すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。
current topics(159):速報:都知事選、三候補の討論番組
7月19日の午後、フジテレビのバラエティ番組に都知事選主要三候補が出演しました。
前回、直前でキャンセルした鳥越氏が番組に出演したのは、ボロがでないバラエティだからですが、
それ以外に小池氏に対しての小道具を用意していました。
鳥越氏は、小池氏の「病み上がりの人を連れてきてどうするのか」の選挙演説に対して、
「ガン・サバイバーに対する差別だ」と息巻いて、小池氏に「差別主義者」のレッテルを貼ろうとしました。
この発言の背景には、共産党や社民党が選挙の劣勢を挽回させるために、
あえて、鳥越氏に言わせたことは間違いありません。
共産党では、小池氏と同様の発言をした評論家に対して
「選挙妨害として法的対抗措置も必要だ」と激高していることからも明らかです。
小池氏の発言は鳥越氏自体を批判したものではありません。
むしろ、鳥越氏の容態を気遣っての発言であり、肺の一部や肝臓を切除するほどの手術し、
現在決して万全ではない鳥越氏を担ぎ出した野党4党に対する発言なのです。
野党4党は、その言葉だけを指して、「差別だ、差別だ」と叫んでいたわけです。
これは国会での質疑でレッテル貼りをする野党議員の手法そのものです。
この問題について情報筋は次のように解説しています。
鳥越氏は、自分が癌患者であることを都知事選に利用しようとしています。
これこそが日本中の癌患者を侮辱する行為です。
苦しんでいる癌患者たちは彼の姿勢を見て、
「あの人は自分の癌を選挙の道具に使っているだけで、本当に患者を助けようとしているわけではない。」
と言っています。
番組全体を通して見ると、
やはり、鳥越氏には覇気がありません。
相互の質問やゲストの質問に対してのレスポンスがズレていました。
また、鳥越氏は、過去の栄光であるジャーナリストとしての51年のキャリアばかりを強調して、
「僕は報道番組を取材後2~3日で作れる。東京都の政策は一週間でマスターした。」
と自画自賛しておりました。
しかし、ここでも小池氏に「毎週の番組作りとは違う」と指摘されていました。
鳥越氏は都政をその程度のことと認識しているようです。
一方、増田氏の発言はそつのないものでしたが、面白みはありませんでした。
都政のさまざまな問題点について述べていましたが、人の意見を聞いてまとめ上げただけでした。
役人の仕事としてはそれでも務まるかもしれませんが、自らの視点や感覚で問題点を指摘し、
どう解決すべきかの意気込みが感じられません。
官僚出身者特有の「指示待ち族」的な姿勢が染み付いているようです。
いま一番求められている「改革」に取り組める人材とは言えません。
一方、小池氏には強い改革の意思がありました。
都議会との関係について司会の坂上氏から問われた時に、はっきりと改革の意思を示し、
鳥越氏の「話し合い」、増田氏の「都民の声を聞いて」という中途半端な考えとは対極にありました。
また、都政全般に対しても明確なビジョンを持っていました。
総合的にみると、鳥越氏は番組に出たことで減点となり、増田氏は可もなく不可もなし、
小池氏にとっては加点となった番組でした。
番組後すぐに表参道での街頭演説に立った小池氏が一歩リードしているように見えます。
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current topics(158):
鳥越氏を担ぎだした野党のそれぞれの思惑
野党の応援には温度差があります。
共産党は参院選に引き続き、野党4党の支援方針があるので、一定の応援をしていますが、
すでに鳥越氏では勝てないと考えています。
共産党の下部組織SEALDsの奥田愛基氏でさえ、
「都知事選は国政じゃない、安保とか憲法とか言わず生活問題を鳥越さんは言うべき」
と注文をつけています。
一方、民進党は都知事選の対応に議員間でのまとまりがありません。
一番熱心に取り組んでいるのは蓮舫氏です。
「行政手腕がない? 最初はみんなそうでしょう。群を抜いた取材力、調整力、調査力で処方箋を見つけ出す男だと思います!」
と訴えましたが、これは逆効果でした。
鳥越氏には何もビジョンなく、都知事になりたいがために立候補したことを裏付ける発言となってしまいました。
蓮舫氏がこれだけ張り切る理由はただ一つ、次期党首を目指しているからです。
もともと民進党は一枚岩ではなくバラバラなのです。
党本部と齟齬をきたした、松原仁氏や長島昭久氏の姿が見みえません。
また、前原、細野両氏のような幹部級が選挙事務所に激励に来たなどという話もありません。
参院選の結果を見て、それぞれが次の動きに入っているということです。
野党共闘は表向きは結びついてはいますが、実質的には機能していないようです。
野党4党の組織票を頼りとする鳥越氏には厳しい結果が待ち受けているのではないでしょうか
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current topics(157):心配な鳥越氏の体力
鳥越陣営は知名度を生かし、極力ボロを出さずに人気を得ることに特化しています。
そのために、具体的な政策を語る時間や、テレビ討論などを避けています。
政策ビジョンが希薄なので演説会を減らす戦術を展開しているのです。
連休中の3日間、鳥越氏の街頭演説はわずか6回。
小池百合子氏の22回、増田氏の20回には遠く及びません。
街頭遊説は朝8時から可能ですが、鳥越氏の場合は11時からの開始です。
本人はかろうじてにこやかに演説しているのですが、一分にも満たない演説では都民への説得力はありません。
また、応援の議員などが演説している時には無表情のままうつむき加減に腕組をしていました。
鳥越氏のファンが18日の巣鴨の街頭演説で、わずか18秒足らずの挨拶で終わったことに対し、
「彼は、演説会というものをわかってない。あれで選挙に受かったら、本当に民主主義の危機だ」
と、支援どころか批判側に転じていました。
同じ巣鴨では、激昂した老夫婦が「演説をなぜしないのか?」とスタッフに詰め寄る場面があったことも報じられています。
情報筋は鳥越氏の健康状態を次のように伝えています。
鳥越氏の体調は良くありません。わずか一回の短い演説でくたくたなっています。
そのため薬を多用しているのですが、二回の演説が限度です。
いろいろな理由をつけていますが、体力的な問題と、曖昧な演説内容のため、
露出頻度を極力減らしています。
それを補おうと野党4党の国会議員たちが応援しています。
本人が登場しない応援演説では説得力がありません。
特に民進党の菅元総理の演説では、動員された聴衆は拍手をしていたのですが、
「あら、菅さんまだいたの?」と珍しそうに見ていた女性の姿が印象的でした。
鳥越陣営は、いろいろ試みてはいるのですが、
あちこちにボロが出て、裏目になったり逆効果になるケースが増えています。
鳥越氏も菅元総理も過去の栄光にすがっているようで、悲哀さえ感じるのは私だけではないと思います。
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