徒然なるまままに

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国宝 大神社展

2013-05-02 | 美術
国宝 大神社展(前期)@東京国立博物館

  • 第1章 古神宝
    前期は、奈良・春日大社、和歌山・熊野速玉大社からの古神宝。熊野速玉大社へ明徳元年(1390)に奉納された袍、表袴などよくも状態よく保存されているものだと感心。
    後期は、広島・嚴島神社、神奈川・鶴岡八幡宮、愛知・熱田神宮の古神宝。これらの神社の神宝はほとんど初見となるので期待。

  • 第2章 祀りのはじまり
    は、福岡・宗像大社に収蔵されているは「海の正倉院」とも呼ばれる沖ノ島から発掘された祭祀品を展示。国宝 方格規矩鏡(6-7世紀)、国宝 金製指環(新羅時代 6-7世紀)、国宝金銅製雛機(奈良~平安時代・8~9世紀)などが目を奪った。国宝 金銅製歩揺付雲珠(福岡・宗像大社)は、馬の飾金具。鞍から馬の尻にのびた帯状の装具が交差する部分に据えるもの。新羅からの伝来品。想像するだけで可愛らしい。

  • 第3章 神社の風景
    は、曼荼羅、絵巻類。

  • 第4章 祭りのにぎわい
    の一押しは、国宝 沃懸地螺鈿金銅装神輿(和歌山・鞆淵八幡神社)。多数の鏡、飾りの金工の素晴らしいこと。吃驚。平安後期の傑作で後堀河天皇の勅により、石清水八幡宮要請の際に奉送されたと伝えられているとのこと。

  • 第5章 伝世の名品
    国宝 海獣葡萄鏡(千葉・香取神宮)直径29.6cm、縁の高さ2cm、重量4560g。
    国宝 直刀 黒漆平文大刀(茨城・鹿島神宮)長さは271センチ
    は、大きさに吃驚。(後者は鹿島神宮で拝見しているはずだが)
    前者は、唐から舶載された形式の白銅製の鏡。獣をかたどった鈕を中心に、葡萄唐草文の地文に、獅子・馬・鹿・麒麟・鳳凰・蜂・蟷螂などが配される。同形の鏡が正倉院に伝わっていることも注目、とのこと。

    奈良・石上神宮(いそのかみじんぐう)の
    国宝 七支刀(古墳時代・4世紀)と
    を拝見できたのはうれしかった。石上神宮には
    重文 鉄盾 二面(古墳時代・5世紀)
    という勇猛な武具が伝世しているとは。

    国宝 白糸威鎧 島根・日御碕神社;源頼朝の寄進との伝承。絵革の文様や小札の大きさなどにより製作年代は鎌倉末期とも。
    重文 浅葱糸妻取威鎧 山口・防府天満宮;大内盛見が防府天満宮の神事の随兵の鎧として寄進した。
    が向かい合って並んでいたのも良かった。

    国宝 唐鞍 奈良・手向山八幡宮(13世紀)
    は、馬具の皆具。立派。

    国宝 平家納経 願文・観普賢経(2巻)
    平安時代・長寛2年(1164)
    願文表紙・見返:安土桃山時代 慶長7年(1602)
    に再見。

    重文 神馬図絵馬 狩野元信筆 兵庫・賀茂神社
    は、さすが元信筆。

  • 第6章 神々の姿
    京都・松尾大社や大将軍八神社の神像がならんでいた。

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