不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Regala un libro: e' un gesto d'amore

2010-05-14 20:37:24 | bkbk

5月13日から17日までトリノで開催されている
Salone internazionale del libro。

このオープニングで提案されたのが
「本のプレゼントを習慣化しよう」ということ。
で、これを受けて日曜日から大々的に
イタリア国内で広告が始まります。

「5月23日はみんなで本を贈ろう!!」

本をもっと身近に感じて
もっと読書を楽しんでもらえるようにというのが主旨のよう。

イタリア人は本好きだと思います。
(少なくとも私の周りのイタリア人は)
それでも本というと学校の記憶だったりして
なんか重苦しく考える人もいるようで。

話はそれるけど
ブクブク交換会を開催してみて
私が改めて感じたのは
本が好きな人は
一冊一冊に思い入れがあるんだなぁってこと。
特に海外で暮らしていると
日本から運んでこれる本は限られていて
選びに選んだ本だからこそ
いつも手元においておきたいという気持ちが
それぞれの本にいっぱい詰まっている。
でも自分に影響を与えてくれた本だからこそ、
同じ境遇にいる誰かにもきっと役に立つはず。
だから交換してみたいという感想がとても多かった。

そして本を誰かと交換するってことは
自分の考え方や自分の生き様の一部も曝け出す
そんな感じもあるんです。
交換した本を読んでその本の持ち主の
考え方を感じ取ったり共感したり。
もちろんその逆もありうるだろうけど、
本を交換するという行為から
誰もがなにかを学び取れるはず。
ブクブク交換会ってそういう奥の深さもあります。

で話を元に戻して。
5月23日に本を贈ろう!!
というイタリアでのキャンペーンも
実は同じところに発しているのかもと
記事を読みながら思ったのです。
「本を贈るということは、自分の一部を贈ること、
自分の魂のかけらを贈ること」って。
だから愛情表現の一つなんだって結論。
↑この結論付けの部分がイタリア的だなぁと思ったり。
日本人だと自分の魂のかけらを贈るってことになったら
もっと精神的な部分にかかわる行為だと解釈しませんか?
少なくとも私は愛情表現だとは解釈しなかったので
驚いたんだね、この結論付けに。

サン・ヴァレンタインに恋人同士がプレゼントを交換したり
母の日にプレゼントを贈ったりするのと同じように
5月23日に自分の大切な人に本を贈ろう!!

さて、誰にどんな本を贈ろうかなぁ。
これはイタリアで広める必要があるってことは
イタリア語の本を選んで
イタリア人の友人にプレゼントするべきなのか?


Seconda edizione di Bukubuku a Firenze

2010-05-10 19:31:42 | bkbk

参加者の皆さんのおかげで
楽しく終了した第1回から
ほぼ一ヵ月後に2回目の開催決定しました。
まだ第1回に集まった本の紹介もできていませんが
2回目に向けて準備開始です!!

「ブクブク交換会とは」
本と名刺を交換することによって
新しい人と人との繋がりを作ったり
新しい世界観への第一歩を踏み出したりする
なんか底知れずわくわくするイベントです。

「参加資格は」
本に対する熱い情熱と新しいことへの好奇心のみ。
活字中毒だったり、
手元の本の処分に困っていたり
いつも同じ系統の本を読んでいるので
新しい分野の本を読んでみたいけど
どこから探していいのかわからないとか
とにかく動機は何でもOK。

Twitter発の口コミサブカルチャーイベント。
誰でも気軽に本を持ち寄って集まって
思うまま語り合いましょうという
ゆるいイベントです。

<<第2回ブクブク交換会@フィレンツェ>>
●開催日時● 2010年5月26日(水曜日) 19:30-21:30
●会場● Cuculia (Via Dei Serragli 3R e 1R/Firenze)
●参加費● 無料
●テーマ● 「春」「エネルギー」「イタリア」
●参加人数●10-15名 先着順で締め切ります

*前回の反省を活かしてちょっと変更。
アペリティーヴォをきちんとお楽しみいただくために
ちょっとだけですけど食べることに専念する時間設けます。
会場での飲食代は各自負担となります。
(1ドリンク6,00ユーロで食べ放題)
*テーマは広く広く解釈してもらってかまいません。
*文庫、新書、ハードはもちろん
雑誌、漫画など活字媒体であればなんでも可。
*上記の好きなテーマに沿った本を選んで
最低1冊、何冊でもお好きなだけご持参ください。
*名刺持っている方は本に名刺挟んできてください。
*名刺のない方も気にせずに参加してください。

●●当日の流れ(希望的観測)●●
19:15 開場
*テーブルを用意しますので持参した本を並べてください。
19:30 簡単なブクブク交換の説明
19:35 討論会&アペリテーヴォ
*討論とは名ばかりの
「本とイタリア生活」についての軽い意見交換とお食事
20:05 本のプレゼンテーション開始
*それぞれ持ち時間MAX2分で持ってきた本について
熱く語ってください。
(とはいっても適当ですのであまり肩肘張らずに)
20:30 本の交換&交流
*気になった本、気になった人と交流を深めて
本の交換を行ってください。
21:30 解散
*自分が持参した本の数だけ本の交換ができるので
是非面白い本を見つけて帰ってください。

