標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

「広島 原爆の日」 日本政府は核兵器禁止条約に後ろ向きなのか?

2018-08-06 21:16:17 | 日記
今朝、グッド!モーニングの「池上彰のニュース大辞典」の内容は、元「広島県産業奨励館」が保存されるようになったいきさつだった。このコーナーは、池上彰さんが僅かな時間でワンポイントの内容を語るものだ。

爆心地を象徴する、産業奨励館を取り壊すか、保存するかで議論されていた。1歳の時に被爆して、16歳で亡くなった市内高等学校の女生徒が亡くなる前に日記に書いた内容が「保存」の流れへと変えたという。
日記には「あの痛々しい産業奨励館だけが、いつまでも、おそるべき原爆のことを後世に訴えかけてくれるだろうか」と書かれている。

わが家では、平日の8時から「朝ドラ」を視聴予約している。今日は、上述した池上さんの解説放送の後も、NHKに変わらなかった。すぐリモコンでチャンネルを変えたところ、広島の原爆ドームの映像が流れていた。

8時15分の黙とうの後、広島市長の「平和宣言」の中で、「国際社会が核兵器のない世界の実現に向けた対話と協調を進めるよう、その役割を果たすことを求める」と日本政府に対して訴えた。
それに対し安倍首相は「「核軍縮の進め方について各国の考え方の違いが顕在化している」、「核兵器のない世界を実現するためには、核兵器国と非核兵器国双方の協力を得ることが必要で、わが国は非核三原則を堅持しつつ、粘り強く双方の橋渡しに努め国際社会の取り組みを主導していく決意です」と述べた。

核兵器禁止条約のことは触れず、「核の傘」の下にあるわが国の立場のままだ。核兵器禁止条約で直ちに核廃絶には至らないかもしれないが、他の同盟国等の立場とは別に、被爆国として積極的に核兵器禁止条約に参加すべきだ。首相の言う「橋渡し」というのは、あたかも良い役割を担っているようで、立ち止まってなびくだけの風見鶏になってしまう。

たとえ一歩でも平和につながる活動を日本が率先して行っていかなければならないと思う
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