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特別展『京に生きる文化 茶の湯』 京都国立博物館 ※12月4日(日)まで
3年前だったら考えられないところだけど、事前に開催を把握していたにも関わらず食指が動かなった。
9月に大阪へ行った際に金券屋で阪急の回数券を購入した際に招待券が出ていて、つい購入。
「だったら、正倉院展とセットで行っとこかな」と漸く重い腰が上がった次第。
訪れたのは11月12日(土)の朝9時。
事前予約ではなかったし、到着したのは開館10分前だったんだけど、行列の長さも思ったほどではなく、
チケットも持っていたし、コインロッカーにも寄らなかったので、ほぼ一番乗りで会場に入った。
まぁ、ほとんどが「既に一度は見たことあるもの」だったこともあり、
この15年間にせっせと鑑賞記をブログに綴ったこともあり、その記憶を思い出しながら「懐かしいなぁ」という気持ちで鑑賞。
逆に「おっ」と目を引くものは個人蔵だったり、それこそ滅多にこういう展覧会に出さないもので
その区別がつくことに自分でびっくり。
久しぶりに拝見できて嬉しかったのは、喜左衛門井戸やムキ栗。
金沢文庫・称名寺所蔵の金沢貞顕所蔵。
青磁鳳凰耳花入の「万聲」と「千聲」が並んで展示されていたのは感動。
(一緒に並んでいるのを観たことって、前に1度あったかな? いやなかった、かも)
なんとなく、たぶん知っていたと思うけど、改めて「万聲」の方が一回り大きくて立派。
久しぶりに青磁下蕪花瓶(アルカンシエール美術財団所蔵)や遠浦帰帆図(京博所蔵)に会えたのは嬉しかったなぁ。
秀吉の小姓が割ってしまって危うく手打ちにされそうになったのを細川幽斎がとっさに短歌を詠んで救った逸話で知られる大井戸茶碗「筒井筒」。
初見で印象に残ったのは灰被天目「夕陽」(たぶん個人蔵)、伊賀塁座水指「破袋」(五島美術館のは別物だけど、似てる。たぶん個人蔵。そして重文指定)。
なぜか唐招提寺が所蔵している「後西院御茶之湯記」も興味深かった。
展示替えで拝見できなかったものもあるけど、特に残念な思いも湧かず。
まぁ、こういう鑑賞は“ご縁”だからね。
のんびり、リラックス鑑賞して1時間。とても長く感じられる時間だった。
今は茶道具鑑賞どころじゃない心境なんだけどね。
また、こういう美術館鑑賞を楽しむ心のゆとりが持てるようになりたいものだ。
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