ミラノのPalazzo Marino(マリーノ宮殿)内の
Sala Alessi(アレッシの間)は
2008年はCaravaggio(カラバッジョ)の
Conversione di Saulo「サウロの改心」、
2009年はLeonardo Da Vinci(レオナルド・ダ・ヴィンチ)の
San Giovanni Battista「洗礼者ヨハネ」という
豪華一点主義の展示を年末年始にかけて行い
無料で公開しています。
今年はTiziano(ティツィアーノ)の
La donna allo specchio「鏡の女」。
ルーブル美術館所蔵の作品で、
ティツィアーノらしい優しさと甘美さが漂います。
1400年代1500年代のヴェネツィアを中心にして広がった
女性の美しさという概念が表現されています。
鏡に姿を映す若い女性という題材は
ティツィアーノやその周辺画家によって
度々取り上げているテーマでもあります。
宮廷で寵愛をうける美しい女性のモラルや
容姿へのこだわり、
美しい女性としての振る舞いや仕草、手の込んだ服など
ティツィアーノの描く女性は
そうした特長をところどころに反映しています。
まさに豊穣そのものを象徴するようなふくよかな体躯に
やわらかく長い金髪の巻き毛。
きりっとした意志の強そうな眉毛に引き締まった口元。
当時の女性の美しさがにじみ出る作品となっています。
La donna allo specchio
会場:Palazzo Marino(マリーノ宮殿)
Piazza della scala 2 Milano
会期:2010年12月3日から2011年1月6日まで
開館時間:11:00-19:30
入場料:無料
ルーブルに行ったけど、この作品を見た記憶がない!!
ということで、見に行かなくてはと思っているところです。
ブレラ美術館のピエロ・デッラ・フランチェスカも
一緒に見てこようかなぁ。
でもミラノ寒いんだよねぇ・・・。