正論ちゃう?正論webBlogトップページです。  嶌田法海華(Simada.Norika)

常識とは何?何気なく使う言葉の危うさ。噛みつき亀風味でもの申す。脱線ご容赦。あくまでもお馬鹿な私の私論です。最近ボケ気味

世にも微妙な物語 芥川賞受賞「落花生」の舞台で作家と共にロケ 

2018年06月20日 20時12分25秒 | 小説
伸晃はフォトグラファーだ。今回の撮影は、芥川賞受賞作家の小説に出てくる 舞台を作家が訪ねるという企画だった。編集者とライターと作家自身で、殺人事件の 舞台となった場所を訪ねた。車の中で作家は雄弁に語った。 ー小説というのはだねぇ~後ろから書いていくものなのだ。結論をだしておいて そこに至るまでを書いていくから幾らでも書けるのさ。おちを考えればいい。と そして 作家の出身地である景勝地に着 . . . 本文を読む

2017-19世にも微妙な物語  殺人タンパク-後編 短編じゃない小説

2018年06月19日 19時36分54秒 | 小説
最初の論文発表から あっという間に四半世紀の歳月が流れた。 沙織は20年以上エリア5.1内で過ごしていた。エリア5.1という砂漠の 地下空間は膨大な敷地があり、普通の街にあるものは全て揃っていたのだ。 唯一の違いは 空と太陽を直接見られないことぐらいだったが、特殊な装置で 上空からは見えない採光部があって その光が増幅されていて朝昼晩を再現していて 体内時計が狂わないようになっていた。地 . . . 本文を読む

2017-17 世にも微妙な物語  殺人たんぱくー前編  短編じゃない小説 

2018年06月19日 19時32分33秒 | 小説
沙織は海外の研究機関で研究室をもち、教授として教鞭もとるスパーウーマンだ。 スーパーマンじゃなくてスーパーウーマンだがスーパーマンの奥さんではない。 という冗談はさておき、沙織が研究していたのは、殺人はなぜ起きるのか?と いう雲を掴むような話だ。ちなみに、宇宙の研究とか深海の研究とか未知の結論の でそうもない分野を研究できると、生涯学者として生活できるという事らしい。 筆者の知人も宗教学 . . . 本文を読む

2017-4 世にも微妙な物語  牧師に  短編小説

2018年06月19日 19時28分55秒 | 小説
アーメンソーメンヒヤソーメン これは戦後の日本で海外の宗教を信じる人に対する 質の悪いおちょくりである。晃が通っている大學はミッション系で関西の慶應と 呼ばれている同志社大学だ。新島襄が開いたプロテスタント系の大学なのだが、 なんと、京都御所のまん前にあるのだ。言い方を変えれば、道一本挟んで並んでいる ここには神学部というのもあり、プロテスタント系の牧師の何割かはこの学部出身 とも言われ . . . 本文を読む

世にも微妙な物語    薬剤師      超短編小説 

2018年06月19日 19時27分49秒 | 小説
今は極道なんて流行らない時代だが、優作は日本で名の知れた特定暴力団の 組長なのだ。この時勢、反社会的勢力といわれかつ傘下の組事務所などは住民の 反対で閉鎖を余儀なくされるなど、武闘派といわれた優作は50歳だが10年程 お勤め*注1をしていたのだ。それに警察の捜査4課といわれる建て前上は 暴力団取り締まりを掲げている部署の刑事とは持ちつ持たれつだったのだが、 それは裏では金で買収したり、中 . . . 本文を読む

オペレーションオブ ジョナサン     バーチャル戦記  mission2

2018年06月19日 19時27分02秒 | 小説
【戦記】 日本海を南下しているF35はヒットのターゲットである北国朝鮮に到達する 10分前に大きく分けて そのまま南下する10機とさらに南下して北上する  10機 さらに タイムラグを置いて空爆の確認と漏れをHITする為の隊長機を 含む5機のフォーメーションとなり、これも国際法では禁止されている尾翼の ライトを消した。時刻は深夜2時。当然無線使わない。使ってもジャミング機が . . . 本文を読む

オペレーション オブ ジョナサン   バーチャル戦記mission1

2018年06月19日 19時26分11秒 | 小説
全て架空の名称です 【序章】 国連から何度もテロ指定国家と名指しされていた北国朝鮮だが、国民を顧みずまた 輸出入の制限を受けているにもかかわらずとうとう核の開発に成功し、ICBMの開発も 終えていた。なぜこの小さな国家が武器開発にのめりこむかといえば、いわゆる 死の商人(なりふり構わず武器を売りさばく)から応分な対価を受け取れるから である。幾ら制裁措置を受けても、背後に同じ共産主義の . . . 本文を読む

