

昨日は、「西多摩三師会20周年記念講演会、意見交換会」に
お招きいただき、出席しました。
講演会の座長は参議院議員の武見敬三先生。
講演者は慶応大学名誉教授である田中滋先生。
地域包括ケアシステムの経緯と、今後の展望について
実に有意なお話しを伺うことができました。
地域ケアシステムの上位概念は介護保険法に示されているのですが
先生の解説により、いかに
「自立」することが打ち出されているか!が理解できました。
「尊厳を保持し、その有する能力に応じ、自立した日常生活を・・・」
つまり、右半身がマヒしたら左半身で生きていくことが
できるようにしましょう!と言っているのです。
そして第4条に示されていることは「予防」と「変化を自覚」し
「常に健康の保持増進」につとめ、「リハビリテーション云々・・」
お世話しますよ、良くします、とは言っていないのです。
介護サービスは残存能力を使い、悪化予防をする、ということ。
そこで、今後の地域包括ケアシステムをいかに
築いていくか・・・ということなのですが、
まず環境要因をしっかりと考えていかねばなりませんね。
介護保険財政しかり、また、市町村格差しかり。
高齢者の経済格差は勿論のことですが、
今後は「社会格差」(家族関係の問題)が課題となっていくるであろう・・・と。
「元気な商店街があり、お祭りがあって、同じ小学校を卒業した仲間がいる
地域は自助も共助もうまくいく・・」
この3つがとても大事な要因だということです。
「ない場合には新たに作っていく必要がある。それは行政がつくっていく必要が
ある。首長の覚悟は大事」と。
新興住宅街が多い自治体が増えている昨今、
この取り組みはとても大事です。
並木市長もご出席なさり、
意見交換会ではご挨拶のなかで
「首長としての責任を改めて痛感しました」と
おっしゃっていました。

羽村市も今年度から地域ケア会議が始まります。
地域包括ケアシステムが羽村市で着実に築かれていくために
私も尽力せねば・・・と
責任を感じた講演会でした。
意見交換会では、西多摩でご活躍、ご尽力いただいている
お医者様、歯科医の方から、ご示唆溢れるお話しを
伺うこともできました。
福生病院の松山院長先生。
私が福生病院組合議会のときに、私の一般質問にとても
真摯に答弁いただき、いまでも、ありがたく、心強く
思っています。
当時は副院長先生でした。
久しぶりのお目にかかることができ、先生と、多々お話しすることが
できたことも、嬉しい限り。
地域ケアシステムの構築には、バックに「医療」の支えが
必要。
三師会の皆さまの後支えが本当に必要だと、つくづく思います。
20周年記念、心からお祝い申し上げると共に、
これからの更なるご発展と、地域ケアシステムの構築に
西多摩の各自治体への、ご協力を心からお願いするところです。