朱の徒然

変形性股関節症の76歳

演劇「屋根」 作・演出 倉本 聰

2016年02月25日 | 日記

 倉本作品を初めて観ました。テレビの有名脚本家とは知っていましたが、「北の国から」も「前略おふくろ様」もTVシリーズを観ていませんでした。  多分、私は、その頃が一番主婦として忙しかったんだろうと思います。

 今回の富良野グループ公演「屋根」は楽しみました。   すっかり忘れていた、かって会員だった労演や市民劇場を思い出しました。  商業演劇とは異なる劇団の熱(思い入れ)が感じられました。

      

 大正12年から、平成8年までの夫婦の歴史が描かれていました。我が家の姑が生まれられた頃だわ・・・。(享年87歳)・・・・・とすると、少し内容が合わないかな とか思っていました。

 また、この劇中で、満州に売られていった女の子は、その後どうなったんでしょう? あのころは、農村では当たり前の風景だったんですってね。 存命なら100歳になる私の母は、満州生まれだわと思いながら、   ああ、このお芝居を、母や姑に見せたかったわと思いました。

 大正、昭和、平成の富良野の家族、夫婦の物語。 最後の「この道」のメロディーには泣かされました。 日本って・・。 戦争って・・。 平和って・・。 家族って・・。 年をとるって・・。

 最後に舞台上に、杖を持たれた倉本聰様のお姿を拝見し、 感謝をこめて大きな拍手を送りました。  ありがとうございました! これからも、お元気で若者をリードしてくださいね。

               やっぱ、時代は80歳が廻してるんですね!

 

           

     庭に出された うさこさんは、 雪にも寒さにも負けずに  ファイト!

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読書会 「ラン」 森 絵都(角川文庫)

2016年02月24日 | 日記

 今回採りあげた「ラン」は、解説がついてない!       講師のいない我が読書会にとって、解説の方は先生で、とっても重要なんです。 我々の読書会で採用するかどうか、迷いましたが、女性にしか書けない優しい視点に惹かれて 採りあげました。

 やっぱり、会員の誰もが「ラン」の魅力を それぞれ語ることが出来ました。

                  

 特に、森絵都は村上春樹に似ている!と評価した我がメンバーの一人の村上春樹論を聞き、村上春樹の人気に納得。  おとぎ話なんだけど、ひとりぼっち。  “個” “弧” への共感。 ある種の虚無感。でも、前向きにひたむきにが共通。   なーるほど、ねえ。

 森絵都は、現在47歳。22歳でデビュー以来、数々の児童文学賞を受賞。「カラフル」「DIVE!!」は、映画やアニメにもなっていて、2006年には、「風に舞いあがるビニールシート」で直木賞ももらわれている。(NHKでドラマ化) それなのに、私達は、その存在さえ知らなかった! もしかしたら ある種の時代に取り残された?   私達の読書会での意見は、出版不況だというけれど、世の中には本が多すぎるのでは?作家もね。どちらも氾濫しすぎよね。でも、新聞や雑誌は、貴重で必要ね。  本を、選ぶのも難しい時代になったのねが 結論でした。

 

 親冨孝通りの大繁盛の中国料理『侑久上海』の半個室で、レディースコースを急いで食べて(お店の方や、並ばれていた行列の方に申し訳なくって)、あめ買い寺通りを抜け、材木町通りを渡って喫茶店『かやしな』(ひよこの姉妹店)に入り、ケーキセットを、ゆっくりと食しながらの合評会でした。

 いっぱい笑って、おしゃべりして、1ヶ月分の楽しい時間を過ごしました。

その後、私は「米倉 健史 キルトアート展」へ。

 

          

 「ラン」に通じるような温かい、布によるイラストレーションという独自の手法のキルト。630色の手染め、手縫いでそれに合わせた、ほっこり詩も! 穏やかで温かく良質で、優しく微笑まれている作者も 素敵な方でしたよ!

 それから、つい春の服に夢中になってショッピングしていたら、すっかり外は夜でした。慌てて帰って、下ごしらえしていた煮込みハンバーグをチャチャット作りました。

   ああ、心地良い充実の疲労感ですわー。

 

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仏映画 「愛しき人生の つくりかた」 マチュー・スピノジ

2016年02月19日 | 日記

                                  

 今日は、夫とホテルの美味しい(冬鍋御膳)をランチに食してから、彼に車で送ってもらいました。映画館に着いたら、60代以上と思しき女性たちで長蛇の列でした。この映画は、毎日満席とか・・。今時 珍しいのでは? 

