徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

夏季展 染付・呉須・祥瑞 青と白のやきもの

2007-08-23 | 陶磁器
夏季展 染付・呉須・祥瑞 青と白のやきもの
2007年8月14日から9月17日
畠山記念館

酷暑の中、車で行ける美術館ということで、目黒区美術館のあとに、畠山記念館に寄ってきました。いつも通る道が工事中で白金台の住宅街をちょっと迷いながら到着。

(季節の茶道具)
  • 鶉図 土佐光起筆 一風 柴地大牡丹唐草門絽金、中回 白茶地波兎文金襴、上下 浅葱地瓢箪文緞子;土佐光起の鶉図は泉屋博古館でも拝見したばかり。鶉の秋の季語なのですね。立秋すぎましたね。波兎文金襴がかわいらしい。
  • 清巌宗渭墨跡 一行書
  • 一休宗純墨跡 地獄偈 一風 柴地二重蔓大牡丹文印 中回 萌葱地菱双竜文緞子、上下 鶸色魚子;
    地獄
    三界無安猶 三界安キコト無ク猶ホ
    如火宅箇主人 火宅ノ如シ箇(コノ)主人
    公?端應喏  公端應喏(ジャク)
    文明五年四月廿五
    雲門竜之主翁純
    一休天下老和宗?作
  • 広口手付籠花入
  • 和歌色紙 近衛信尹筆
  • 琴高仙人図 雪村周継筆;鯉に乗る仙人図;MIHO MUSUEMの説明によれば「琴高は中国の仙人である。周代、趙の人で、琴の名人として知られ、宋王の舎人となった。河北省のあたりを200年以上も遊歴したのち、水に入って龍子を捕え、また約束の日に鯉に乗って出て来るという仙術を使って弟子や人々を驚かせ、再び水中に戻って行ったと「列仙全伝」は伝える。」「列仙全伝」ってどれくらい画題に影響しているのでしょうか?琴高仙人図は、雪舟も伊万里の金襴手()にも画題として取り上げらている。

  • 鎌倉彫芦葉達磨香合
  • 粉引茶碗 放れ駒
  • 共筒茶杓 銘 海士小船 小堀遠州作
  • 備前茶入 銘 午枕 江雪宗立添状(1603)

  • 黒樂茶碗 馬たらい 樂一入作
  • 絵高麗梅鉢茶碗 益田鈍翁箱書旧蔵 本多家伝来
  • 共筒茶杓 銘 寿 尾形光琳作 南三井家伝来
  • 糸巻蓋置 野々村仁清
  • 雲龍釜 原三渓旧蔵 鐶付 鬼面

    (特別展示)こちらは景徳鎮官窯の三点。永楽年製
  • *重要文化財 染付龍濤文天球瓶 明時代(15世紀)
  • 染付唐草文水注 明時代(15世紀)
  • 染付唐草文大皿 明時代(15世紀)

    (染付・呉須・祥瑞)
    「中国の染付・呉須・祥瑞は、茶人の注文品として日本向けに製作された日本人に関わりの深いやきものです。室町時代以降、中国景徳鎮窯で作られた染付が舶載されていましたが、茶の湯の発達にともない江戸時代初期には茶人好みの器が大量にもたらされました。染付と祥瑞は日本文化と景徳鎮の出会いから生まれたやきものといえるでしょう。同じ頃、福建省しょう州窯で作られた呉須もまた茶人の美意識にかない、わが国で珍重されました。」というのが本展覧会の主旨。さて

    【染 付】
  • 12.染付雲堂文茶碗 明時代(15~16世紀)前田利常箱書
  • 13.染付桶側水指 明時代(17世紀)

    【呉 須】
  • 15.呉須吉祥文共蓋水指 明時代(17世紀)
  • 4.呉須山水沓形茶碗 明時代(17世紀)
  • 5.*呉須十二共蓋角水指 明時代(17世紀);十二角水指のフォルムが美しい、騎馬する姿が味わい深い。
  • 14.*呉須橋人物文火入 明時代(17世紀)南三井家伝来

    【祥 瑞】
  • 6.*祥瑞砂金袋水指 明時代(17世紀)
  • 7.祥瑞胴紐内兀茶碗 明時代(17世紀)
  • 10.*祥瑞扇面文蓋向  五両大甫呉祥瑞造 明時代(17世紀) 井上世外旧蔵
  • 16.色絵祥瑞捻文中皿 明時代(17世紀)白抜赤地兎と鳥4羽を中央に描く
  • 30.*祥瑞立瓜香合 明時代(17世紀)
  • 31.*祥瑞横瓜香合 明時代(17世紀); この2点は、発色の良い青、造形の美しさが見事

    *愛玩興衆(H17/2)に収録

    (22日)



  • コメント    この記事についてブログを書く
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする
    « 線の迷宮<ラビリンス>Ⅱ―鉛... | トップ | 解き放たれたイメージ サー... »
    最新の画像もっと見る

    コメントを投稿

    ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

    陶磁器」カテゴリの最新記事