今月は 西村京太郎の「竹久夢二 殺人事件の記」
何故この本を選んだのか?
最初は内田康夫の「汚れちまった道」で中原中也の登場する作品をと考えましたが丁度
生誕130年の竹久夢二の未発表作が発見されたと話題でしたので、西村京太郎にしました。
西村京太郎82歳。湯河原在住。内田康夫80歳。軽井沢在住。共にTVドラマの原作推理小説家として活躍中。すごいね。今の時代は どの世界も80代が回してるんだね。
今回の作品は解説の山前譲(推理小説研究家)ですら本の解説よりも夢二の人生話に熱がこもっていたような・・。私も夢二の作品のモデルお葉に興味を持ちました。
12歳で伊藤晴雨の「責め絵」のモデル兼愛人。
16歳で夢二の未入籍の妻。 また藤島武二「芳恵」のモデルにも。
幼いころから ずーっと いろいろな男性と関係を持ったり駈け落ちしたりしますが
後半生は医者と正式に結婚して長生きだったとか・・。女は男次第なんでしょうか?
お葉が夢二のモデルとして一番有名な作品は「黒船屋」(でも細部は彦乃風とか・・)
西村京太郎は 作中でマリー・ローランサンの「黒猫を抱く女」の模倣だといっているが、実はアール・ヌーボーのキース・ヴァン・ドンゲン「猫を抱く女」の真似だと夢二自らがエッセーに書いている。
で 「黒船屋」「黒猫を抱く女」「猫を抱く女」の3作品を比べてみました。
ありゃりゃ、構図からして「黒船屋」のお葉は顔全体が描かれていて 両手は指先まできちんと出され描かれている。ところが後の2作品は女の口元は猫の顔で隠され腕はぐるりと脇の下まで巻かれ指先などは見えない!とすれば、この西洋画2作品の方がソックリで日本画の方が個性的と私には思われましたが・・。
恐らく、西村京太郎先生も自分の小説を読んだ読者が、夢二に興味を持つことをも想定されていたのでは?と思われるほど、十津川警部も夢二ファンでしたね。
今回のランチは タカクラホテル「花万」の個室での鍋御膳。
話は 初音ミクの「千本桜」などいつものように多岐にわたりボケ防止にピッタリ。
帰りは11月とは思えない暖か陽気の中 雑踏をおしゃべりしながら帰りました。
足は? 傘杖ついて 皆と同じ歩調がとれました。皆ゆっくり歩きをありがとう!
深まる秋には「からすうり」
マスク入れを スープの紙パックに飾り紙を貼って一工夫。
冬が来るのでティラも帽子とマフラーで備えます
病院で私を慰めてくれた蘭の花が咲いてくれました
もう 大丈夫だよ ありがと ありがと!蘭ちゃんは がんばりやさんね!