コラム(488):親日の台湾と反日の中華民国
台湾といえば親日国で有名ですが、台湾とのハーフの、国会議員の蓮舫さんとか、華僑とのハーフである女流漫画家の石坂啓【※1】さんは、先鋭的なまでの反日です。
【※1】石坂啓氏:女流漫画家;安倍元総理暗殺事件に関して、「夫である編集者の立川義剛と共に『でかした』と声を上げ、実行犯を『(容疑者名)様』と呼んでいる」と語っている。
なぜ、彼女らは反日なのか、長らく理解できませんでしたが、台湾独立運動に携わる方の解説でその疑問が氷解しました。台湾には、元からいる台湾人と、国共内戦で逃げ延びてきた中華民国出身者の違いがあるからのようです。
前者は日本統治時代の末裔であり、後者は日支事変時代から日本と戦い、国共合作後も日本と戦い、そして中国共産党の建国によって台湾に逃げ出した人たちの末裔です。つまり、台湾という国にはネイティブな人の親日と大陸系の根深い反日が混在しているのです。蓮舫さんの反日はこんなところに起因しているのでしょう。
さて、台湾独立運動に携わる方から驚くべき話を伺いました。私が小さいころから教えられていた蒋介石の「以徳報怨(いとくほうえん=怨みを抱いている者に対しても、慈愛と徳をもって接すること)」が嘘であるというのです。歴史の真実というものは残酷なもので、私の心の中にあった蒋介石像はもろくも崩れ去りました。
以下、台湾独立運動家のお話をお伝えします。
日本人の良いところは
・できるだけ人の悪いところを見ないようにする
・恩があれば、ちゃんと恩返しをする
中には悪い人もいますが、全体的に見れば日本はとても善い社会です。
しかし、それが100%良いことかといえば、そうではありません。実は、それが裏目に出ることもあり、その代表例が、日本人が誤解している「蒋介石神話」です。
■ 蒋介石神話
この神話は一言でいうと、「以徳報怨」です。つまり、蒋介石は神様のような存在であるという日本人の誤解です。日本人の中には、蒋介石を褒め称える人、たてまつる人が多くいます。また、保守派の政治家でも、私が台湾人だと知ると、リップサービスのつもりで、蒋介石を褒め称えるコミュニケーションを取ります。
「我々は、蒋介石の恩義は決して忘れることはない」、「蒋介石はすごく偉く、心の広い人」という風に。何人もの現役の政治家が、です。
私はその時、「いやいや、蒋介石は台湾人の敵ですよ」と言います。
なぜこのギャップが生まれるのでしょうか…? なぜ、日本人の中に、蒋介石を褒め称える人が多くいるのか? この神話はどのようにして生まれたのか?
■蒋介石4つの神話
嘘なのに真実であるかのように信じ込んでしまっていることが4つあります。
神話①:戦後、蒋介石がいたから日本は分割されずに済んだ
神話②:戦後、蒋介石が日本の天皇制を守ってくれた
神話③:戦後、100万人以上の日本人を無事に日本に帰還させてくれた
神話④:戦後、戦後賠償を自ら放棄した
戦争による被害は受けたけど、その賠償は請求しないという、寛大すぎる姿勢に日本人は特に感銘を受けました。…という誤解。
しかし、これらはどれも真実とは異なる、日本人が抱える誤った歴史です。
■蒋介石4つの真実
神話①:戦後、蒋介石がいたから日本は分割されずに済んだ
<真実>:戦後に蒋介石は、カイロ会談で朝鮮半島を要求し、さらに、九州をも要求しました。日本を分割しようとした張本人です。
神話②:戦後、蒋介石が日本の天皇制を守ってくれた
<真実>:蒋介石がもつ戦犯のリスト、その中に天皇陛下は含まれていた。
日本を分割しない、天皇制を守る、というのは、あくまでもアメリカの意向で、蒋介石自身は真逆のことを行おうとしていたわけです。
神話③:戦後、100万人以上の日本人を無事に日本に帰還させてくれた
<真実>:100万人の日本軍はそれまでほとんど蒋介石軍に負けたことがなかった。
なので、そのまま戦い続けるとなると、はっきり言って蒋介石には全く勝算はありませんでした。早期に帰還させることが、蒋介石にとっての厄介払いだったのです。
【続く】
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