上の写真がどこの町なのか分かったらかなりのヨーロッパ通です!
娘が小学校1年の時、夏休みにパリへ連れて行くまで、
パリが子供にとってホントにありがたい町であるなどと
まったく思っていなかった。
本当は家族旅行でイタリアからスイスに入って
山に湖にと風光明媚な場所を
見て回るという壮大な?旅の計画を立ててあったのだ。
ところが、我が家を襲った経済危機によって、
夫はまったく旅どころではなくなり、
せめてどこか安上がりに旅をしてこい、とばかりに
夫につつかれて出て行った先がパリだったのだ。
スイスの旅の計画はすべて私がいろいろ調べて手配し、
徹夜も辞さず、あれこれと考えに考えて日程も作ってあった。
それが台無しになったことを夫は不憫に思ったようだった。
でも、だから、て夫をおいて行かないよね。
わずかに「私、て普通じゃないなあ」と思いながら、
夫の好意に甘えて娘と2人だけの貧乏旅行を決行したのであった。
ちなみにJALのマイレージ航空券はその時、
同じヨーロッパ内なら行き先の変更がタダでできた。
エアはタダ(マイレージの無料航空券)なゆえ、
ホテル代を入れて予算約30万の10泊12日の旅だった。
さあ、タクシーは使えない、
美味しいレストランには入れない、
ないないづくしの旅で分かったこと!
それは、パリではバスに乗って移動するのが楽しい、
ということと、ちょっと歩けば、小さなスクエアがあり、
子供を遊ばさせる場所に事欠かない、といったことだった。
もともとごはんは美味しいバゲットとワインさえあれば
ご機嫌な私だからして、パリほどそれを満足させる場所は
ないのですよ。問題なく、幸せに
私はパンだけで大丈夫!と節約ができた。
ところが、娘は成長ざかり、
栄養を付けなければ、と一日一点豪華主義!と彼女の好きな
ラーメンを食べさせた。(どこが、豪華だ!)
そうです。パリにはラーメン屋さんが選べるほどある。
しかも、うどんにいたっては
「國虎屋」
01 47 03 33 65
39 rue Ste Annem 1er
11:30~22:00 日休み
という本当に美味しいお店があるのだ。
國虎屋の界隈は日本レストランが密集しているし、
割高な日本食ではあるものの、食事に苦労することもない。
さて、最も感銘したのは・・・・、
パリの個人主義な(そう言っていいのかわからないが)
子育て風景にあった。
パリはバカンス時期でパリジャンはあんまり
パリに残っていないとはいえ、
小さなスクエアで子供を連れているお母さんに
結構出くわしたのだ。
日本だったら、
公園ではお母さんたちがグループを形成して
子供を遊ばせながらも雑談などで花を咲かせている。
「公園デビュー」ということばがあるくらいで、
それはまさしく、その雑談の輪に入る日のことをさす。
さて、私はこれをしないで過ごした。
つまり、雑談の輪に入らず、グループを形成することもせず、
わが道を突っ走った。
幼稚園に子供が上がるまで、近所づきあいもせず。
時折、仕事をしたので、
子供を1歳にならない内から人に預けたり、
英会話が付いているような託児所に連れて行ったりしていた。
よって、幼稚園に子供が通うようになって、
他のお母さんたちとのおつきあいというのが
どうしたらうまくいくのか、と憂鬱だった。
いわゆるベタベタとつきあうのが苦手で、
他のお子さんを自宅にお呼びする、
なんてことは気の遠くなるような未知との遭遇だった。
ただ、母親が我が道を通して、
他のお母さんとつきあいをしないでいると、
自分の娘だけが浮いていくのは目に見えていた。
幼い子供は遊んだ数だけ仲良くなっていくし、
お母さんがつるめば子供もつるむわけで、
子供のためにはお母さんたちとおつきあいをうまく
していくことが第一のことに思えた。
今、思えば、そんなこともなく、
我が道を行けば良かったのかもしれない、
ただ、その時はそんな風にしか思えなかった。
人間無理するとストレスが大きい。
そうです。
私はストレスだらけの日本での子育てで息も切れ切れだったのだ。
お受験を終えたばかりで、我が子を有名私立に入れようと
他人を蹴落とさんと意気込む
モーレツママたちから来るマイナスな波動を
めいっぱい受けていて、まだその余波が残っていたし、
娘の入った小学校へのちょっとした失望感もあったりと
さまざまなものを抱えていて、
あまり良い精神状況ではなかったのだ。
(考えてみたら、そんなモーレツママの戦いに見事
勝ち抜いてきた者ばかりが集まっている学校に
娘が入ったのだから、私のストレスは終わるはずがなかった!
