恒例のUffizi "i mai visti"が今年も開催されています。
今年のテーマは「Il Pane degli Angeli」。
詳細はまた近いうちに述べるとして。
なかなか行きたくても今まで行っていなかった今回のこの展示。
ウフィツィに展示されずに保管されている数々の作品の中から
修復の完了したものなどを毎回集めて展示しているのですが
良質な作品が無料で見られるのでお勧めです。
無料で見られるというところがポイントなのですが
30日に出かけてみると入り口にこのようなチラシがいっぱい。
「12月29・30と1月5・6日は
10ユーロからの寄付金でガイド付きで展示を見学でき
その寄付金は次の絵画修復に当てられます」
という主旨のチラシです。
無料で観られると思って出かけたのですが、
こういうものに滅法弱い私は
10ユーロ払ってガイド付きで見学してきました。
別に目新しいことを説明してもらったわけではないのですが
いわれなければ見落としそうな点が確認できたり
無名の画家の作品を丁寧に説明してもらって大満足。
なかなかお金を出してこの展示を観ようという人は少ないようで
私が参加した回も参加者5名でガイド一人。
絶対お得だよなぁと思ったのでした。
今年、思ったように自分の時間を
美術品鑑賞に当てられなかった私の
2008年の目標にも繋げる小さな一歩となりました。
Per comprare le varie cose sono stata a Ikea.
フィレンツェにIKEAができてどれくらいになるのでしょう。
3年前にはあったなぁ。もう5年位かなぁ?
わりと不便な郊外にありますが、
最近はこんな便利な無料シャトルバスが毎日運行されています。
ずっと足を運んでいなかったのに、
こんな年の瀬に行くことになってしまいました。
クリスマス前は吐き気がするほど混んでいた(友人談)らしいのですが
さすがにこんなに年の瀬が迫ってくると
IKEAで遊んでいる人も少ないようで(笑)。
通常通りに混んではいましたが、吐き気はしませんでした。
今回は一番の目的は実はIKEAではなく
その斜向かいにある家電量販店。
私の自宅のプリンターのインクがこんな年末になって切れてしまったので
どうしても購入しなくてはいけなくなり、
そこに行くためだけにIKEAの無料シャトルバスを使うのも
気が引けるので(このあたりがまだ日本人)、
もちろんIKEAでも買い物しましたよ。
しかし、インク高い!!
私のプリンターはCanonのPIXMA-MP450です。
この純正インクはブラック29,90ユーロ、カラー34,90ユーロ。
もちろん仕事用なので経費で落とせるように
インヴォイス発行してもらいました、今回は忘れずに。
で、IKEAではお客様用のバスタオルとバスマットがメインのお買い物。
別にここまで行かなくても買えるものですが
そこまで行ったので買ったという感じで…。
それからついでにお客様用のハンガーも買い
キッチンの電気のカサも買いなおし、
それから書類入れも購入。
書類入れを買ったのだからということで、
このお会計分も経費で落とせるかなと思って
とりあえずインヴォイス発行してもらいました。
まぁ、あとはどこまで経費で落ちるのか会計士にお任せということで。
イタリアでは12月26日は
「聖ステファノ(Santo Stefano)」の日で祝日です。
イタリアでは365日すべての日に聖人が当てられていて
特に重要な守護聖人の日は
それぞれを守護聖人とする街は祝日となります。
聖ステファノの日をイタリア全土で祝福するのは
法律で定められた国民の祝日であるからで
実は宗教祝日ではありません。
365日の聖人の並べ方にもカトリック教会の規則があり
イエス・キリストが生まれた12月25日に
続く日に当てられている聖人たちは
いずれもカトリック教会の中で
重要に扱われている聖人ということになります。
26日が聖ステファノ、27日は福音書記者ヨハネ、
28日は幼児虐殺で犠牲になった子供たち。
昔はローマの守護聖人である聖ペテロも
この後に続いていましたが
現在は6月29日に移されています。
聖ステファノがなぜクリスマスの翌日におかれ
ここまで重要な扱いなのかというと
彼がキリスト教会で最初の殉教者であるからです。
つまり誰よりも先に自分の命を
キリスト信仰のために捧げた人であり
その行為がすべてのキリスト教徒の
模範であるとされているからです。
聖ステファノは1世紀にパレスティナ周辺に実在した人物で
出生はおそらくギリシャあたりで、
ユダヤ教信者であったといわれています。
キリスト使者たちがギリシャ周辺に布教活動を行うに当たり、
ギリシャのコミュニティへの布教活動を行う助祭として任命。
日常的な食材を主に未亡人に配布する係りとして活動し
熱心にキリストの教えを説いて歩いたといわれます。
教養のある人物で論も立ち、
会議や集会でも長く演説をして神の教えを説いています。
当時ユダヤ教信者の中では「聖霊」信仰が強く、
救世主の出現を信じる人が少なく
聖ステファノが
「空が開け、天空に神の栄光の姿が見える」というのを聞くと
ユダヤ教祭司たちは街の外に連れ出して投石罰を加えます。
これによって聖ステファノは命を落とし、
キリスト教最初の殉教者となります。
このため聖人を認識するシンボルとして
石が描かれることが多くなっています。
フィレンツェのホーン博物館(Museo Horne)に所蔵される
ジョット(Giotto)の「聖ステファノ」でも
聖人の頭にたんこぶのようなものが見られますが
これがシンボルの石です。
この投石罰にあっているとき、
まだ改宗前のSaulo(改宗後の聖パオロ:San Paolo)が
その場に居合わせたとされています。
ジェノヴァのサン・ステファノ教会(Chiesa di Santo Stefano)にある
ジュリオ・ロマーノ(Giulio Romano)の
「聖ステファノの殉教(Lapidazione di Santo Stefano)」では
父なる神とキリストが天空に現れ、
その下で投石を受ける聖ステファノが描かれています。
聖人の脇で跪く若者が後の聖パオロで、
彼の足元には石を投げる人々のマントが敷かれています。