狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

ふるさと方言集⑤

2011-07-16 13:21:23 | 狩江の暮らし

               一斉清掃 お伊勢山入り口付近

 

******* 「い」のことわざ*******

 

「いつも東風(こち)は常降り」 東風が吹けば必ず雨になる

「鰯(いわし)と殿様はひとりではおらん」 鰯は必ず群れをなして動いている。

鰯が一匹はねたら網を入れよ。

「いい所には人がいるが、しかし別府にも墓がある」 よい所には人が集まる。でも

別府のような楽しい所でも人は死ぬ。他所はよく見えるものである。

「井戸端のお多福」 目立とうとして場違いなことをする。

「亥の子(いのこ)の日に鍬打ちしない」 亥の子の日は農作業しない。

 

最後の亥の子のことわざですが、昔は餅をつき大黒様を祝いました。

また、初亥、中亥、乙の3回行われていたそうです。現在は1回。

この日から囲炉裏を開いたそうです。


ふるさと方言集④

2011-07-16 09:27:40 | 狩江の暮らし

    お伊勢山下刈り作業〈7月3日)

さて、明浜独特の方言、ことわざがありますが、今回は「あ」のことわざを

ご紹介します。天候や海に因んだものが多く、今日に生き続けた暮らしの知恵を

学んではいかがでしょう。

 

「雨が降るとて西から曇る・娘去るとて婿が来ん」 嫁の里へ婿が行くことは夫婦仲が良い。

「朝のぽろぽろ大日のもと」 朝方ぽろぽろと雨が降っても、すぐ晴れる。同、朝夕立が

きたときは晴れ。

「朝曇りに傘いらず」 朝くもれば、晴れてくる。

「雨戸に陽を見るな」 早起きして仕事にかかれ。

「汗かいた乞食は来ん」 働き者は乞食にならん。

「朝のぶらぶらは日ぐらめに知れる・年中ぶらぶらは年の夜で知れる」 朝から怠けて

いると、夕方になって困る。年中怠けていると、年の瀬になって困る。

「秋の日に心なしを雇うな」 秋の日は短いので、気の利いた者を雇わないといけない。

 

今はネットの情報で、天気予報はすぐ手にいれることができますが、

五感を研ぎ澄まして、じっと自然環境を観察するのも大切です。