不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Gospel

2004-12-24 06:31:25 | アート・文化
È stato un concerto di Gospel.

immagine1.jpg

当たらないイタリアの天気予報ですが、
こういう時だけはあたるのか・・・というくらい
冷え込みが厳しくなってきています。

その寒さの中、
屋外で行われたゴスペルのコンサート。
Palazzo Pitti(ピッティ宮殿)の近くにある
小さな広場Piazza della Passera(パッセラ広場)。
ここに結構有名なトラットリア
Trattoria i 4 leoniがあって、
このオーナーさんの心意気(?)で
昨年からこうしたクリスマス時期の
コンサートが行われています。
トラットリア前の広場にはストーブが焚かれて
みんな寄り添うようにして寒さをこらえながらの鑑賞。
もちろん無料。
18:30から始まったコンサートは
アメリカ人ピアニストでフィレンツェ在住歴も長い
Nehemiah Brownが率いる
Florence Gospel Choirによるもの。
ここに二人のブラジル人女性ボーカル
JulyanaとNydiaが加わって
演目を重ねるに連れて徐々に盛り上がり。

寒かったせいもあると思うけれど、
しかし、なかなか盛り上がらない観衆を前に
痺れを切らしたリーダーBrown氏。
ジングルベルの曲になったら観衆に
「音の出るもの」を手に持つように指示。
指示にしたがってみんな鍵を手に。
たいていのイタリアの家は
ドアの鍵が複数になっているせいもあって
誰も彼もじゃらじゃらと鍵をぶら下げています。
私も鍵の束(5つのキーがついている)を手に持って
リズムにあわせてチリンチリンと音を出す。
こんなものでも楽器になるのですねぇ、感心。

コンサートは1時間にも満たないものでしたが、
十分クリスマス気分が盛り上がり。
そして、コンサートが終わると
トラットリアのオーナーからの挨拶があって、
広場を囲むようにしてある3つのお店
(トラットリア、カフェ、トリッパ専門レストラン)で
飲み物や軽いおつまみが無料配布される事に。

私は友人とともに
トリッパ専門店の前で提供されていた
パネットーネをいただくことに。
野外で素敵な雰囲気の中で
しかも誰かからもらって食べるパネットーネは
家で食べるよりとっても美味しかったです(笑)。

素敵なクリスマスの序章となりました。


Oh,che.....

2004-12-23 01:43:39 | 日記・エッセイ・コラム
私はフィレンツェに暮らして10年目になります。
しかし、たとえどんなに長く暮らしたって
イタリアから見てみれば
所詮「外国人」、「お客さん」。
それはありとあらゆるところで感じるのだけれど
一番切実に「私は外国人」を感じるのは
滞在許可証の手続きの際。

悪名高きイタリアの警察署での手続きは
本当に何度やっても神経をすり減らします。
私が学生だったころは
まがいなりにも
フィレンツェ大学本科に通う大学生だったので
書類の不備もなく問題はなかったのですが
今は労働者となって3年目(確か…)。
労働許可証になってからというもの
そりゃぁ、支払う分も多くなったけれど、
精神的&時間的な負担がすごく増えました。

私の滞在許可証の切り替え時期は9月。
なので、9月半ばには書類をそろえて提出。
発行までに40日かかるといわれたうえ
提出時に揃っていなかった書類がひとつ。
この唯一の書類が手に入るまでは
発行してもらえないということで、
こんな年の瀬までずっと待っていたのです。

不足していた書類とは会計士を通して入手する
別のお役所仕事が絡んだものだったので、
こっちにも予想外の時間がかかり
ようやく私の手元に届いたのが先週。
(その時点で私は相当疲れていた)
何とか今週時間を見つけて
滞在許可証を引き取りに行くことに!

しかし、一日目(火曜日)。
前年度が「赤字」だったために問題発生。
はっきりいって
私の仕事儲かっているわけではないので(笑)
赤字でも仕方ないだろうと
怒りをぶつけたくなるのを抑え…。

前年度が赤字だったせいで
9月の申請時に出した
「前月収支決算表」では不十分なので
もう一度会計士を通して
12月分の決算表を提出しなさいと。

しかし、うちの会計士は
フィレンツェ在住ではなくパレルモの人。
それになかなか携帯電話に出ない!
ので、必要書類が手に入らないため
火曜日は泣く泣く引き下がることに。

火曜日の夜、何とか会計士に連絡を取って
警察署での出来事を説明しても
「何でそんな書類が必要なのだ」といわれ
理解してもらえない。
「何でなのかは知らないが、
それがなければ
滞在許可証が発行してもらえないのだから
(発行してもらえずに不法滞在になったら
あなたの仕事へのお給料も払えません)
(だから、つべこべ言わずに)
即刻12月分までの収支決算表を作って
(さっさと)ファックスで送って。」と頼み込む。
私も彼にお世話になっているので
あまりきついことは言いません。
( )内の言葉は心の中でつぶやいただけです。

しかぁし、翌朝ファックスで送られてきたのは
私が作成して渡してあったインボイスを整えたもの。
インボイスじゃ話にならないのだよ…。
それにインボイスだったら
別に会計士に頼まずとも、自分で作成できるから…。
わかってもらえない…。

朝っぱらから改めて会計士に連絡を取って
なだめすかして(?)
ようやく警察の欲しがっている書類を
手に入れたのは15時前。

それから警察署に駆け込む。
この時点で私はうすうすわかっていた。
なんてったって悪名高いのだ。
14:30から15:30までの受付。

こんなにたくさんの外国人が
労働許可証の申請をしているのに
一日にたった一時間しか
受け付けないところが既におかしい!

