奥様を亡くされた後の数年間、ひたすら空をコンパクトカメラで写していた。
それとにゃんこの写真も。作風が変わりすぎて、でも最初に荒木氏に出会った頃は
そうも好きになれなかった。ただ、失意の時期の写真を見ていたら、そして
そのあとの写真を見たとき あーわかるわかると。
あたしゃねー(私はね)独特の語り方はそのままだったけど、そして
センチメンタルな旅の最後に奥様のデスマスクを入れていたので、そこまで
するのはさらしものじゃないかと思っていた。
ただ 失意の時期に映した何気ない日常や猫、直立不動で写していたけど
空だけの写真も 考えれば旅立った奥様への愛情じゃないのかと思った
本もそうだけど写真も ある時期は嫌いでも突如にわかりだすことがある。
ロいう意味で 読書も写真も面白いと思う。