昨日の仕事が終え、今日になってパソコンをリビングにある作業机上の定位置に置いた。その時さりげなく壁に下げてある、月めくりカレンダを見た。明日のことだが、19日の欄の下に、予定とは別に予め印刷された文字が、他の日に比べて多い。
次のように書かれていた。
「雨水・旧三隣亡
旧1/15 三碧 先負」
と2行に渡っていた。私たちの結婚式の日は友引だったと記憶している。そして、強いて選んだわけではなく、たまたま私たち二人が都合のよい日にちが、友引だったというのが正しい。
カレンダに書かれているこれらの記述を暦注というとのこと。日時・方位などの吉凶、その日の運勢などが書かれているという。
私が、今日注目したのは“雨水”だ。雨水は二十四節気の第2番目で、今年は2月19日とのこと。また、期間を表す場合は、次の節気“啓蟄” (今年は3月6日)の前日までを指すとのこと。
二十四節気については、よく天気予報で語られるように、季節を表現している。冬至、夏至、春分、秋分、立春、立夏、立秋や立冬などは、生活になじんでいる。しかし、“雨水”という節気は、私にとってあまりなじみがなかった。
でも“雨水”という漢字から、その意味は予測できた。調べてみたら、「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」(歴便覧)とあり、空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味とのこと。草木が芽生える頃で、農耕の準備を始める目安とされてきたという。
ところが二十四節気で表す季節感は現実の気候とずれることが多い。雨水では実際は降雪の盛りの地方も多く、関東もこれから大雪に見舞われることもある。
今年はどうであろうか?
今日は、快晴といえる良い天気で穏やかだった。ところが、天気予報によると、関東地方は明日の夜は雨になるという。歴注が的中し雨水になりそうだ。
二十四節気は太陰暦の時代の中国が発祥だ。新暦を採用した現代でも、節気は旧暦のままになっている。19日の歴注にも「旧1/15」とあり1か月ほどずれている。かつて日本気象協会は、太陽暦の現代日本の気候に合わせた新しい二十四節気を作ろうとしたことがあったという。しかし、「これまで培われた微妙な季節感を混乱させる」として計画は中止となり、そのまま使われているとのこと。
というわけで、テレビ各局の天気予報などでは、「暦の上では」という前置で説明されるということだ。
ここ数年地球全体規模で気候変動が著しい。それがかえって、あたかも現実の気候が、昔の太陰暦時代を回顧しているような状態を作っているのかも知れない。
気象協会は、新しい二十四節気を作り直さずに済んでよかった。そのうち「暦の上では・・・」ではなく、「暦のとおり・・・」という前書きが多く使われる時代が来るのかもしれない。
次のように書かれていた。
「雨水・旧三隣亡
旧1/15 三碧 先負」
と2行に渡っていた。私たちの結婚式の日は友引だったと記憶している。そして、強いて選んだわけではなく、たまたま私たち二人が都合のよい日にちが、友引だったというのが正しい。
カレンダに書かれているこれらの記述を暦注というとのこと。日時・方位などの吉凶、その日の運勢などが書かれているという。
私が、今日注目したのは“雨水”だ。雨水は二十四節気の第2番目で、今年は2月19日とのこと。また、期間を表す場合は、次の節気“啓蟄” (今年は3月6日)の前日までを指すとのこと。
二十四節気については、よく天気予報で語られるように、季節を表現している。冬至、夏至、春分、秋分、立春、立夏、立秋や立冬などは、生活になじんでいる。しかし、“雨水”という節気は、私にとってあまりなじみがなかった。
でも“雨水”という漢字から、その意味は予測できた。調べてみたら、「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」(歴便覧)とあり、空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という意味とのこと。草木が芽生える頃で、農耕の準備を始める目安とされてきたという。
ところが二十四節気で表す季節感は現実の気候とずれることが多い。雨水では実際は降雪の盛りの地方も多く、関東もこれから大雪に見舞われることもある。
今年はどうであろうか?
今日は、快晴といえる良い天気で穏やかだった。ところが、天気予報によると、関東地方は明日の夜は雨になるという。歴注が的中し雨水になりそうだ。
二十四節気は太陰暦の時代の中国が発祥だ。新暦を採用した現代でも、節気は旧暦のままになっている。19日の歴注にも「旧1/15」とあり1か月ほどずれている。かつて日本気象協会は、太陽暦の現代日本の気候に合わせた新しい二十四節気を作ろうとしたことがあったという。しかし、「これまで培われた微妙な季節感を混乱させる」として計画は中止となり、そのまま使われているとのこと。
というわけで、テレビ各局の天気予報などでは、「暦の上では」という前置で説明されるということだ。
ここ数年地球全体規模で気候変動が著しい。それがかえって、あたかも現実の気候が、昔の太陰暦時代を回顧しているような状態を作っているのかも知れない。
気象協会は、新しい二十四節気を作り直さずに済んでよかった。そのうち「暦の上では・・・」ではなく、「暦のとおり・・・」という前書きが多く使われる時代が来るのかもしれない。