昨日、沖縄の翁長雄志知事がすい臓がんで亡くなられた。
故翁長さんは、知事になる前は自民党に所属していた。やがて自民党を離党し、知事になられてからは、沖縄の基地の課題に果敢に取り組んだ。
7月27日には、県庁で、病気と闘う姿で、命を懸けて、前知事による辺野古の埋め立て承認を撤回する手続きに入ると表明されたばかりだ。痩せておられたが、ハットをかぶり毅然とした表情で撤回を表明されている姿は忘れられない。
マスコミは一斉に、知事選のことを報じている。それは先のことで必要なことだ。
僭越ながら、今日は、翁長さんの思いを私なりに振り返ってみる。
古谷有希子(ジョージメイソン大学大学院社会学研究科博士課程)さんによれば、2014年の沖縄県知事選挙の時、アメリカでも知事選挙のことが話題になっていたという。そして、アメリカのある新聞の記事(2015年)を次のように解説している。「翁長氏を日本でもっとも勇気のある人物として賞賛している。翁長氏以外の誰が、日本政府と米政府、米国防省、右翼的な日本の政治状況、安倍に懐柔された日本のメディアと闘い続けられるだろうか、とその勇気と行動力を褒めちぎっている」
この他、アメリカでは保守派、革新派を問わず、沖縄の問題を取り上げ、翁長知事の勇気ある行動について称えているという。
日本ではどうだろうか? 日本の米軍基地の7割は沖縄県に存在する。本土以上に戦争の惨禍を経験した沖縄県とその人々の苦しさは、当事者でないと分からない。本土の人は、どれだけ真剣に沖縄以外に米軍基地を移設することを検討してきただろうか? 特に政府はどうだろうか?
アメリカ政府としては、どこに移設するかはあくまで日本側が決めるべきことであり、日本政府が辺野古と決めたから辺野古なのだという。
日本国内の問題を、日本政府は沖縄県民の民意を無視して辺野古移転を決めたのだ。
古谷さんは、今回の翁長知事の死去に関して、次のようなワシントンポストの報道を紹介している。『(2014年にワシントンポスト紙に語った翁長氏の発言として)「沖縄はずっと苦しみ続けてきた。なぜ私たちはさらに苦しまなければならないのか?」「私たちが言いたいのは、この負担を日本全体でシェアしてほしいということ」』。
翁長さんの命を懸けた使命である「辺野古埋め立て撤回」を実現して、沖縄の負担を日本全地でシェアする方向に転換して欲しいと願う。
最後に今夕の散歩で見つけた、道端に咲く白い野のユリを故翁長さんに捧げて、哀悼の意を表します。
白いユリの花言葉は、「純潔」「威厳」とのこと。ふたつの言葉とも翁長さんを的確に表現していると思う。
故翁長さんは、知事になる前は自民党に所属していた。やがて自民党を離党し、知事になられてからは、沖縄の基地の課題に果敢に取り組んだ。
7月27日には、県庁で、病気と闘う姿で、命を懸けて、前知事による辺野古の埋め立て承認を撤回する手続きに入ると表明されたばかりだ。痩せておられたが、ハットをかぶり毅然とした表情で撤回を表明されている姿は忘れられない。
マスコミは一斉に、知事選のことを報じている。それは先のことで必要なことだ。
僭越ながら、今日は、翁長さんの思いを私なりに振り返ってみる。
古谷有希子(ジョージメイソン大学大学院社会学研究科博士課程)さんによれば、2014年の沖縄県知事選挙の時、アメリカでも知事選挙のことが話題になっていたという。そして、アメリカのある新聞の記事(2015年)を次のように解説している。「翁長氏を日本でもっとも勇気のある人物として賞賛している。翁長氏以外の誰が、日本政府と米政府、米国防省、右翼的な日本の政治状況、安倍に懐柔された日本のメディアと闘い続けられるだろうか、とその勇気と行動力を褒めちぎっている」
この他、アメリカでは保守派、革新派を問わず、沖縄の問題を取り上げ、翁長知事の勇気ある行動について称えているという。
日本ではどうだろうか? 日本の米軍基地の7割は沖縄県に存在する。本土以上に戦争の惨禍を経験した沖縄県とその人々の苦しさは、当事者でないと分からない。本土の人は、どれだけ真剣に沖縄以外に米軍基地を移設することを検討してきただろうか? 特に政府はどうだろうか?
アメリカ政府としては、どこに移設するかはあくまで日本側が決めるべきことであり、日本政府が辺野古と決めたから辺野古なのだという。
日本国内の問題を、日本政府は沖縄県民の民意を無視して辺野古移転を決めたのだ。
古谷さんは、今回の翁長知事の死去に関して、次のようなワシントンポストの報道を紹介している。『(2014年にワシントンポスト紙に語った翁長氏の発言として)「沖縄はずっと苦しみ続けてきた。なぜ私たちはさらに苦しまなければならないのか?」「私たちが言いたいのは、この負担を日本全体でシェアしてほしいということ」』。
翁長さんの命を懸けた使命である「辺野古埋め立て撤回」を実現して、沖縄の負担を日本全地でシェアする方向に転換して欲しいと願う。
最後に今夕の散歩で見つけた、道端に咲く白い野のユリを故翁長さんに捧げて、哀悼の意を表します。
白いユリの花言葉は、「純潔」「威厳」とのこと。ふたつの言葉とも翁長さんを的確に表現していると思う。