AIニッコール これはアナログ時代のレンズ。
85mmには F2と F1.4があったが このF値の違いだけで 価格がかなり違った。
幾らぐらいしたのか調べたけれど この後のデジタル対応レンズだと 販売小売価格は16万だ
そうだ。ニコンというのは 操作性を考えないと言ってもよく、AIマウントと大口径レンズ
絞りがとても使いにくいのだ。35mmF1.4もそうだし ノクトニッコールもそう、180mmF2.8も
皆 マウント径似あわせた絞りがあるのでその先からF値を明るくするために一気に口径が大きくなる。
それと 開放で日中に使おうとすると 当時の旗艦(メーカーの最上級ボディ)F3はシャッター速度が
1/2000秒しかなくて、(その下のFA?だったかには1/4000秒があった)ピーカンで開放を
使えるのは限られていた。私は、例えば花が落ちている日陰から その先の日の当たる場所を
開放で移すと 画面的には背景の花がボケて白飛びしていくという独特の使い方が好きだった。
一眼レフの標準レンズといえば誰でもがmmと答えると思うが、実は85mmだとファインダーの画像と
目でみた画像の違和感がないので個人的には85mmが標準と考えていた。
前置きが長くなったが このレンズは絞りが8枚羽(数字が大きいほど円形に近くなる為綺麗に
ぼかせる)あり、レンズの基礎的な開放F値から2弾絞りを絞るとレンズ周辺のさけられない収差を
回避できるという原則があり、このレンズの場合はF2.8以降となる。
仕事で使う事は少なかったけれど、好きなレンズだった。ちなみに、何度も書いているように、
レンズ正面の白い刻印のある文字は 黒く塗りつぶしていた。
これは 私の癖というべき事だが、ともかくしろとか銀色は全部黒で塗りつぶしていた。