自治研究センターの月例フォーラムに参加しました。
「都市農業の意義と課題、現状」について武蔵大学の後藤光蔵教授の
講義。
1968年の都市計画法によって市街化区域内農地・農業は
10年後には消滅する経過的な存在として位置づけられたことは
誰でも御存じだと思うのです。
しかし、その10年の間に都市環境の変化がありました。
一つは人口減少。二つ目は高齢化の進展。
3つ目は私たちの価値観の転換。
「心の豊かさ」に重きを置く人が「物の豊かさ」をもとめていた1970年代に
くらべると、半数以上を占めるようになったのです。
そして、環境にやさしい都市を求めるようになりました。
とくに、東日本大震災以降は「低炭素」「循環型社会」「自然との共生」が
強まったと思います。
そういった私たちの価値観の転換、都市環境の変化に
対する課題に一番貢献するのが「都市農業」。
「街づくり」をかんがえていく上で、都市農業の多様な機能(農業による
生産機能)以外の点を活かしていかざると得ないと私も思います。
けれども、私有地である農地、私的経済活動えある農業をいかに街づくり計画に
位置づけ、実現していくか・・・という課題も指摘されていることは事実。
「都市農業・都市のうちの特徴を踏まえた施策の展開が必要」と後藤先生は
述べられました。
それには後継者と外とを結ぶ、いろいろなコーディネートする組織や、
都市住民やその組織をも対象に考えていく、展開。
また、相続税を代表とする税制の諸制度の見直しも必要・・・と。
あらためて都市農業を考えるいい機会となりました。
練馬区の農家の「白石さん!!」いらしてました。
お話しを伺える機会がありそう!
いまから楽しみです!