標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

夢が現実的になりつつある宇宙エレベーター。「子孫は楽しめる」のが私の新たな夢。

2018-08-23 20:07:55 | 日記
今日は早朝から用事があり、大分早起きしていた。時間をつぶそうとテレビを見ていたら、「宇宙エレベーター」について報道していた。日本で9月に世界発となる宇宙空間での稼働実験を行う予定とのこと。

宇宙エレベーターの構造、仕組みなどについてはケーブルの材質はもとより、重力、遠心力、動力、気象状況、静止軌道など多くの科学的分野の知識が必要だ。とても私が論ずることはできないが、「宇宙エレベーター」が実現できそうという語りが、私の幼心の夢を彷彿させた。

童話「ジャックと豆の木」が好きだった。ジャックと巨人が登場するが、その関わりや結末がどうであったかというより、豆の木が空高く伸びていく、天に登れるというところが好きだった。ロケットに乗り宇宙に行くのではなく、自身で豆の巨木を登って宇宙に行くことができるというのが、子供なりに親しみ、現実味を感じたのだと思う。

その後、私が大人になるに従い、現実には、人工衛星の打ち上げ成功、有人飛行、月面着陸、惑星探査など続々とロケットによる宇宙開発が進展した。

ところが、近年、にわかに宇宙エレベーターによる、宇宙旅行や物資輸送の実現が現実味を帯びてきた。何よりもケーブルの材料の耐久性が、宇宙エレベーターに係る重力等に耐えられるということになったからだという。そして、ロケットよりコストが安いそうだ。

地球からケーブルを伸ばして建設するのではなく、宇宙の静止衛星から地球に向かってケーブルを伸ばしていく。また、バランスを取るために上にも伸ばすそうだ。不思議な構造になりそうだが、基本はケーブルに沿って籠つまり昇降機が上下するのだ。リニアモーターの動力が使える仕組みができれば、高速で往復可能とのこと。

まだ、実現には課題も多いが、2050年にある程度の実用を目指し開発していくとのこと。ニュースの解説者(50代?)は、私たちの利用はできそうにもないと語っていた。しかし、応対する20~30歳代とおもわれる女性アナウンサーは、私の眼には苦笑いしてるように思えた。女性アナウンサーは、宇宙エレベーターは体験できるのではないかと密かにフォローした。そして、私は間違いなく、宇宙エレベーターに乗るまでもなく天国に行っているのだろうと思った

「早起きは3文の得」どころか、全く失っていた子供心を思い出し、あたかもジャックが私のように思っていた幼少時の夢に触れることができた。ささやかで、かつ、大げさだがお金には代えられないひと時の心地よさを味わった。
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