山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

幼稚園から放射能の厚生労働省からの冊子をいただきました。

2011-07-06 | 放射能対応のこと

私の息子は5歳で杉並区内の私立幼稚園に通っています。

昨日、厚生労働省からの

「妊娠中の方、小さなお子さんをもつお母さんの放射線へのご心配にお答えします。

~水と空気と食べ物の安心のために~」

という冊子を幼稚園から頂いてきました。

(平成23年4月1日時点の情報や考え方と但し書きがありますので、今となっては配るタイミングが遅いと思われますが。)


内容は厚生労働省のホームページに載っています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014hcd-img/2r98520000014hdu.pdf

全て安心だから心配しすぎないように、と纏められています。


戦時中に日本は勝つのだから、子どもをお国のために兵隊にだしなさい、

と平気でうその情報を信じ込まされていたときと同じように見えます。

何故そう思うのかというと、この冊子には論拠が曖昧だからです。

うそに思えるのです。


短いフレーズに判りやすいようにひらがなを多用していて、

小学生用に作られたものかと疑うほどです。


「安心」というなら論拠を示すべきで、即ち安全基準値を明確に規定し、

これまで全世界で起きた全ての放射線物質による人体、特にこどもへの

影響を分析した上で、あなたの地域は安全基準値以下だから、

大丈夫です、と、ひとりひとりに納得をさせるべきでしょう。

 

ただ、安全基準値を明確に規定することはそれ以上になった場合の保障も併せて請け負う、

ということを意味するので、そう簡単には示すことは出来ないでしょう。


今まさにわが子どもを育てている親にとって、今回の放射線による被曝は

人生最大の危機であることは間違いありません。

その結果はすぐには現れず、子どもの健康を終生心配しながら、

自分の人生を終えることになるかもしれません。


今、我が家は夫婦で情報を集め、取捨選択し、子どもを全力で守ろうとしています。

どの情報が正しいのか?、誰が言っていることが正しいのか?、何を信じればいいのか?

 

足元が震えるほど、怖くなることもあります。