徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

The Masterpieces その1(レンブラント他)

2007-07-20 | 美術
The Masterpieces その1(レンブラント他)
国立博物館アムステルダム Rijksmuseum Amsterdam
(アムステルダム国立美術館)
http://www.rijksmuseum.nl/

アムステルダム国立博物館の本館は2009年末まで改装工事のため閉館中です。この期間中、国立博物館のフィリップス棟で「ザ・マスターピース展」が開催されています。美しいドールハウス、贅沢な銀製品、最高級のデルフト焼陶器、オランダの歴史を彩る見事な品々、そしてもちろん有名なレンブラント、フェルメール、フランス・ハルス、ヤン・ステーンの絵画など、オランダ黄金時代のハイライト作品400点以上が鑑賞できます。

入場料は10ユーロ。音声ガイドとカラーで141ページもある解説書は現在あわせて7.5ユーロ。ユーロ高ということを除けば安い!

さて、このオランダ観光局の文章。まったく適切でした。フィリップス棟の一階は、オランダの栄光といった展示。二階は、絵画マスターピース。レンブラント、フェルメール、フランス・ハルス、ヤン・ステーンが並びます。

この展示の冒頭を飾るのはバルトロメウス・ファン・デル・ヘルスとの横幅5.5メートルの肖像画「ミュンスターの講和を祝うアムステルダム市警団の宴会」。1648年5月15日に結ばれたミュンスター講和条約(ヴェストファーレン条約(ドイツ語:Westfälischer Friede)とは、三十年戦争の講和条約で、ミュンスター条約とオスナブリュック条約の総称である。日本ではヴェストファーレンのラテン語読みからウェストファリア条約とも呼ばれる。)でスペインとの80年戦争の終結、オランダ共和国は公式に独立。それを祝う。人々の立派な服装が目を引く。当時は、夜警より評価が高かったとのこと。画像リンク

そして東インド会社VOCの活躍などが描かれます。

Frans Postの描いたブラジルの風景、Views of Olinda, Brazilもありました。Frans Postの絵画をルーブルで見て(こちら)、見ることはないかと思っていましたが、再会です。歴史的には、「1648年で国境線が確立すると、1651年以降、北海の商業航路をかけて、イギリスとの覇権争いがおこる。その敗北の結果、オランダは政策を変更。ブラジルの開拓地から手を引き、東洋の航路の確保するためにケープタウンを建設した。」(この文章はART BOOKレンブラントP94の要約です)すなわち、Frans Postの描いたブラジルの風景は、17世紀前半のオランダ開拓地の風景ということになります。

そして、2階に移ってレンブラント、展示されていたのは下記の作品。弟子の作品も展示されているのですが、やはりうまいですね。単なる描写でないところが(当時としては)斬新だった、ユダヤの花嫁などに見られるティツィアーノの影響とゴッホが感動した絵の具の塊、、ティティトウスを失った悲しみ、そして夜警の大画面、その画面の少女のベルトの死んだ鳥など、解説聞きながら楽しみました。
 
http://www.rijksmuseum.nl/aria/aria_artists/00016943?lang=en

  • エルサレムの破壊を悲しむエレミア, 1630 画像リンク
  • Tobit and Anna with Kid, 1626 画像リンク
  • 自画像, 1628 画像リンク
  • 女預言者アンナに扮した画家の母親, 1631 画像リンク
  • マリア・トリップの肖像,1639 画像リンク
  • ヨハネス・ウテン・ボハールトの肖像, 1633 画像リンク

  • Dr Ephraim Bueno, Jewish Physician and Writer, 1647, SK-A-3982 画像リンク
  • The Stone Bridge, 1638, SK-A-1935 画像リンク
  • Portrait of Haesje van Cleyburgh, 1634 画像リンク

  • カプティン派修道士の姿をしたティトウス Titus van Rijn possibly as St.Francis of Assisi, 1660 画像リンク
  • ユダヤの花嫁、Issac and Rebecca, aka The Jeweish bride 画像リンク

  • 夜警Night Watch, 1642 画像リンク

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