ここで、さらに関係ないけど、ひとこと。
私は自分のことを勝者だと思える、モーレツママたちが
ある意味羨ましくもある)
パリでみたお母さんたちはあまりにも日本と違っていた。
つ・る・ま・な・い。
1人で子供を連れ公園に来て、ただ子供を見守っている。
だから、子供たちもつるまず、
娘が同じ場所に入っていこうとしても、
つるんでいないのだから排除もしてこない。
それぞれが好きに、それぞれの仕方で遊んでいける。
心からいいなあ、この感じ、と和むことができた。
そういえばパリで子供を幼稚園に通わせていた友人が
「お誕生日会に呼ぶでしょ、
こっちは用意する段取りがあるから
来られるかどうか早く返事が欲しいのに・・・、
くれなくて! フランス人て前日に”行くわ”なんて
言ってくるのよ。困っちゃうのよね」
などと言っているのを聞いて、
「あらまあ、私もそのフランス人と同じタイプの人間だわ、
私もフランスだったらストレスないわね」
と友人に言ってしまったことがある。
フランス人気質を愚痴っている友人に申し訳なく思いながら。
とにかく、私は個人主義的なパリのお母さんの
あり方に、ひとことで言ってしまえば憧れたのだ。
人はパリジャンを冷たい、と思うのかもしれない。
でも、その個人主義なかんじが私にはかえって心地よかった。
本質は子供に優しいラテン系という、
パリジャンの見逃されがちな一面に
貧乏旅行だからこそ触れることができたのだ。
パリの人は子連れには優しいよ。
私はその発見が嬉しくて、
パリに子供連れで行くのをやめられなくなった。
ただし、既に娘は少女の面影を宿し始めたし、
いわゆる幼い故の可愛さはなくなりつつある。
今回の旅行でも人々は優しくしてくれるだろうか?
それは行って見なければ分からない。
なぜ、そう不安になるかって?
親の私でさえ憎たらしく思うような、
ふてぶてしい態度をとれるほどに
娘が大人?になってきているからだ。
もうこれが最後かも、(といってもいつもそう思ってきたのに
案外、旅行は続いてきた)
と思うからこそ、いつになく
パリを行く前から徹底的に調べています。
11歳の娘が行って(ついでに私も)、
楽しめる場所をもれなく
行ってしまえるように!
さて、どんなところがあるのだろうか?
バレエ観賞以外では何をしてすごそうか?
*
[写真はハイデルベルグ(ドイツ)でした。
お分かりになった方はすごいです。]
娘が小学校1年の時、夏休みにパリへ連れて行くまで、
パリが子供にとってホントにありがたい町であるなどと
まったく思っていなかった。
本当は家族旅行でイタリアからスイスに入って
山に湖にと風光明媚な場所を
見て回るという壮大な?旅の計画を立ててあったのだ。
ところが、我が家を襲った経済危機によって、
夫はまったく旅どころではなくなり、
せめてどこか安上がりに旅をしてこい、とばかりに
夫につつかれて出て行った先がパリだったのだ。
スイスの旅の計画はすべて私がいろいろ調べて手配し、
徹夜も辞さず、あれこれと考えに考えて日程も作ってあった。
それが台無しになったことを夫は不憫に思ったようだった。
でも、だから、て夫をおいて行かないよね。
わずかに「私、て普通じゃないなあ」と思いながら、
夫の好意に甘えて娘と2人だけの貧乏旅行を決行したのであった。
ちなみにJALのマイレージ航空券はその時、
同じヨーロッパ内なら行き先の変更がタダでできた。
エアはタダ(マイレージの無料航空券)なゆえ、
ホテル代を入れて予算約30万の10泊12日の旅だった。
さあ、タクシーは使えない、
美味しいレストランには入れない、
ないないづくしの旅で分かったこと!
それは、パリではバスに乗って移動するのが楽しい、
ということと、ちょっと歩けば、小さなスクエアがあり、
子供を遊ばさせる場所に事欠かない、といったことだった。
もともとごはんは美味しいバゲットとワインさえあれば
ご機嫌な私だからして、パリほどそれを満足させる場所は
ないのですよ。問題なく、幸せに
私はパンだけで大丈夫!と節約ができた。
ところが、娘は成長ざかり、
栄養を付けなければ、と一日一点豪華主義!と彼女の好きな
ラーメンを食べさせた。(どこが、豪華だ!)
