宇佐模型技術部(兎)

プラモデル、ラジコン,ウサギのブログです。

デフのセッティングについて。

2021年05月02日 | ラジコン

 

 

 今回はデフのセッティングについての補足説明です。 

 

 

 内容はGPツーリングとEPツーリングに限定となります。

 

 

 時々、自分でも判らなくなるのでメモとして残します。

 

 

 

 

 通販番組ではないのですが、あくまでも

 

 

 

 個人の感想であり、効果効能を示すものではありません。

 

 (*´∀`)

 ダヨネー。

 

 

 

 ラジコンのセッティングについては人によって考え方が違うと思うので、参考の一つにして頂けたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 デフのセッティングの前にマシンの状態が「全開で真直ぐ走る」が前提になります。

 

 

 時々「スロットを開けると不安定になる」マシンを見る事があるので、その場合は先に問題を修正します。

 

 

 

 

 1.シャーシ全体に対するデフの硬さについて。

 

 

  ・前後のデフを硬くすると安定方向と加速が良くなる。 しかし曲がり難くなるのとタイヤの負担が増える。

 

  ・前後のデフを柔らかくすると曲がり易くなる。 しかし加速が悪くなる。

 

 

 上記の状態を踏まえて、コースに合わせて前後のデフオイルの硬さを調整してバランスを取っていきます。

 

 

 

 

 また、ダンパースプリングとの兼ね合いで、前後のデフの硬さも変わってきます。

 

 

 

 

 ・柔らかいスプリングでマシンをロールさせながら、硬いフロントデフと「スルスル」のリヤデフでコーナリングのバランスを取る。

 

 ・硬めのスプリングでタイヤに荷重をかけて、前後のデフで旋回と加速のバランス取る。ショートダンパーはこちらですね。

 

 ・TT-02のノーマルデフ等、シリコンオイルが使えない場合は粘土(ねり消し)とグリス充填の組み合わせもある。

 

 

 と言った感じに大きく分ける事が出来ます。

 

 

 

 

 デフカップのシリコンオイルの充填ですが、オイルの量を「重さ」で管理する方法もあります。

 

 しかし「エア混入」による粘度の変化を避ける為、可能な限りオイルを充填します。

 

 

 

 

 

 画像の様にクロスシャフトまでオイルを充填したら

 

 

 

 

 デフカップ側のギヤを入れて、更にオイルを充填します。

 

 

 硬いオイルを少量入れるよりも柔らかいオイルを多く入れた方が作動が安定します。

 

 

 

 

 2.フロントデフの考え方。

 

 

 自分のセッティングの進め方は、先にフロント側のセッティングを出してからリヤ側を変更します。

 

 

 

 デフの硬さの順番としては、

 

 (硬い) スプール → 粘土(ねり消し) → シリコンオイル → グリス塗布 → 減速時のワンウェイ (柔らかい)

 

 としています。

 

 

 

 

 

 フロントワンウェイは効きの調整が出来るものもあり、加速時にはシャフトロックするので使いどころを考える必要があります。

 

 

 

 

 フロントのデフをを硬くすると、

 

 

  ・前輪でマシンを引っぱるのでマシンが安定する。

 

  ・ブレーキングでも安定する。

 

  ・内輪差が吸収できなくなるので曲がり難くなる。

 

 

 

 フロントのデフを柔らかくすると、

 

 

  ・コーナーの入りが良くなる。

 

  ・特に狭いコースやジムカーナーなどには旋回が良くなる。

 

 

 

 GPツーリングやハイパワーなモーターの場合はスプール~10万番のオイル。

 

 

 540モータークラスなら路面の状態によって10万番~5万番と考えます。

 

 

 

 ただし、路面状態が良くタイヤの状態が良い物を継続して使えるならば、スプールで曲がるマシンも選択できます。

 

 (新品タイヤならばデフが硬くてもタイヤのグリップで曲がるので、)

 

 

 

 

 3.リヤデフの考え方。

 

 

 フロントデフの調性が出来たらリヤ側のデフの硬さで、コーナー入り口と出口の安定性を調整します。

 

 

 フロントデフの硬さに合わせて旋回性と、コーナーの「抜け」を調整すると思えば良いです。

 

 

 

 GPツーリングとEPツーリングでは1000番~5000番のオイル、場合によってはグリス塗布の調整範囲になります。

 

 

 

 

 4.セッティングの流れ。

 

 

 先ず最初に各個人で決めている「基準」のデフの硬さにします。

 

 (個人的にはGPツーリング、EPツーリングともフロント 30万番、リヤ 3000番に最初は固定します。)

 

 

 

 セッティングの変更の際には新品タイヤは使わずに20~30分走行した物を基準として使います。

 

 (常に新品タイヤが投入できる場合は、新品タイヤを基準とします。)

 

 

 

 全体のバランスを見て変更が必要ならばフロント側から先に変更します。

 

 

 ・コーナー入り口でフロントが入り難い場合はフロントデフを柔らかくする。

 

 ・コーナー入り口で問題が無く、中盤でアンダーステアを抑える事ができるなら少し硬くする。

 

 ・路面状態によってはスプールやワンウェイを検討する。

 

 

 

 

 次に、フロント側のデフの硬さが決まったらリヤデフの調整をします。

 

 

  ・コーナー入り口でマシンがスライドする場合はオイルを硬くする。

 

  ・コーナー出口でマシンがスライドする場合はオイル柔らかくする。

 

  ・フロントデフが硬く曲がり難い場合はオイルを柔らかくする。

 

  ・コーナー出口でスピンしない時は加速を上げる為にオイルを硬くする。

 

 

 

 上記の考え方で、リヤデフの硬さはコーナーの出入り口の安定性を調整すると考えます。

 

 

 

 やはり加速の良さはタイムに直結するので、マシンコントロールの範囲内なら少し硬めに振る。

 

 

 

 前後のデフのセッティングができたら、マシンの動きに合わせてダンパーの調整をする。

 

 (;´∀`)

 ダンパーカヨ。

 

 

 

 タミチャレ等のレースで時間が限られている場合はリヤデフを2~3個ほど用意しておき、リヤデフの入れ替えで対応します。

 

 

 練習で時間がある場合には少しづつオイルの硬さを変えて、自分の操縦スタイルに合ったものを探します。

 

 

 

 

 

 最後にですが、ラジコンセッティングは

 

 

 

 妥協が必要です。

 

 

 最後には腕で何とかしましょう。

 

 (;´∀`)

 ワカッテルヨ。

 

 

 

 上記のセッティングの進め方は自分個人の進め方なので、何かアイデアやアドバイスがあればよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

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