不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Arrivato l'autunno

2007-09-30 11:01:48 | Billy,Layla e Ciccino

Arrivato l'autunno
Viva il piumone!

9月も終わり。
朝晩はかなり肌寒いなぁと思うようになったフィレンツェ。
先日来のビリーの布団かじり攻撃もあり、
寝ているときに寒いと感じるようになったので
早々に羽毛布団出しました。
土曜日天気がよかったので
干してふかふかになった布団で眠りました。

ビリーのこの幸せそうな顔もよい感じ。
「ふかふか布団うっれっしいなぁ。」
齧らないでほしいと切実に思います。

ついでに衣替えもしました。
秋なんだねぇ。
まだもうちょっと暑い日が続くかと期待もしたけど、
風邪引く前にちゃんと袖の長い服を出しておきました。


Non sa rispettare la fila

2007-09-29 16:29:00 | 日記・エッセイ・コラム

イタリア人のおばさんは結構無神経です。
もちろん上品この上ない女性もいっぱいいますが、
ガサツでぶっきらぼうで、
周りの空気の読めないおばちゃんも多い。

土曜日にちょっと仕事の用事で
10月7日のフィオレンティーナ対ユヴェントス戦の
チケットを購入に出かけたのですが
そこでも強烈なおばちゃんに遭遇。

既に長蛇の列というか団子状の塊ができていて
それでも日本人としては
最後尾であろうと思われるところに行き
一応そこにいたおじさまに確認。
「うん、おれが最後。」
待つこと5分。
プリンターが動かないとか、マウスが消えたとか
大騒ぎしている窓口の向こう。
全然団子状の列は消化されず更に5分経過。
プリンターが復活して再度販売開始して
ほっとしたのもつかの間、おばちゃん2人登場。
そして団子状になっている前のほうに無理矢理入り込み作戦。
さすがにその後ろのおじさんたちから罵声が飛び
2人組みのおばちゃんは
「どれが列なのよ、どこが最後かわからないもの」と
負けずに文句を言いながら私のほうに近づいてきました。
が、しかし、
私のことなんか見えてないような態度で
私とおじさんの間にできているわずかなスペースに
カバンを滑り込ませて待機。
そのときにカバンが私に当たり
おばさんはじろりと私をにらみつけたわけです。

まだ、自分たちの番まではかなりあるし、
さすがに既に一度前のほうで割り込み禁止って
怒られているのだからわかっているのだろうと楽観。

しかし、わかってなかったのだね。
黒尽くめの服に貴金属ちゃらちゃら派手系
でも化粧っ気なし2人組みの豪快おばさんは
私の順番を飛ばして窓口へ張り付きました。
さすがに私が最後尾確認をしたおじさんが
「あの子が先にいたと思うけど?」といってくれたし
私も「私のほうが先にいましたけど」と言ってみましたが、
おばさんは口を揃えて
「私たちが来たときにはあんたはいなかった」と。
「さっきここにやってきたとき、
無理矢理入り込んであなたのカバンが私に当たったじゃない。」
睨まれたしとまでは言わなかったけど、とりあえず主張。
するとなんと、
「私が来たときあんたはいなかったわ。
あんたが後から来て私のカバンに触ったから睨んだのよ。」
と事実を曲げられておりました(泣)。

おじさんも肩をすくめて「おかしいなぁ」っていっているけど
おばさんたちは止まりません。
「大体フィオレンティーナの試合は
フィレンツェ人が優先されるものなのよ、
外国人は余った席で買えばいいのよ。
私たちは息子のために買わなくちゃいけないんだから。
あんたなんかどうせお金も持ってないんでしょ。」

あぁぁ、もうだめですね。
フィレンツェは外国人も多くて
外国人慣れしている人も多いのですが
その一方でこういうめちゃくちゃな
人種差別・民族差別をする人も根強く残っています。

「順番を護ることができないのは人間として最低。
そんなふうにして買ってもらったチケットで
息子が喜ぶとでも思っているの?」
というだけ言ってみましたが、
そのあとはもちろん、罵詈雑言&民族差別発言の嵐でした。

無駄に時間を使いそうだったし、
私の前にいたおじさんにも「相手にするな」といわれたので
それ以上は突っ込みもせず、
少し離れて自分の番を待っていました。

結局おばさん2人組みは散々悩んだ結果
一番安い席を購入して帰りました。
もちろん帰り際には更に罵声を飛ばして。

発売直後にほぼ完売となったこの人気カードのチケット、
私の番になったときには20席ほどしか残ってませんでした。
お客さんの希望の席は発売時点で完売だったので
いずれにしてもどこか一番よさそうなカテゴリーで
探すしかなかったのですが。
おばさん2人に順番抜かされても影響はなかったのです。
だって一番下のカテゴリーを買うつもりはまったくなかったから。
空席さえあれば一番上のカテゴリーで全然問題なかったのに。

