赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

②トランプ政策——アメリカの雰囲気が一変し、明るくなった

2024-12-26 00:00:00 | 政治見解
②トランプ政策
——アメリカの雰囲気が一変し、明るくなった



昨日からの続きです。トランプ政権の誕生でアメリカは何もかも変わると見られます。国際政治学者の渾身の解説です。許可を得て掲載します。


トランプ氏は、コモンセンス(常識)の重要性を繰り返し強調しています。そして共和党の綱領を見てみると、副題には「Back to Common Sense」と掲げられています。つまり、「常識に戻ろう、常識が通じる政治をしよう」というメッセージが込められています。

たとえば、国境を守ること。これは「当然のことではないか」と。違法入国者を許さないのもまた、「常識的な対応だ」と強調しています。違法に入国した人間を発見したら、速やかに逮捕して出身国に送還する。これも「当たり前のことだ」と語ります。

また、女性スポーツに男性が参加しないこと、女性用トイレに男性が入らないこと、さらに幼い子どもたちに性的転換手術を推奨しないこと――これらもすべて「常識的な行動」として位置付けられています。



トランプ氏のメッセージは、「当たり前のことをしよう」というシンプルな価値観を基盤にしており、これが彼の政策の根底にあるといえます。

トランプ氏は、この目標を実現するために、ホワイトハウスを離れてからの約1,400日間(2021年1月20日から2024年11月5日まで)を全力で活動してきました。その期間中、実に930回もの政治集会を開催しました。これは、3日に2回という非常に高い頻度です。

最後の政治集会は確かミシガン州で行われたと思います。その場でトランプ氏が「これまでに930回も集会を開いたんだ」と振り返り、「長かったな」と感慨深げに語ったそうです。「あと4年だと思ったときは本当に長く感じた。3年、2年、1年、半年、3ヶ月、そしてついに明日だ」と、再び大統領に返り咲くまでの日々を振り返りながら、支援者たちに語りかけたのです。

彼の情熱的な活動を支えたのは、MAGA運動を担った多くの支持者たちの存在です。これほど多くの集会を行うトランプ氏のスタミナも驚異的ですが、それを支え続けた支持者たちの熱意と努力もまた素晴らしいものでした。

1,400日間で930回の政治集会を開催するというのは驚異的な数字です。仮に1,500日で1,000回という計算をしてみても、平均して数日に1回のペースで集会が行われていたことになります。参加者は少なくても数万人、多いと10万人以上に達することもありました。この規模の大衆運動は、真の保守派による大規模な運動として、トランプ氏を再び選挙で勝利させ、アメリカ大統領の座に返り咲かせた原動力となりました。

この運動を支えたのは、トランプ氏自身とその周辺の並外れたスタミナ、そして彼らの取り組みを支え続けた多くの支持者たちのエネルギーでした。特に今回は、大規模な不正選挙が行われないように徹底した対策が取られました。激戦州の7州では特に念入りに対応し、10万人のボランティアが動員され、全米で500人の訴訟弁護士が待機。異常な行為や不正の兆候があれば即座に対応し、現場での記録や動画の撮影を行うなど、事態を抑え込む体制が整えられました。

これらの取り組みは、アメリカの愛国者たちが持つ祖国への深い愛情と必死の努力の賜物です。この4年間にわたる努力が結実し、トランプ氏の勝利、さらには上院と下院の勝利という大きな成果をもたらしたのです。この運動が成し遂げたことは非常に大きく、今なお続いているこの大衆運動が、勝利の原動力となったのは間違いありません。

そして、イーロン・マスクのような影響力のある人物が途中からトランプ陣営に加わり、協力して勝利をつかんだという事実は極めて重要です。もしこれがなければ、アメリカはカマラ・ハリスの政権下に置かれ、世界は第3次世界大戦に向けて一気に突き進んでいた可能性があります。国際秩序は崩壊し、無国籍大企業が巨大な利益を得る一方で、それらと結託する左派利権層がアメリカ国内で権力を握り、社会全体が大きく瓦解していたかもしれません。



そのような危機的状況において、トランプ陣営はアメリカを守っただけでなく、世界を平和へと導く大きな舵を切りました。それは単に一国の勝利にとどまらず、西洋文明や近代化された社会をも守るという壮大な意味を持っています。もしアメリカの自由と民主主義が崩壊すれば、世界全体の近代国家や近代文明そのものが揺らぎ、混乱に向かっていったことでしょう。

そのような状況を防ぐために奮闘し、成果を挙げたのが、トランプ派の人々でした。彼らの努力と団結が、アメリカだけでなく世界全体の安定と平和を支えたと言えるでしょう。

アメリカが大きく方向転換を果たすことで、今後の展望が開けてくるのは間違いありません。しかし、トランプ政権の1期目だけでディープステートとの戦いが終わるわけではありません。この戦いは、グローバリストや極左勢力との長期的な闘争であり、2期、さらには3期にわたって続けていく必要があるでしょう。

とはいえ、今回の勝利は極めて重要な転換点となりました。もしこの場で敗れていたならば、将来への希望は失われていたかもしれません。しかし、ここで勝利を収めたことで、私たちの側は今後の戦いを有利に進めていくための基盤を手に入れたと言えます。

アメリカに目を向けると、民主党に投票した人々は旧メディアを主要な情報源としている一方で、共和党やトランプ支持者はインターネットを駆使して主体的に情報収集を行っている、という明確な違いが見られます。この点については以前も触れましたが、日本でも同様の状況が徐々に広がりつつあると考えられます。

とはいえ、日本では依然として旧大手メディアの影響力が強いため、これとの戦いを粘り強く続ける必要があります。しかし、兵庫県知事選挙の結果を見る限り、非常に大きな希望を感じることができるのではないでしょうか。

話題を少し戻しますが、トランプ氏が格闘技観戦に訪れた件について触れておきます。11月16日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた総合格闘技団体UFCの試合にトランプ氏が姿を見せました。このUFCのCEOであるダナ・ホワイト氏は元々トランプ支持者として知られており、共和党の党大会で演説を行ったこともあります。

試合のメインイベント前、トランプ氏やイーロン・マスク氏、ロバート・ケネディ・ジュニア氏が会場に入場すると、観客席は大熱狂。「USA!USA!」という愛国的なコールが会場全体に響き渡り、熱気が一層高まりました。



その場ではさらに感動的な場面がありました。試合に勝利した黒人のチャンピオンが、熱心なトランプ支持者であり、キリスト教信仰の厚い人物であることを明かしました。そして、自身が勝ち取ったチャンピオンベルトをトランプ氏に贈呈するという、非常に印象的なシーンが繰り広げられました。この出来事に会場中が感動し、大歓声に包まれました。

このような光景は、現在のアメリカのムードを象徴していると言えます。多くの人々がトランプ氏を支持し、「トランプダンス」を踊り、SNSにアップしています。

アメリカ全体の雰囲気が一変し、明るくなったということをお伝えしたいと思います。現地に住む方々から寄せられた話を伺うと、シカゴやニューヨーク、さらには比較的リベラルな街として知られるロサンゼルスでも、街全体が活気を取り戻し、明るいムードになっているとのことです。

特に注目すべきは、街中から浮浪者が減少したという点です。これについては、大部分が違法移民だった可能性が高いとの見解が寄せられています。違法移民が姿を消したことで、地域社会の状況が改善されつつあるのです。こうした変化は、トランプ政権が本格始動する前にもかかわらず、すでに「トランプ効果」と呼べる影響が現れ始めている証拠だといえるでしょう。

(了)

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