 85歳で未亡人になったパリのマンションに住んでいた女性。

 郵便局を定年になった息子に、家を売られ、勝手に老人ホームに入れられても、嘆くでもなく、ののしるでもなく、怒るでもなく、泣くでもなく、戸惑いの唖然とした不安な表情に、私も身につまされました。  

 でも、(人の言いなりにはなりたくないのよ)のせりふには、老人ホームでの指示待ちのような淀んだ暮らし、そして小学生で戦争疎開させられた時の気持ちも入っていたのでしょうか?

 ナチス占領下の1942年に作られたシャンソンの 『残されし 恋には』 という優しい曲が流れ、パリ、故郷のノルマンディーの(モーパッサン小学校) 風景が美しく、温かく、ステキでした! 墓地ですら、行ってみたいねって思わせる木々に囲まれた、いい雰囲気・・。

 孫役の “マチュー・スピノジ” は、ヴァイオリスト兼俳優ですって・・。まだあどけなく可愛くって、優しくって、こんな孫に我が孫達も育ってほしいと思いましたよ。  BABAが、家出したら 映画のように、はるばる探しに来てね。

 監督は、ホテルのオーナー役で出演。元々は俳優だそうですが、 「酒飲みの このかっこつけた親父、なんか意味ありげに存在感があるねー」 と思って観てました。 

 監督は、インタビューで 『人生、家族、日常に関心がある』 『過去は、未来を構築するためのものである』 と言ってましたが、まさにその通りの映画でしたよ。

 人生の転機を迎えた80代、60代、20代の三世代の家族の姿に、じんわりと 優しい心に包まれ、心は温かく、寒風の街を気持ちよく歩きました。  

 そうそう、ポケモンという言葉も出ましたね。世界的なんだあ。

 フランスでのロングヒットが、分かる ほっこりした 秀作でした。

 

        

  我が家に咲いてる万両。 飾ってやらねば かわいそうなので、リースにしました。

         やがて1週間になりますが、枯れませんね。              

 

         

 一昨日の大分の旅 (しょぼい会席膳でしたわ) のおみやげのふくろう。

 我が家の梅の花がほころびましたので、友人からの小さなガラス瓶に活けてみました。

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黄金の アフガニスタン特別展

2016年02月13日 | 日記

 守り抜かれたシルクロードの秘宝。全てが、すばらしかった!

 「自らの文化が生き続ける限り、 その国は生きながらえる」

 として、戦禍の中を命がけで秘宝を守り抜いた博物館の方々を、心より尊敬します。

 不法に持ち出され、日本で保護されたものもアフガンの復興の象徴として返還されるそうですが、内戦が終わって、安全な国になったのでしょうか?アフガンの平和を祈ります。

 タリバン政権(イスラム原理主義)の、2001年のバーミヤンの大仏爆破は日本人にとっても衝撃的でしたね。

 

 考古学者として、かってバーミヤンの石窟調査をされ、写真測量を残された樋口隆康氏(昨年95歳で死去)の資料は、破壊された今となっては、 とても貴重ですね。

 また、日本画家の平山郁夫氏(2009年79歳で死去)は、文化財を守ることは、人々の心を守ることだとして、日本に流出してきた文化財保護に尽力されたとか。

 そして、アフガンといえば、ペシャワール会の中村哲医師。本当に、頭が下がりますね。

 この三人の立派な功績の方々を、アフガニスタンにおける日本人として忘れないようにしたいですね。

 

 それにしても、秘宝の数々は、全てが現代人が真似できないほど精巧で、何千年前なんて嘘やろと いうくらいおしゃれな造形でした。

 ティリヤ・テペ(黄金の丘)の遊牧民の王族の墓に埋葬されていた豪華絢爛な金装飾具類のすばらしさ!  見る価値ある流浪の文化財でした。

 

 感動冷めやらぬまま、隣の「グリーンハウス」の美味しいアラモードを食べましたよ!

   

   孫ちゃん自身から初めてもらった プレゼント。 可愛いねー。人形も彼らの心も・・。

 

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立春 大吉・・・・・5泊6日の旅

2016年02月11日 | 日記

 立春だから、日本一の富士山を見に出かけました。

 まず、湘南の娘の家へ。孫ちゃんたちが、庭先で待っててくれました。嬉しい歓迎ですね。のんびりと、孫ちゃんたちと日常生活を一緒にし、もう将棋や百人一首が出来ることに感心。

 9歳、6歳、4歳。かわいい盛りです。その成長の早さに驚かされます。

 土曜日に、趣味のサーフィンに早朝出かけた婿殿の帰りを待って、彼の運転で革張りシートの大きな外車に7人乗り、目指すは熱海城。 あれっ、2時間もかからないのねー。

 

     

 ここでは、入場料払ったら たくさんのゲームやり放題。そして、マッサージも、使い放題なので、私は足湯とマッサージで、のんびりと6人を待ちました。海を見下ろしながらの岬レストランでの昼食も ゆっくりできて良かったね。

 そして今宵の宿は、山の上にありました。ここでも、ビリヤードやカラオケが大人顔負けの慣れた孫達に驚き!気志團の「我ら思う、故に我ら在り」なんてセリフがある歌にGIビックリ!3男坊のラップのうまさにもビックリ!     婿殿、娘や孫たちを幸せにしてくれて、本当に有難う!

