例えばA,B,Cという銀行があって、その中から自分で好みのものを選べるのが資本主義である。
様々な理由やサービスの違い等を吟味してここに決めた!となる訳だ。
ところが、或る日AとBが合併をするといわれても、合併に同意しない利用者というものはいつも
ほったらかしのままである。ちなみに、放っておけば個人情報のへったくれもなくなり、自動的に合併した
会社に引き継がれる事になる。
以前に散々書いたように、こうした合併や企業買収が繰り返されていくと、企業としては市場の独占率があがるので
何とか業界では5番だったものが合併で2番になるという事が起こる。
会社の数がこうして減って行く事で、市井の市民は選択肢がなくなる上に、例えば品物の売価などは
巨大化した企業が指導権をにぎることになり、消費者は選択肢がなくなって行く事になる。
各業界ではなんとなくカルテルを結んで、値崩れを防いだりなんてことは、独占禁止法などに抵触するのだが
企業が巨大化していくことの弊害を消費者が被ることも沢山あると思うし、何故だかゴムパッキン業界のように
シェアが大体決まっているという業界のように、時折公正取引委員会に指導は受けるが体質はかわらず、
価格が安定している=利益が保証されている=儲かるというような企業があり、良いものを安くという
理念から逸脱していてもそれは承知の上でかわろうとしない業界があちこちできてくる。
そうすると競争の原理は働かず、大手数社が牛耳る状態になる。
こうなると資本主義というより、共産主義のようになっていくのではないかと危惧するのである。
ものの値段に注意してみていると、チラシなどの価格はどこも似たり寄ったりになりつつある。
これはどげんかせんといかんばい。。。