昨晩のアンビバの中で「ミイラ犬」というのを取り上げていた。
飼い主から虐待を受けて、リードに繋がれたまま餌も1週間に1回しか与えられていない上に、
その犬を放置したまま旅行に出かけていたらしい。
3年前全米で話題になったそうだが、最初の写真は骨と皮だけで本当にミイラと呼んでもおかしくない酷さだった。
ただ、驚いたことにその状態でもかすかに命の火があったことだった。
発見した廃棄物処理業者が獣医に預けた事で、「必死に生きようとする犬と、何とか助けようとして尽力した
獣医師達」の懸命な治療が始ったのである。動物病院のホームページに掲載されたことで、全米の人達が
動物の虐待を知りCNNニュースでも放送されたそうで、当然飼い主は逮捕された、
治療には紆余曲折があって、ドキドキしたが多くの愛情と懸命な治療のかいがあって、日ごとにという言葉の
とおり毎日見違えるほどに元気に回復をしていったのだった。
虐待は動物に限らない。最近は特に小さな子供への虐待がニュースになっている。
幼子もそうだが、自分の意思で何かをすることができない弱いものに対してのこういった行為は絶対に許しては
いけないと思ったし、20kgになって庭を散歩しおもちゃで遊べるようになったこの犬の様子をみていたら、
不覚にも涙がでそうになった。そして何よりも最初は人間不信で餌も食べようとしなかった犬があるときを
さかいに人間への信頼を感じ取り「食べる」ことを思い出したように自分で餌をほおばる様子をみて
「普通のことなのに」その普通なことができなかったであろう期間の長さを思うと「普通だということのありがたさ」が
いかに大事な事なのかを改めて考えさせられた。