これから黄金の4年間を迎えるアメリカ
トランプ氏の大統領就任でアメリカがどう変わるのか、今日も国際政治学者の解説を伺います。
トランプ氏の大統領当選が決まると、「これで景気が良くなる」との期待が高まり、アメリカの株価は急上昇しました。多くの人々が、「トランプ政権なら経済が良くなる」と信じていたのです。
現在の株価は非常に高く、例えばダウ平均株価は43,774ドル94セントに達し、前日比で1,553ドルも上昇しています。ナスダックやS&P 500も同様に上昇傾向にあります。この急激な上昇が顕著です。(11月7日収録時)
私個人としては、現在のアメリカの株価は実体経済に対して高すぎると考えており、そのため、調整が起こるのではないかと見ています。しかし、調整があっても、その後再び上昇する可能性もあります。トランプ氏への経済的な期待感から、市場がこの状況を乗り切ってしまうかもしれません。
理想を言えば、選挙前に一度下落し、その後トランプ氏への期待感によって再び上昇してほしいところですが、現状ではそのままの勢いで上昇が続く可能性もあります。経済にはリスク要素も存在します。
例えば、商業不動産市場の不況や、それに関連した銀行のリスクなどが挙げられます。しかし、そういった懸念を差し引いても、アメリカ株は今後も上昇していくと見られています。その理由は、トランプ氏の経済政策が実体経済を改善すると期待されているからです。
具体的には、国内の石油や天然ガスの生産が活発化し、エネルギー価格が下がることでインフレが抑えられます。これによりFRBも安心して金利を引き下げることができ、規制緩和や減税が景気をさらに押し上げるシナリオが見えています。その結果、アメリカ株は急上昇しているのです。
また、円安も進み、1ドル154円という水準に達しています。円安が進めば日本株も良い影響を受け、上昇傾向が見られます。
さらに、注目すべきはトランプ氏やイーロン・マスク氏の関連銘柄です。特にテスラの株価は大幅に上昇し、これもまた当然といえるでしょう。トランプ氏が関与するソーシャルメディア関連の株も、一時的に下がり過ぎた分、持ち直してきています。テスラ株は引き続き大きな上昇を見せています。
今後の経済について言えば、アメリカ経済は今後4年間、黄金時代を迎えることになるでしょう。
トランプ氏にぜひお願いしたいのは、健康第一に考え、これからの4年間、大統領としてしっかりと職務を全うしていただきたいということです。
トランプ氏は「国民のために命を燃やし尽くして良い政治を行う」と、勝利宣言でも語っていましたが、あまり無理をせず、週に1~2回はゴルフを楽しみつつ、健康を優先しながらゆっくりと進めていただければと思います。仕事は、周りの有能な人々に任せればよいのです。イーロン・マスクも尽力してくれるでしょうし、ロバート・ケネディ・ジュニアも力を尽くしてくれるはずです。
現在、トランプ氏の周囲には各省の長官を務められる実力者たちが集まっています。これは2016年の状況とは異なります。あの当時は人材不足が深刻で、トランプ氏はディープステートに属するかどうかも分からない官僚を採用していました。実際に任命してみると、敵対勢力に属していた官僚であることが判明するケースも多々ありました。
トランプ氏自身、第1期政権ではその点を反省すべき課題として挙げていますが、それも仕方のないことです。もともとトランプ氏はワシントンD.C.におけるアウトサイダーであり、その独自性が国民の支持を集めて大統領に押し上げられた背景でもあります。
しかし、そのために共和党系の有力実務家たちの中には、トランプ政権への協力を拒否する動きがありました。当時、50~60人もの共和党系の人々が「トランプ政権に参加しない」と公表し、声明まで出す事態が発生しました。アーミテージ氏のような著名な人物もその中に含まれていたため、トランプ氏は人材不足に頭を悩ませることになったのです。しかし、今回はそのような問題は起こりません。
私が期待するのは、2020年の大統領選挙で起きたとされる不正について、何が実際に起こったのかを国民の前に明らかにしていただきたいということです。
また、ヒラリー・クリントン氏が国務長官として犯した罪についても問われるべきです。彼女は国務長官の立場にありながら、機密情報を自宅に持ち帰り、自宅のサーバーで管理していました。これだけでも重大な問題であり、本来であれば刑罰に値する行為です。元ファーストレディであるため「投獄されるべきだ」とまでは言いませんが、少なくとも彼女が犯した罪については公の場で明らかにされるべきです。
また、エプスタイン事件に関しても、顧客リストや誰が性的接待を受けていたのかを詳細に明らかにしていただきたいと思います。これも含め、真実が白日の下にさらされることを願っています。
歴史的な例としては、ケネディ暗殺の真相を求める声もありますが、それも重要です。このような多くの未解決の問題に対して、トランプ氏に期待するところは非常に大きいと考えています。
4年間で全ての問題が解決するわけではありません。ディープステートが完全に消滅するわけでもなく、国籍を持たない多国籍企業の影響力を持つグローバルな人々がいなくなるわけでもありません。戦いはまだ続くと思われます。
しかし、アメリカが国家解体の危機に直面しながらも、国家再建の方向へと舵を切ったことは非常に大きな成果です。
これは私たちにとっても朗報です。世界の自由と民主政治の中心であるアメリカが国家解体の道を歩み、左翼全体主義的な革命が起こっていたとしたら、世界中の自由民主主義国家は衰退し、自由市場経済も失われてしまうでしょう。また、言論の自由に基づく民主主義や近代的な政治も失われてしまいます。その点で、アメリカが国家再建の方向に向かったことは、日本にとっても非常に良いニュースです。
経済的な観点から言っても、アメリカが繁栄すれば日本経済にも基本的に良い影響があります。
おそらく、トランプ氏が大統領になると、日本の大きな貿易黒字が問題視されるでしょう。アメリカ側から見れば、貿易赤字という課題になります。これをどのように解決するのか、といった議論については、後日、改めてお知らせします。
総じて言えることは、これからの4年間、アメリカ経済は黄金時代に突入するということです。アメリカ株への投資も安心して行えるでしょうし、大きな利益を上げることができる時代が到来したと考えています。この点でも非常に明るい見通しです。
私が、トランプ氏が大統領選挙人270人以上を確保して勝利したという報を聞いたとき、心から安堵しました。
本当にほっとした瞬間でした。これにより、世界は第3次世界大戦に進むことなく、平和な方向に向かうことができると感じました。その瞬間、まるで世界が明るくなったかのように思えたのです。これは決して大げさな表現ではなく、本当にそのような感覚でした。特に、過去4年間、トランプ氏とともに戦い続けてきた気持ちがあったため、非常に嬉しかったです。
ただし、この戦いはこれで終わるわけではなく、これからも続いていきます。ですが、大きな関門を一つ越えたという実感があります。日本としても、早急にトランプ氏と協調して取り組めるリーダーを選ぶ必要があります。石破氏ではその役割を果たすことは難しいでしょう。
この状況により、世の中は明るさを取り戻しつつあります。世界全体も次第に前向きな方向へ進んでいくでしょう。