赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

育休を取る国会議員 コラム(108)

2015-12-28 00:00:00 | 政治見解



コラム(108):育休を取る国会議員

国会議員としての職務


国会議員は有権者の意思を託された選良であり、一般の勤労者とは基準が異なります。国家と国民のために仕事をするのが国会議員の第一の務めであり、それが公職にあるものの心構えです。公職にある者としての職責を果たさなければ、国会議員としての職務を放棄するということになります。国会議員の仕事はそれほど重いものなのです。

また、有権者は国会議員に育児をしてもらうために選んだわけではありません。

自分の育児休暇を取ることを優先する議員に、重要な国の運営をお任せするわけにはいかないのです。


暇な国会議員

一方、国会運営の立場から見ると、この議員夫婦が不在でも、国会に支障をきたすことはなく、誰も困りません。実は、いてもいなくても何の影響もないのです。

国会議員で本当に忙しいのは大臣などの要職にあるほんのわずかな人たちです。他は一般の勤労者とは比べ物にならないほど時間的余裕があります。特に野党議員は本会議だけ出席したり、委員会の採決だけ出席し、あとは何もしない人たちが大勢います。


国会議員の定数削減を

私的な行為のために公務を放棄してもかまわないという考えの原因は、衆議院議員が475名、参議院議員が242名もいて、国会議員にそれに見合うだけの仕事が無いからです。人数が多ければ、何もしない人が増えるばかりで「小人閑居して不善をなす」となるのです。

育休問題の論議の前に、国会議員定数の見直しを急ぎ、無駄な金を節約し、仕事効率を上げることが先決です。

国会議員数は現在の定数の半分で十分です。議員数を減らすことで、国会議員の質はもっと高まります。議員一人ひとりの仕事が重要度が高くなり、議員としての仕事も本気で取り組むようになります。

今回の育休宣言は、はからずも、国会議員の仕事がいかに暇であるのかを世間に知らしめることになりました。定数削減議論のよいきっかけになったと思います。


国会議員の自覚を

今回、育児休暇を取ろうとされている議員夫婦に申し上げます。

国会議員は、全てを投げ打って国民のために仕事をして頂きたい。

国民は自分が一票を投じた人物に日本の将来を託しているのです。




※本稿を意見書として、自由民主党幹事長と衆議院議員宮崎謙介氏に送りました。


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