Breaking News: Astrud Gilberto, whose soft vocal performance of “The Girl From Ipanema,” the first song she ever recorded, helped make bossa nova popular in the U.S., died at 83.https://t.co/rYCiSHi2CB
— The New York Times (@nytimes) June 6, 2023
悟らせるような
訃報が届いた。
ボサノバの女王、
アストラッド・ジルベルトが
83歳でこの世を去った。
彼女の優しい歌声は、
かったるい夏の太陽を何故か
連想させた。
スタイン・ゲッツの名盤での
彼女の歌声、
「美味しい水」とか
「イパネマの娘」
とかは最高だ。
一度カラオケで、
歌おうとして、ドボンしたっけ。
歌いやすそうでムズイ、、、
それがボサノバだ。
さて、ニューヨークで、
彼女のライブを
小さなジャズバーで
聞いたことがあった。
マンハッタンのイースト・ヴィレッジ
より少し南のスノッブな
エリアにあるバーで。
もちろん、
彼女の歌は最高で、
「美味しい水」
「イパネマな娘」を
生で聞けたのは、
ニューヨークならでの贅沢な
夜の楽しみ方だった。
お酒を片手に、
彼女までの距離が多分、
3メートルもなかったと思う。
そして、彼女は
ビッチでわがままそうな
不貞腐れた態度で、
ボサノバを披露してくれた。
その時私も30歳前半で、
そこそこウブだったから、
それが彼女のスタイルなのか、
たまたまご機嫌斜めな夜に
鉢合わせしたのかは、
実のところ見抜けなかった。
私の彼女に対する
一夜限りの印象に
すぎない。
日本で見慣れた、
「お客様は神様です」
なんて態度は微塵も感じられなかった。
不機嫌な態度の女が繰り出す
ソフトな歌声って、、、
分かります?
(急にデスマス調になる)
夜のマンハッタン的
ディープで危険な香りそのものだ。
あれは、1923年か1993年頃の
ことかと思う。
まだ、彼氏と彼女だった
私たち夫婦のデートな夜。
それを彩ったのが、
ボサノバの女王の歌声だった。
懐かしいな、
時が経つのは「いと早し」
あんなビッチでドキドキな
ボサノバ、、
2度と聞けそうもない。
「さよなら、
アストラッド・ジルベルト‼️」
天国ではご機嫌よろしく、ね。
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