赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

アメリカの危機② 230206情報の2

2023-02-06 12:00:00 | 政治見解



アメリカの危機② :230207情報の2

午前からの続きです。

イギリスからすれば、このイギリス守旧派を中心とする無国籍企業グローバリストからすれば、ダボス会議に集まっているような連中からすれば、英国式を司令塔にしてアメリカをもう一度植民地化させてしまう。

植民地化させるといっても、何も形の上でアメリカ合衆国が崩壊して元のイギリス植民地に戻るということではありません。

どういうことかと言えば、実際上アメリカが強い民主国家であることをやめて、アメリカに投資している投資家が、アメリカを支配できるようなグローバリスト国家になってしまえばいいわけです。

アメリカのデモクラシーが機能しない状況に、アメリカの大衆、アメリカの国民が、アメリカ国民の利益のための政治ができなくしてしまえばいいのです。

それは2020年のアメリカ大統領選挙でも実現してしまっているし、2022年の中間選挙でもかなり実現してしまっている。

アメリカ国民の投票結果がそのままデモクラシーとして生かされない。多数派を取っている人間が大統領になれない。多数を選挙区で取った議員がそのまま上院議員、下院議員になることができない不正選挙が横行している。その不正選挙を正そうとしても、各州の裁判所はリベラル勢力によって占められている。最高裁までもが不正選挙を容認しているひどい状況です。

バイデンはいわば英国からアメリカに送られている植民地総督のような存在です。

今、イギリスが日本のTPPなんかに入ってこようというのは、タックスヘイブンを大復活させて、正体不明の誰が真の受益者かわからない法人をいっぱい登記できて、それがタックスヘイブンの、脱税の温床になるような体制をつくろう。そういう体制にTPPを換骨奪胎しようということなのでしょう。もともとTPPにはそういう危険な要素がありました。

そう考えていきますと、あの大国と言われた清朝は日清戦争の後、もろくも崩れていきました。

それまで清朝というのは眠れる獅子と言われていて、ぼーっとしているようだけど、いざ力を発揮すれば非常に大国として大きな力を発揮するだろうと、中国の清朝は思われていたんですが、小国日本に日清戦争で破られ負けてしまったということで、気がついてみたら、実は眠れる獅子どころかじゃなくて、この獅子はもう死に体だということがわかってしまって、当時の日本もまさかこの清朝が崩壊するとは思ってもみなかった。

あるいはロシア革命の時でも偶然に偶然が重なって、あの300年以上も続いてきたロマノフ朝が一挙に社会主義の暴力革命によって崩れて、ロマノフ朝が、ロシアが崩壊するなんてことはみんな思いもよらなかったわけです。思いもよらないようなことが起きるのが国際政治であり、世界史なんです。

アメリカもいま言ったように、南部国境は崩壊している。そして米中戦争や米露戦争を英国によって仕掛けられている。そうなってきますと、もう国内が内乱状態。そしてデモクラシーが機能できないような状態になっていて、最高裁もそれを正すことができない。

そうすると何が一番強いんだ。資本家が一番強い、マーケットだけが強い。そして、アメリカに一番お金を投資している国はイギリスです。アメリカに一番お金を投資している世界の資本家だけがアメリカをコントロールしていく。そういう意味において、アメリカがまた英国を中心とする無国籍企業、英国守旧派などの植民地化されるという危険性も十分にあるということです。

2024年。トランプがもう一度大統領に返り咲いてアメリカのデモクラシーが復活することを祈っています。しかし、そうなるかどうかはわからない。世界は近代のデモクラシー、自由、そういった価値観を今、失う非常に危険なところに来ていると思います。

世界の自由民主国家のチャンピオンであるアメリカのデモクラシーが崩壊してしまえば、世界の中で近代的価値を持った自由民主国家というのは、むしろ少数派に落ち込んでいく、落されていく危険性があります。

そういった意味で今、アメリカで起きているトランプ派の人たちの戦いと日本の戦い。日本国民の運命というものは全く対岸の火事ではありません。我々はその意味で、日本の伝統と日本の自由な民主政治を守っていこうという人たちは、アメリカのトランプ派の人たちと運命共同体だと私は考えています。

今、アメリカのデモクラシーも危機にあるんだということ。これが下手をすると瓦解崩壊しかねない。そのぐらいの危機にあるんだということを認識しておく必要があると思います。


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