赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

気楽な反体制運動と命がけの反体制運動 topics(631)

2022-10-30 00:00:00 | 政治見解



topics(631):
気楽な反体制運動と命がけの反体制運動


身の安全が保障されているから沖縄の狂気は成り立つ

世の中には、何か言われるとすぐ向きになって反論してくる人がいます。その中には、暴力的で攻撃的に振舞う人もいます。

例えば、先日の沖縄でひろゆきさんが「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」のツィ―トから始まった「一連の騒動」で、沖縄で基地反対闘争を繰り広げる人たちの非道かつ暴力的な振る舞いがまたたくまにネット上に拡散されました。そのため、彼らが死守しなければならなかった沖縄の県庁所在地の那覇市長選挙が敗戦するに至りました。ある人曰く「ひろゆきが辺野古でピースするだけでオール沖縄負けちゃった」。

彼らは、あんなに向きにならず、ひろゆきさんの冷笑を冷ややかに反応すればよかったのですが、どうしても反応しなければならない事情があったようです。それは、言われた事が図星だったから・・・。

そして、その真実が世間に知れ渡ることを恐れた彼らは、攻撃的になってひろゆきさんに食ってかかり、言葉の暴力で罵詈雑言を繰り返し、どうも物理的な暴力行使の寸前だったように見えました。自分の地位や権威がなくなることに恐怖や不安を抱いた瞬間、人は攻撃的になるのです。

沖縄のプロ左翼は極めて暴力的です。警察に対しても威圧的です。沖縄在住のボギーてどこんさんのツイートには生々しい実態が報告されています。

「沖縄の反基地活動家たちによる警察官への仕打ちです。家や妻子まで調べ上げられ自宅前で街宣するぞと脅迫されるだけでなくこうして警察官の顔写真が彼らのアーカイブとして共有されるのです。」

「反基地活動家らは、己の縄張りに異物が侵入したと認識すると、警察官もお構いなしに襲い掛かります。」


普通、ありえないことが沖縄で起きるのはなぜか。それは彼らプロ左翼に命と安全が保障されているからです。もし仮に、警備当局の徹底した弾圧が行われ、命をかけなければならない事態に至ったら、彼らはこのような行動はとりません。蜘蛛の子を散らすように真っ先に逃げ出します。

彼らは、命を取られる心配もなく、逮捕されたとしても留置所からすぐに出てこられて、しかも、留置所に入ったことで、みんなから讃えられるわけですから、革命ごっこの戦士はやめられません。日本の警察は優しくてよかったですね。


中国の反体制運動は命がけ

ご存知のように、中国人も命の安全が保障されているとわかると、沖縄のプロ左翼と同様に大騒ぎします。過去のニュースを見ると「出発便の遅延に怒った中国人団体旅行者の一団が、利用する航空会社に無理難題を要求した後、ロビーで中国国歌を大合唱する騒ぎを起こした」という記事をよく見ました。海外のみならず日本の空港でもたびたびありました。

最近でも、スイスのチューリッヒの空港でロックダウンに入った上海に向かうフライトが欠航となり、「200人以上の中国人たちが帰国したいと航空会社のカウンターに詰め寄ったり大声で国歌を歌ったりする」というニュースを目にしました。日本のプロ左翼のように大声で人に迷惑をかけるのも平気な民族性ではあるのですが、しかし、いざ国家に抵抗しなければならない事態になっても彼らは静かです。一切の抵抗もしません。それはなぜなのか?

それは、彼ら中国人が、命の安全が保障されている場合と、死を覚悟しなければならない場合の違いを知っていて、巧妙に使い分けているからにほかなりません。

たとえば、香港で盛り上がった民主化運動も、拷問と死の恐怖の前には沈黙せざるを得ませんでした。「民主の女神」と呼ばれた周庭(アグネス・チョウ)さんも7か月に及ぶ刑務所生活ですっかりやつれてしまいました。拷問はさぞつらかったことでしょう。涙を禁じえません。

また、仲間の民主化運動のリーダーたちも大半が海外に脱出した模様です。2020年には、香港国家安全維持法が制定されて、違反者は最高で無期懲役が科されるようになりました。もはや抵抗運動すらできない状態です。

しかも、つい先日、香港国家安全維持法は海外でも適用されるとばかりに、イギリス・マンチェスターの中国総領事館で事件が起きました。香港の民主化を求めるデモに参加していた男性が治外法権の領事館内に引きずり込まれ、領事自ら暴行に関与する事件【※1】が発生したのです。

【※1】10月16日、マンチェスター市内の中国総領事館の前で30人余りが香港の民主化を求めるデモをしていたところ、総領事館から出てきた数人の男によって、参加者の男性1人が敷地内に引きずり込まれ暴行を受けた。BBCが放送した映像には、総領事館から出てきた男たちが、中国共産党を批判するスローガンなどが書かれた看板を撤去したあと、デモの参加者ともみ合いになる様子や、男性1人が敷地内で数人に取り囲まれ殴られる様子などが映っている。イギリス議会下院の外交委員長は18日、看板の撤去に総領事みずからも関わっていたことを明らかにした。

また、当ブログでもお伝えしましたが、中国共産党大会の開幕を3日後に控えた13日に北京市内の高架橋に「独裁の国賊、習近平(国家主席)を罷免せよ」と書かれた巨大な横断幕が 掲げられました。あのエンジニア男性は凄まじい拷問を受けてもうこの世には存在しないかもしれません。
『「独裁国賊習近平を罷免せよ」との横断幕』ご参照)

さらに、情報が遮断されていますので、詳しいことはわかりませんが、ウイグルやチベットでは、デモや抵抗運動がよく起きていて、そのたびに中国当局は集団拘束や拷問が繰り返し、人権団体からは「地獄のような恐ろしい光景を圧倒的な規模で」作り出していると非難されています。

中国での反体制活動は文字通り命がけでなければできません。

その点、メディアを含む日本のプロ左翼は、左翼活動を商売としてやっているので、大衆の前で粋がるだけでいいのかもしれません。



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