そうです。パリにはラーメン屋さんが選べるほどある。
しかも、うどんにいたっては
「國虎屋」
01 47 03 33 65
39 rue Ste Annem 1er
11:30~22:00 日休み
という本当に美味しいお店があるのだ。
國虎屋の界隈は日本レストランが密集しているし、
割高な日本食ではあるものの、食事に苦労することもない。
さて、最も感銘したのは・・・・、
パリの個人主義な(そう言っていいのかわからないが)
子育て風景にあった。
パリはバカンス時期でパリジャンはあんまり
パリに残っていないとはいえ、
小さなスクエアで子供を連れているお母さんに
結構出くわしたのだ。
日本だったら、
公園ではお母さんたちがグループを形成して
子供を遊ばせながらも雑談などで花を咲かせている。
「公園デビュー」ということばがあるくらいで、
それはまさしく、その雑談の輪に入る日のことをさす。
さて、私はこれをしないで過ごした。
つまり、雑談の輪に入らず、グループを形成することもせず、
わが道を突っ走った。
幼稚園に子供が上がるまで、近所づきあいもせず。
時折、仕事をしたので、
子供を1歳にならない内から人に預けたり、
英会話が付いているような託児所に連れて行ったりしていた。
よって、幼稚園に子供が通うようになって、
他のお母さんたちとのおつきあいというのが
どうしたらうまくいくのか、と憂鬱だった。
いわゆるベタベタとつきあうのが苦手で、
他のお子さんを自宅にお呼びする、
なんてことは気の遠くなるような未知との遭遇だった。
ただ、母親が我が道を通して、
他のお母さんとつきあいをしないでいると、
自分の娘だけが浮いていくのは目に見えていた。
幼い子供は遊んだ数だけ仲良くなっていくし、
お母さんがつるめば子供もつるむわけで、
子供のためにはお母さんたちとおつきあいをうまく
していくことが第一のことに思えた。
今、思えば、そんなこともなく、
我が道を行けば良かったのかもしれない、
ただ、その時はそんな風にしか思えなかった。
人間無理するとストレスが大きい。
そうです。
私はストレスだらけの日本での子育てで息も切れ切れだったのだ。
お受験を終えたばかりで、我が子を有名私立に入れようと
他人を蹴落とさんと意気込む
モーレツママたちから来るマイナスな波動を
めいっぱい受けていて、まだその余波が残っていたし、
娘の入った小学校へのちょっとした失望感もあったりと
さまざまなものを抱えていて、
あまり良い精神状況ではなかったのだ。
(考えてみたら、そんなモーレツママの戦いに見事
勝ち抜いてきた者ばかりが集まっている学校に
娘が入ったのだから、私のストレスは終わるはずがなかった!
ここで、さらに関係ないけど、ひとこと。
私は自分のことを勝者だと思える、モーレツママたちが
ある意味羨ましくもある)
パリでみたお母さんたちはあまりにも日本と違っていた。
つ・る・ま・な・い。
1人で子供を連れ公園に来て、ただ子供を見守っている。
だから、子供たちもつるまず、
娘が同じ場所に入っていこうとしても、
つるんでいないのだから排除もしてこない。
それぞれが好きに、それぞれの仕方で遊んでいける。
心からいいなあ、この感じ、と和むことができた。
そういえばパリで子供を幼稚園に通わせていた友人が
「お誕生日会に呼ぶでしょ、
こっちは用意する段取りがあるから
来られるかどうか早く返事が欲しいのに・・・、
くれなくて! フランス人て前日に”行くわ”なんて
言ってくるのよ。困っちゃうのよね」
などと言っているのを聞いて、
「あらまあ、私もそのフランス人と同じタイプの人間だわ、
私もフランスだったらストレスないわね」
と友人に言ってしまったことがある。
フランス人気質を愚痴っている友人に申し訳なく思いながら。
とにかく、私は個人主義的なパリのお母さんの
あり方に、ひとことで言ってしまえば憧れたのだ。
人はパリジャンを冷たい、と思うのかもしれない。
でも、その個人主義なかんじが私にはかえって心地よかった。
本質は子供に優しいラテン系という、
パリジャンの見逃されがちな一面に
貧乏旅行だからこそ触れることができたのだ。
パリの人は子連れには優しいよ。
私はその発見が嬉しくて、
パリに子供連れで行くのをやめられなくなった。
ただし、既に娘は少女の面影を宿し始めたし、
いわゆる幼い故の可愛さはなくなりつつある。
今回の旅行でも人々は優しくしてくれるだろうか?
それは行って見なければ分からない。
なぜ、そう不安になるかって?
親の私でさえ憎たらしく思うような、
ふてぶてしい態度をとれるほどに
娘が大人?になってきているからだ。
もうこれが最後かも、(といってもいつもそう思ってきたのに
案外、旅行は続いてきた)
と思うからこそ、いつになく
パリを行く前から徹底的に調べています。
11歳の娘が行って(ついでに私も)、
楽しめる場所をもれなく
行ってしまえるように!
さて、どんなところがあるのだろうか?
バレエ観賞以外では何をしてすごそうか?
*
[写真はハイデルベルグ(ドイツ)でした。
お分かりになった方はすごいです。]