土曜日のすがすがしい朝からこんなのは
うんざりだなぁと思ったのでした。
あんなふうに年はとりたくない。

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Scusami

2007-09-26 23:38:00 | Billy,Layla e Ciccino

Foto
病院通いが終わったビリー。
獣医さんのところの可愛いチビミニピンに
会っていた日々が恋しいのか
それとも私がまた仕事で帰りが遅くなったのが寂しいのか、
はたまたちょっと食事の量を規制されていて
単に腹が減っているだけなのか
とにかく、仕事が終わって家に戻ると
ここ数日布団やクッションの綿を引きちぎっているビリー。

本日もキルト加工の上掛け布団の綿を出して
ベッドの上に綿雪が積もっている状態でした。
それにまみれて眠っていたビリー。
元々薄手のキルト加工の布団、綿出しちゃったら
秋の夜の冷え込みで寝ているときに寒いじゃないの!!

反省してごろごろしているビリーを見ると
こんな悪戯しても許しちゃうんだけど。
ビリーだってお気に入りの布団なのに。
今年は新しい布団買わないとだめかなぁ。
かなり綿の量が減りました。

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Le giornate europee del Patrimonio

2007-09-25 06:44:46 | アート・文化

1984年にフランスで始まった「文化遺産を知る活動」は
1991年にヨーロッパ会議で発案・同意されて
ヨーロッパ諸国に広まりました。

ヨーロッパ人としての原点を探り歴史に触れるという目的で
各国にある文化遺産や芸術作品を
誰もが無料で見学できるように
美術館などの門戸を開放する文化活動。

毎年9月の最終週末に設定されている
「Le giornate Europee del Patrimonio(ヨーロッパ遺産デー)」。
2007年は9月29日と30日。

イタリアは1995年に初参加して以来、
毎年規模を拡大して貢献しており、
2007年はイタリア全土で
1000を超えるイベントが企画されています。

大人気のウフィツィ美術館やボルゲーゼ美術館などの
国立美術館が無料開放される以外に、
通常は入場できないモニュメントの公開や
現在進行中の修復作業の公開、
コンサートなどの催し物が各地で企画されています。

今年はどのイベントに参加しようかなぁ。
いつもはフィレンツェにいるのだけれど、
今年はちょっと違う街の美術館なんかにも行ってみようかなぁ。
あんまりも数が多くて細かすぎて
気になるイベントを探すのも大変です(笑)。

詳細はこちら
Gep_logoweb_home

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Stava solo passeggiando

2007-09-24 07:10:00 | Billy,Layla e Ciccino

ちょっとづつ元気になってきたビリー。
ご飯も盛りもろ食べて階段も自分で昇ったり降りたりして
お散歩も張り切って出かけるようになりました。

日曜の午後普通に散歩していたら
お父さんと息子2人の家族連れとすれ違いました。
12歳くらいのお兄ちゃんが
歩いているビリーを見て一言。
「気持ち悪い」。

その一言に反応した私は、つい、
「気持ち悪いって言うあなたのほうがどうかしていると思うわ。
ちゃんと教育受けてないのね。かわいそうに。」
と言い返してしまいました。

子供相手にちょっと大人気ないとは思ったんだけど。
すると3人は足を止めて呆然。
次に父親が「何でそんなこと言われなくちゃいけないんだ」
と反撃してきたので
「今、自分の息子が発した言葉聞いていなかったの?
こんな小さな生き物を見て
気持ち悪いという感情しかもてないように育っているのは
非常にかわいそうだと思わない?」
と付け加えると無言の父親。

近所だったこともあり、その辺のおじさんたちが加勢して
「なんだってビリーを見て気持ち悪いだって?
どんな神経してるんだ。ちゃんとモノを教えてやれよ。」

まぁ、そこまで言ってもらわなくてもよかったんだけど。
ワンコが嫌いな人もたくさんいるので
迷惑にならないように気をつけているつもりなのに
心無い一言を投げ捨てられてちょっと腹が立った私。
まぁ、ビリーはそんなこと気にしてないみたいですけどね。

Billy24092007
↑お散歩楽しかったビリー。

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