生が極端なことを言っている」くらいの受け止め方だったかもしれない。
 黒もある程度強くなると「それでも打てる」と考える人も多い。
 マアどの程度信憑性があるかは分かりませんが、言われてみると私は「そうかも知れない」と思っている。
  置石がほぼ適正であるという条件はあります・・・黒がそういう形でも戦えるのなら置石を減らしても打てるという意味です。
 置き碁の白としては、薄くても効率の良い手を打つことが出来たのですから「白5までで、多少は差を詰めた」と言えるでしょう?。
 「何を寝ぼけて」「大げさ・極端すぎる」といわれれば、当方素人の身なので反論出来る力は無いのですが、自分が白の立場で5手目にこういう形になると、「師匠はオワって言っていた」とを思い出します。
  さてさてTV番組では、同じものを見ても皆感じ方が違うのだから、それはそれで良い、碁の場合もどういう風に考えるかは自由ですが、そういう風に見ている人もいると言うことを知って置くと見方が広がるかも知れません。 

パンダからの誘い

2007-04-15 00:07:01 | Weblog
 パンダからと言っても、当然あのぬいぐるみチックなパンダではない
 そう言えば、昔の話ですが若い同僚のL君と昼休みにパソコンを使って1局打ったことがありました。
 9路盤だったのですが、彼は初心者か初級者だったとかで4子の置き碁でした
  マア勝つには勝ったけれど、こういう置き碁は白がヒーヒー言ってしまいます
 その対局碁の会話でネット碁の話になって、私が初めに入った「パンダ」の話になったのですが、彼は「何で名前がパンダなんですか?」「中国と関係ある?」と不思議そうでしたが、一瞬あって「ああそうか」と分かったようでした。
 白と黒の遊びだからパンダと引っ掛けたのだと思いますが、そういう思い出があります。
 そのパンダでは世界中の人と打つことが出来て楽しかった。
  但し、チーターなるもの・・・らしい人・・・と初めて遭遇して「チーター」という呼び名を知ったし、「ネットにはそういう人種も混在しているのか」と知ったのもここです。
 たくさん楽しい碁の思い出があるのに、ホンの少し黒子か紙魚みたいに悪い思い出があるとそこが拡大されて印象に残ります、「功罪合い半ば」ではないのですが「良いこと悪いこと半々」みたいな印象になっている。
 パンダの良いところでは世界中の人と打てるから、それこそ24時間相手がいます。
  こちらが明け方でも、あちらは一仕事終わって「サア打つぞ」だったりするので日本在住の日本人中心のネットとは比較になりません。
 今入っているサンサンはほぼ日本人・あるいは日本在住の人だけのようですから、深夜になると灯が消えたシャッター街の感じです
 これがタイゼムになると韓国・中国に日本人が混じっている感じだからサンサンよりは少し時間の幅が広がります。
 それでも東アジアみたいな時間的な制約はあるみたいです。
 ところがパンダでは世界中の人と打てる
  私の記憶では日本人以外で、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ルーマニア、ロシア、ブラジル、スウェーデン、デンマーク、カナダ、オーストラリア、シンガポール、中国、韓国の方々とは打っているはず。
  勝敗はともかく、それはそれで楽しいものではありました。
 但しチーターは困る
  ここではあまり複雑?な手管には出会わなかったのですが、時間に関する引っ掛けみたいな行為は何度かありました
 時間のルールに関することです
  パンダでは25・10と言って10分以内に25手打つと新たに10分が与えられるルールでこれはチェスのやり方から導入されたらしい、それはともかくここは時間切れ即負けだから案外厳しいものがある
 しかし、外国の人・特にアメリカ人に短い時間で打ちたい人が多くて極端な時間制度を提案してくる。
 例えば25・5などで私はこれは無理ですから妥協点は25・8まで
  双方の同意が無ければ対局なしですから、随分物別れに終わったものです。
 マア、話し合いの結果ですからこれは仕方無い
  ところが(私の不注意ではあるが)中には25.3や25・1の提案があり、ウッカリ受けてしまったりすると悲劇です。
 碁盤の上で最善・最強手を考えるということ自体意味が薄れて行きます
  肝心なのは「ともかく打つ」事で、少しでも考えたら・・・タイムアウトとなる危険性があります。
 5手目で時間切れ負けなんていう冗談みたいな経験もあります。
 25・1では一手2秒強ですから・・・これは単なる指先の遊びになってしまう。
 退会した主な理由はそういう時間に関することでしたが、もう一つレーティング制にありました。
 そこまではっきり言うのもおかしいかもしれない・・・要するに理解できなかったのですから。
 点数制度ですと1戦ごとに点数が上下します、タイゼムみたいな段位制ですとその段位での勝敗がかかわってきます。
 どちらも直ぐに分かるように公開されています。
  TAISENはレーティングと点数が合わさったような・変則点数制でこれも自分の点数が素通しで分かります。
  ところがパンダのレートはよく分かりませんでした。
 あるとき何とか昇段して、次の一局の時パソコンがフリーズして直ぐに強制終了して再接続・・・僅かに間に合わずこの対局は「切れ負け」となりました。
 それもルールだから仕方ないのですが、その一局のあと降段していた。
  昇段後の1局で降段!!
 これがなんとも納得がいかないというか・・・気分が良くない

 以来TAISENとか彷徨って来た。
 さてそのパンダからお誘いの案内状が来ていた。
  インターネット体験CDがついています・・・今なら5月待つまで無料で体験できるらしい
 チラシには「・・・楽しく!機能的に!変わった!」とある
  「・・・マナーが素晴らしく良くなりました」
  「レーティング制度が納得いくルールに変わりました」とある
 それが本当なら素晴らしい!!
全く私が退会した理由のフォローみたい
  料金も2100円(月)なら高くは無いと思う
 但し今のサンサンと二つ入るのは、今でさえ1日1局だからあまり効率が良くない。
 さりとて乗り換えることも考えられませんから、困った。
  もしかして同僚の昼休み碁のFさんにこのお試しCDを上げようと思った・・・のですが、案内状に私の名前「○○様だけに特別サービス」と印刷されているから、流用出来ないのかな?
 この郵便はどういう名簿を使って来たのだろうか?
  私が元会員だったからか?・・・それなら分かる
  それとも日本棋院の有段者名簿みたいな名簿だろうか、それとも
  趙治勲囲碁大会などの参加者名簿?
  もしかしたら囲碁関係書籍などのネットでの購入?
 私がはっきりターゲットになっている・・・怪しい団体が怪しい商品を売っているのではないから、心配は無いものの少し気持ちが悪い。