ブクブク交換会の楽しさはたくさんあります。
テーマに沿った本を自分の本棚から選ぶ楽しみ。
ほかの人が選んできた本から交換したい本を選ぶ楽しみ。
自分の選んだ本をプレゼンする楽しみ。
ほかの人が選んだ本のプレゼンを聴く楽しみ。
本や活字の面白さやありがたみを語り合う楽しみ。
本を通じて友達ができる楽しみ。
交換した本を後日じっくり読む楽しみ。
感想をツイートしたりブログに書いたりする楽しみ。
交換できなかった本を探す楽しみ。
交換した本をさらに次回交換する楽しみ。
いつもとは違った仲間と時間を共有できる楽しみ。
ほかにも自分らしい楽しみを見つけるために
是非遊びに来てください。

さぁて
もっと詳しく知りたくなった人はどんどん質問してください。
参加したくなった方は早速予約!!
1.ブログにコメントで参加表明
2.Twitterで参加表明 
3.メールで参加表明
いずれの場合も参加者のお名前(ハンドルネームでも可)と
参加人数は必ずお知らせください。

今回もたくさんの本と素敵な人に出会えるのを楽しみにしています。 


Bukubuku Koukan a Firenze

2010-04-28 19:59:18 | bkbk

第一回ブクブク交換会@フィレンツェ
無事に終了しました。

参加してくださった皆さん、本当にありがとうございます!!

最終的に9名と1匹の参加で
26冊の本が集まり
そして新しい読み手の元に渡りました。

Dscf8913
開始時間が近づいて徐々に集まりだした本。
今回の会場は私のお気に入りでもある本屋&カフェ。
アルノ側左岸のVia de' Serragli 3rにある
Cuculia(ククリア)。
日本語だとカッコウの泣き声という意味。
一番奥の広い部屋を使わせてもらいました。

Dscf8914
部屋には本棚もあってかわいい絵本から
美術書までいっぱい並んでいます。
赤い王様イスも素敵。
ブクブク交換会をするにはもってこいの場所だと思って
やると決めたときから会場はここと思ってました。

Dscf8915
今回のテーマ「食」。
多分日本で同じテーマでやっても
こういうものは集まらないだろうなぁ。
みんな日本からイタリアに渡ってくるときに
健康のため、日本食伝道のため、
自分の食生活のために
料理の本や健康関連の本を持ってきているようです。
私は例外。
私が持っていったのは「東京島」。
漂流した無人島でのサバイバルが描かれている小説ですが
食を確実に入手できるものが勝つという
人生の一番基本の部分を鋭く描いていて、
そこから食が今後の世界の鍵になると思ったので
この機会にプレゼンさせてもらいました。

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2つ目のテーマは「職」。
仕事としての小説家、仕事としての評論家という
愛情たっぷりのプレゼンがあったのは
三島由紀夫の2冊。
私が持っていったのは芸術新潮
レイモン・サヴィニャック特集。
頑固なまでの職人精神でフランスの広告界を彩った
ポスター職人の作品がいっぱい載っていて楽しい一冊。

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3つめのテーマは「ショック」。
これが一番集まりにくいかと思ったら、
あけてびっくりこのテーマが一番多かった。
みんないろんなことでショックを受けているようです。
私が持参したのは
「世界史のなぞが面白いほどわかる本」。
なぜショックだったかというとタイトルに裏切られたから。
読んでみたらほとんど知っている話しばっかりだったのと、
なぞが解かれていないエピソードのほうが
圧倒的に多かったので
個人的にはかなりショックを受けたので。

Dscf8918
Cuculiaは日曜日のブランチもお勧めですが
毎晩提供されているアペリティーボもお勧め。
今回も皆さん1ドリンクで食べ放題の
軽食を楽しみながらのブクブク交換となりました。

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自由に本を手にとってもらい、
用意したポストイットでいろんなコメント付け合ったり
本から派生していろんな話で盛り上がったり。

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私のイタリア生活に欠かせない心から慕う友人のプレゼン。
彼女のサブカルチャーへのこよなき愛は
今回のブクブク交換実現でも影の支えになってます。
彼女のブログでも当日の様子が紹介されています。

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今回飛び入りで参加してくれた私の友人。
彼の癒しの精神&ポジティヴ・シンキングの
ひとかけらをご披露いただきました。

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この不思議な楽器、Qコードというものらしいのですが、
これでヒーリング・ミュージックを奏でていただき
また新しい良いもの見つけた気分にもなりました。
次回はぜひ天使の言葉で歌っていただきたい!

2時間ちょっとでたっぷり楽しませてもらいました。
実は一番楽しかったのは
企画した私自身だったのではないかという気がして
本当に参加者の皆さんに楽しんでいただけたのか
不安も残るのですが、
「2回目も是非」という言葉もいただき、
すっかりその気になっています。(笑)

地道に末永く続けていければと思ってますので
気になった方はぜひ参加してください。
5月の予定が決まったら公表します。

今回集まった本についてのそれぞれのプレゼン。
一言コメントを今まとめていますので
また近いうちに紹介します。
プレゼンや皆さんの意見を聞いていて、
日本で開催するのとはちょっと趣向が異なるのかも
という気もしたので、そのあたりもまた次の機会に。