以前の記事で、狩浜の地質についてちょっとお話したことがありますが、狩浜の裏山(権現山を中心とする北側の山々を指す)は、遠くジュラ紀と一部白亜紀の時代に形成されたものだそうです。そのあたりは中生代って呼ばれて、
ざっくり言って約2億年から1億年前での話。恐竜が闊歩するそんな時代です。
ではその時代、どんな姿だったかというと、下(↓)の写真の赤矢印の部分です。
(*この写真は、城川地質館に展示されている模型です。写真の掲載許可を頂いております)
今の中国大陸~ベトナムあたりでしょうか。これは城川の黒瀬川構造体の位置ですが、わが狩浜もこのあたりに
あったようです。この時代にはイザナギプレートというプレートがこのあたりを移動していました。
イザナギプレートは沈み込みによって現在は姿もありませんが、はるか昔に太平洋を南から移動し、その堆積物が
海溝付近で破壊、変形を繰り返し大陸に付加されたものが、狩浜のチャートや石灰岩なのです。すなわち
狩浜の地質の原点です。
やがてそれらは大陸から切り離され、移動して日本の原型を形作ってゆきます。
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