topics(645): 速報:米中間選挙、結果確定は来月か!?
全米主要メディアによれば、下院【※1】では「共和党がリードしているが、共和党に当初、予想されていたほどの勢いはみられない」としています。一方、上院【※2】では「ジョージア州を含めて4議席の結果が判明しておらず【※3】、大勢が明らかになるまでには時間がかかる可能性がある}と伝えています。
【※1】AP通信:【下院】定数435、過半数218.▽民主党の候補者182人と▽共和党の候補者206人の当選が確実になったとしている。残り47議席(日本時間午前9時)
【※2】ABCテレビ:改選されない議席も合わせて ▽与党・民主党と野党・共和党がそれぞれ48議席を確保する見通し、上院の残る4議席のうち3つは激戦州で、依然として激しい競り合いが続く、と伝えている。
(なお、上記のグラフは日本時間10時30分現在の報道によるもの)
【※3】激戦州の1つ西部ネバダ州ではラスベガスがあるクラーク郡の担当者が9日、記者会見を開き、開票作業が来週までかかるという見通しを示した。同じく、激戦州のジョージアは来月6日に決選投票になる。上院選挙ではどちらの候補も有効投票の過半数の票を獲得しなかったため。
国家という枠組みを嫌い、租税回避地に莫大な富をため込むグローバリストの走狗になっている全米メディアは、お仲間の民主党・バイデン大統領の「民主主義によい1日だった」という言葉を引用し、あたかも民主党が勝利したかのような雰囲気です。
また、複数のメディアもトランプ氏が共和党の予想外の苦戦ぶりに激怒していたと報じていて、「トランプ氏にとってとても悪い夜になった」との論評を出し、CNNテレビにいたっては、トランプ氏の顧問の話として、トランプ氏が「憤慨し、どなり散らしていた」などと伝えています。ただし、CNNのトランプ嫌いは有名で、朝日新聞並みの捏造報道をしますので、脳内妄想を報じた可能性が高いです。
一方のトランプ氏は自身が立ち上げたSNSで、「きのうの選挙はいくつかの点では、多少、期待外れだったが、個人的には大勝利だった。これ以上の結果を収めた人はこれまでいないだろう」と述べています。
メディアの言、トランプ氏の言、どちらをみても、どちらが勝っているのかよくわからなくなってしまいますが、冒頭の数字にあるように、下院は共和党の勝利は間違いありません。
また、上院は、共和党が51議席になれば共和党の完全勝利となります。なぜなら、上院の委員長ポストは過半数の51議席を制した方が独占し、共和党案が勝ちます。もし、同数となった場合には、上院議長を兼務するカマラ・ハリス次期副大統領が決裁票を投じることになり、民主党案が勝つことになります。
したがって、上院の議席獲得数が最大の焦点となりますが、残り4議席をめぐって、ジョージアの来月6日確定まで、少し気を長くして待たねばなりません。
なお、前回の大統領選挙で不正投票が噂されたペンシルベニア州では、今回も25500通の郵便投票用紙が、社会保険番号や運転免許証番号と一致しないとして問題になっているようで、この扱いをめぐってまたひと悶着が起きる可能性があります。
さて、それでは、今回の中間選挙で今後のアメリカはどうなっていくのでしょうか。
下院は共和党、上院は同数と見た場合でも、共和党が過半数を占めた場合でも、大統領と議会では「ねじれ現象」がおきますので、トム・デービス元下院議員(共和党)の言にしたがえば、「両院の勢力拮抗で両党が目指す優先施策の実現困難か」、「2025年まで重要な政策は決まらないだろう」ということになりそうです。これは、「ウォール街と投資家にとって、新たな規制や税制の導入よりも議会の手詰まり状態の方が通常は歓迎される」ことのようです。
ここで、突拍子もないことを言いますと、当ブログ『1.情報アットランダム』の三番目の情報でお伝えした、米国の10年国債の金利と3ヶ月国債の金利が逆転した(逆イールドと呼ばれる現象)で2023年アメリカ株が暴落の恐れが現実のものとなってくるかもしれません。大きな問題は政治が何も決められない時に起きやすく、阪神淡路や東日本大震災のときの政治判断の遅れが大きな人災にまで発展したことを思い出していただければ納得できると思います。
その上に、11月8日の満月は皆既月食でしたが、皆既=怪奇で、占星学的には「世界的な景気後退が長期化するリスクが高まる」予兆のようです。
さらに、こんな情報を目にしました。
――戦争速報 習近平が本日、中共軍事委員会のトップ官僚を集まって「全ての精力で戦争に向かおう、全ての仕事は戦争の準備を」と通達しました――
これは、中国から帰化した漫画家のツィートですが、中国のSNSを見て発信したのだろうと思います。
いたずらに危機を煽るというわけではないのですが、アメリカの共和党と民主党の勢力が拮抗して、互いに目が両党派の争いに集中することになれば、国際問題は疎かになりがちになりますので、その間隙を中国がつかないとも限りません。
もし、台湾が中国の手に落ちれば、現在の覇権国家アメリカは、国際社会から信頼されない二流国に転落することになります。そうならないためにも、アメリカは、党派対立に熱中することなく、国際情勢に敏感でならなければならないのです。
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