    

 

 翌日は、MOA美術館へ。                                             “白楽天像の白杖ついて遊歩する姿”を、私は100均の黒杖ついて観ました。

この美術館は3月からリニューアルとのことです。広くてきれいに見えましたが・・。  

     

 美術館となりの、復元された尾形光琳屋敷。    満開のあたみ桜の咲く熱海。 

  娘一家とは ここで、しばしの別れ。                                                       さあ、我ら夫婦は 憧れの富士山へ。

まず、富士の為にできた「三島スカイウォーク」へ。

 だけど、富士山は影も形も何も見えなくって ガッカリ。                                日本一の大吊り橋ったって、富士山が見えなきゃー何の意味もないのに。                         まして何処かと、どこかをつなぐ橋じゃないんだもの。

 次に御殿場行のバスに飛び乗って、車窓からアチコチを見ても、富士は無し。

 高原ホテルに着いても 富士は見えない。 富士はどこじゃー。

 でも夕暮れるとホテルの前の広場はキラキラ輝くイルミネーションで賑わいだしました。光のトンネルは、どちらかというと台湾の夜市風。また有料の「水中楽園」の金魚も水草もどこか 独特でした。  翌朝の富士を期待して、8階のスカイラウンジで大きなステーキを食べました。旅先では、食べすぎますね。

翌朝、 朝風呂から戻ると、部屋の窓から富士山が現われました・・。まさに紅富士!   いいね。いいね・・・。

 でも、もっと富士山見たいので、「御殿場アウトレット」へ。雲がかかっているけど、ここでの富士山は、純白で、大きくて、鮮やか!

   御殿場駅に戻ると、もう、まるで富士山に手が届きそう。 でも、もっと、富士山の近くに行こうよ、もっと近くに・・。  もっと富士山の麓に・・。                                 と、夫婦二人っきりの時間と自由の気楽さで、続けて富士の麓めがけてバス旅継続!

 で、乗ったバスの終点は「国立中央青少年交流の家」でした。

           

 もうもう、富士山は目の前。美しくて でかかった!雪は、まるで生クリームを芸術的に塗った感じ・・。   雲一つない真っ青な空を背景に、威厳に満ちた富士山は 私たちを見下ろしていました。 二人で冒険して見つけた、ここ 富士山!   じんわりと、涙が出てきました。   ぎりぎりの近さ。

 「国立中央青少年交流の家」って書いてあるけど、道はさんだ隣は「米国海兵隊」と書いてある。どちらも、初めての耳慣れない公の施設。ちょっと、心は委縮しました。

 門構えも立派な、一体、ここは何をする所なんでしょう?

 思い切ってレストランらしきところで「昼食を・・」とお願いすると、オーダーストップの時間でしたが、バイキングでしかも560円!で・・・。飲み物も飲み放題でって。温かくって美味しくて、親切にしてくださって有難うございました。多分、こんな二人にビックリされたのでは?滅多に来ない老夫婦の場違いさにね。

 隣の自衛隊訓練場では演習らしく、時折、大砲の音。 富士山に惹かれて出かけたら、何も知らなかった 国営の 深い日本を知った感じ・・・。   これこそが大人の感動と冒険の自由旅だね。

 大満足して、富士山と別れてバスに乗ったのに、今度はいつまでもいつまでも富士山が追いかけてくる感じの距離感・・・。どこまでも、デカくて優しくって、来年も会いに来るよー!待っててねー。

 また、孫ちゃんたちからも「GIBAが帰って さみしい」と言ってもらえて、GIBA冥利に尽きます。

     良い旅でした。まさしく、立春大吉。

  

 これは、私が前に、東京イルミネーション観光で、ひとり旅して、お土産に買った時のもの。    4人の男の子の図。

娘は もう結婚して14年という。インテリアも料理もお見事!子どもの幸せは、親の幸せ。

 婿殿、おもてなし ありがとう!  嬉しかったよ。またよろしくお願いします。

 

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