岩崎家の古伊万里 -華麗なる色絵磁器の世界-
2008年10月4日から12月7日
静嘉堂文庫美術館
静嘉堂の伊万里焼コレクションは、金襴手のうち、国内の富裕層向けに製作された皿や鉢類-「型物」「献上手」と呼ばれる作品
が、幅広く揃うことで知られている。と、ちらしには掲載されている。単なる古伊万里の展覧会と思って訪れた。古伊万里のイ
メージが大きく変わった。
岩崎家の古伊万里のコレクションの基礎は、お雇い外国人フランシス・ブリンクリー(海軍省が雇用)のコレクションを一括購
入し、深川の清澄園に納められたもの。西洋邸宅の陳列室を飾るべく購入されたということになる。今回の展示でも23点がフラ
ンシス・ブリンクリーの旧蔵品。すなわち西洋人による審美眼にもとづくもの。そのコレクションについて、奥田誠一が調査依
頼を受け、大正十二年に小冊子にまとめているという。鑑賞陶器という奥田誠一を中心とする活動の発端になったのではないか
と図録には記事がある。
いちいちすべてを挙げないが、金襴手の文様のバラエティの多さには圧倒される。特に目に留まったのは
3:色絵円窓文樽形瓶(古九谷様式);緻密な網目模様にまず目がいく。色合い発色が素晴らしい。
22:色絵団龍文蓋物(柿右衛門様式)
23:色絵孔雀牡丹文輪違透小鉢(柿右衛門様式)
30:青磁龍耳広口瓶(鍋島);青磁の色合いが素晴らしい。
35:色絵邸宅雲龍寿字文端反鉢(金襴手)
36:色絵鳳凰花卉文八角鉢(金襴手)
67:色絵庭園人物山水花卉文十六角鉢(金襴手)
68:色絵庭園花鳥丸文十六角鉢(金襴手)
清澄園という西洋邸宅の陳列室を飾るに相応しい陶器だったろう。
お勧めの展覧会。
2008年10月4日から12月7日
静嘉堂文庫美術館
静嘉堂の伊万里焼コレクションは、金襴手のうち、国内の富裕層向けに製作された皿や鉢類-「型物」「献上手」と呼ばれる作品
が、幅広く揃うことで知られている。と、ちらしには掲載されている。単なる古伊万里の展覧会と思って訪れた。古伊万里のイ
メージが大きく変わった。
岩崎家の古伊万里のコレクションの基礎は、お雇い外国人フランシス・ブリンクリー(海軍省が雇用)のコレクションを一括購
入し、深川の清澄園に納められたもの。西洋邸宅の陳列室を飾るべく購入されたということになる。今回の展示でも23点がフラ
ンシス・ブリンクリーの旧蔵品。すなわち西洋人による審美眼にもとづくもの。そのコレクションについて、奥田誠一が調査依
頼を受け、大正十二年に小冊子にまとめているという。鑑賞陶器という奥田誠一を中心とする活動の発端になったのではないか
と図録には記事がある。
いちいちすべてを挙げないが、金襴手の文様のバラエティの多さには圧倒される。特に目に留まったのは
3:色絵円窓文樽形瓶(古九谷様式);緻密な網目模様にまず目がいく。色合い発色が素晴らしい。
22:色絵団龍文蓋物(柿右衛門様式)
23:色絵孔雀牡丹文輪違透小鉢(柿右衛門様式)
30:青磁龍耳広口瓶(鍋島);青磁の色合いが素晴らしい。
35:色絵邸宅雲龍寿字文端反鉢(金襴手)
36:色絵鳳凰花卉文八角鉢(金襴手)
67:色絵庭園人物山水花卉文十六角鉢(金襴手)
68:色絵庭園花鳥丸文十六角鉢(金襴手)
清澄園という西洋邸宅の陳列室を飾るに相応しい陶器だったろう。
お勧めの展覧会。