短編小説  詩織という女      世にも微妙な物語

2018年06月17日 10時31分05秒 | 小説
詩織と出会ったのは ある大学病院に入院していた時だ。 タバコを吸う場所が限られていて、私は朝一に病室を抜け出しタバコを吸いに いっていた。そして消灯の直前にも。 その時に 必ず最後まで喫煙所にいたのが詩織という若い女性だった。 毎日あうのでなんとなく世間話をしてみた。 ー今どきの病院は4にこだわらないんですね。私は何度も入院した事があるけど  4階を省いたり 部屋番号は4をはずして3か . . . 本文を読む

世にも微妙な物語  王女       短編小説2017-3

2018年06月17日 09時51分39秒 | 小説
昔々の話です ヨーロッパに今はない国が沢山あったそうな。 戦に明け暮れていた時代に立派なお城をもった強い力をもった国があったそうじゃ。 ところで王様と女王様の間には かわいい王女がいたそうだ。 幼いころからお付きの人々が沢山いて、勝手気ままに育ってしまったそうだ。 何から何まで 手にはいるのが当たり前顔立ちは端正で美しかったが、我儘な事が 大きな難点だったそうだ、しかし皆 王様に仕えるの . . . 本文を読む

2017-21世にも微妙な物語  袋田の滝   短編小説

2018年06月17日 09時36分50秒 | 小説
 袋田の滝は冬場凍結することで有名だ。それ以外の季節に見に行ったことがあるが これが滝なのというのが正直な感想だった。誰もが同じ感想を持つのではないかと 思うのだ。幼少の頃親とともに訪れた時は水量がとても少なくひどく幻滅した覚えが ある。それでも 観光名所なのでツアーのバスが駐車場にずらりと並ぶのだ。 バスガールが持つ旗に 先導された人々が老若男女問わず、ぞろぞろとあちらこちらを . . . 本文を読む

2018-01 世にも微妙な物語  寝台列車 前編  超短編小説

2018年06月16日 19時17分26秒 | 小説
上野発の夜行列車降りた時から~~演歌の歌詞にあるように、寝台列車は新幹線などの 交通網が発達する前には 寝台列車が長距離移動の根幹だった。 戦後地方から都内に集団就職するという時期があり、この時は上野駅に皆降り立ち 就職組の最初の一歩になっていたのだ。今の時期の寝台列車といえば、高級なしかも 遊び感覚があるもので移動用から観光用に変貌した。実は電車には詳しくないので リアルな描写ができな . . . 本文を読む

接近遭遇3   グリコ・森永事件    異聞

2018年06月11日 08時25分23秒 | 小説
接近遭遇 グリコ事件で終わらなかったのは 犯人の検挙に至らない事は当然として、同一犯と推察される 事件、そして文屋(新聞記者 報道関係)に警察を愚弄する文を送り続け、それを大々的に 取り上げている新聞等の媒体、「あほなけいさつえ」で始まる多少なりとも庶民が警察に対して 思っていることと同じ揶揄する表現があり「義賊」などと言う意見や或いは劇場型犯罪という 言葉を生み出した最初の事件でもある . . . 本文を読む

オペレーション オブ ジョナサン   バーチャル戦記mission3

2018年06月01日 17時52分47秒 | 小説
 【続戦記】 ジョナサンとなずけられたmissionは、こうして幕を閉じようとしていた。 ただ、日本海を北上していた2機は予想外の事態に遭遇した。ひとつは、 自国の原潜からの対空ロケット弾の攻撃だった。潜水艦は位置情報を知られたくない 為に余程の事がない限りはこうした対空ロケット弾を発射しない。しかし、 45分という時間は長かった。ステルス機能はミリ波レーダーには映りにくいが . . . 本文を読む

世にも微妙な物語  クリスマスの奇跡  超短編小説

2018年04月15日 16時21分05秒 | 小説
全くもう・・独身OLの瑞希は、25回目のイブも一人で過ごすこととなった 会社の後輩や同僚には彼氏とデートだと伝えてある。 話した通りのコースを一人で歩いていた。なぜかって?それはアリバイのようなもの 一人で歩いている瑞希に声をかけてきた人がいた ーあれー瑞希さん 嶌田でーす 覚えているかなぁ~ いかにも高そうなぺったんこの 車に乗った男 彼は 確か高校の頃皆に虐められていて、瑞希は学校の . . . 本文を読む

世にも微妙な物語  クチナシ 後編     短編小説

2017年10月12日 20時13分22秒 | 小説
めでたしでおわりにしたいのだが、借金が減った訳ではない。 ある時その筋の弁護を手掛ける事で有名な弁護士から連絡が来たのだ。 曰く「あなたのおこなっている行為は日本では認めていられていない囮捜査にあたる 違法な捜査のもとであり、まずはお会いして話を聞きたい」とのことだ。 なぜ、自分の名前を知っているのか?洋平は闇金の時には偽名を使っていたのだ。 となると、あの女が・・まさか。ともかく約束の . . . 本文を読む