で、私がたどり着いたのは15:15。
どうだ間に合ったぞ!

いや、間に合ってないのだ…。
私的にも常識的にも間に合っていても
警察の係員的には間に合ってないのだ。
やつらにはやつらのルールがあるのだ。
だから悪名高いのだ。

私の目の前で
「今日の上限人数を越えたからね」と
馬鹿なことを当然のごとく…。

粘ってみたけれどやっぱりだめだった。
建物の中にも入れてもらえない…。

明日(木曜日)は私はその時間(14:30-15:30)に
警察署まで出向けない。
そして金曜日の午後は仕事しないのだ、やつらは。
(これも理不尽だが、やつらのルールなのだ)

「まぁた来週っ♪」なのか!
(ドリフじゃない!)

すごく疲れました。
そんなわけで
楽しみにしていた古式衣装の行列を
観にいく気力もありませんでした…。

いつまで経っても「外国人」の
私の滞在許可証はいつ手に入るのでしょう。


Gli Addobbi

2004-12-22 01:42:54 | 日記・エッセイ・コラム
サンタ・クローチェ広場にて
12月19日まで開催されていた
毎年恒例になりつつあるドイツからのクリスマス市
Mercato di Heidelberg。
40数点の屋台が並んでクリスマスの飾りから
伝統的なドイツのクリスマス時期の食べ物などを販売。
異国情緒漂うおもしろい市。

何とはなしに冷やかして歩いていて見つけたもの。
08
クリスマスツリーのオーナメントですが、
お茶目なサンタクロースとトナカイ。
これ実はひとつだけでも買って飾りたかった…。
(因みに今年の我が家は
クリスマスらしきものは何もなし、ちょっと寂しい。)
8,50ユーロもして、購入を考えているうちに
クリスマス市は終わってしまいました…。


Agenda 2005

2004-12-22 01:26:36 | 日記・エッセイ・コラム
ブランド物には興味も縁もない私。
ただ、そんな私でもなぜか
GUCCIにだけは心揺さぶられること多し。
シーズンごとに出るデザイン物の奇抜なタイプではなく
オーソドックスな定番ばかりですが。
そして大きなものを買えるほど、
私の仕事が儲かっているわけではないので(爆)
必然的に持っているのは小物ばっかりなんですけど。

2004年の私の誕生日に
友人からプレゼントでいただいたのは
3年くらい欲しがっていたGUCCIのシステム手帳。
21122004_013
あまりにありがたくてもったいなかったのと(笑)
そのとき既に別の手帳を使って
半年経っていたこともあって
2004年の大半は私の引き出しの中で眠っていた手帳。
あぁ、もったいない…。

年の瀬も押し迫って、来年の手帳をどうしようかと
ずっと悩んでいた。
日本だったらこの季節
どこの百貨店に行っても、文具売り場には
手帳とカレンダーが山のように並んでいて
ピンからキリまで選り取り見取りなのに、
イタリアではそうはいかない。
まずシステム手帳用のレフィルが圧倒的に少ない上、
見つけたとしてもすっごく使いにくいか、可愛くないか。
気に入るものに10年間出会ったことなどないのです。

ネットで日本から購入して取り寄せようかと思ったけれど、
そのレフィルをせっかくのGUCCIの手帳に装着するのも
なんだか貧乏くさい気がして…。

一大決心(そんな大げさな…)。
手帳本体をプレゼントしてくれた友人とともに、
先日GUCCIに出かけてきました。
そう、本店はフィレンツェにあり。

クリスマス前だからなのか、
店内は滅茶苦茶混み合っていて待たされること暫し。
ようやく応対してくれたお姉さんに手帳を見せ
モデルを確認してぴったりのレフィルを出してもらった。
私の予算では30,00ユーロ以内だったら購入予定。
出されたものは丁寧に小箱に入れられて20,00ユーロ。
所詮は紙切れの塊なので、
20,00ユーロは高いのだけれど、
それでもGUCCIの店内では
一番安いか、その次かっていうくらいの価格。
躊躇するのもなんだし、購入。

きちんと包装されて立派なお買い物って感じ。
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これは単なる自己満足なのです。
2005年はこの手帳でバリバリ仕事します(爆)。
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Giostra

2004-12-20 22:05:08 | まち歩き
giostra

最近では大型のテーマパークも建設され
それなりに、
そういう楽しみ方も存在するイタリア。
しかし、日本のようにはいかない。
依然として季節ものの「移動遊園地」が
一般的だったりするわけです。

フィレンツェには
アルノ川下流のカッシーネの森に
移動遊園地「Luna Park」が
設置されることが多いのですが、
街中では、唯一子供が楽しめるのは
ストロッツィ宮殿前か共和国広場か
サンタクローチェ広場辺りに
設置されるメリーゴーランド。

普段は確かに
閑古鳥が鳴くかというくらい
誰も乗っていないけれど、
さすがに12月の週末は子供が鈴なり。
今週はクリスマス前ということもあって
平日でもそこそこの利用者があるようです。

今まで気にもしていなかったけれど、
先日通りかかったときに覗いてみたら
以下のような料金設定。

おこちゃま一回:1,00ユーロ
おとな一回  :1,50ユーロ
回数券もありました。(笑)

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#11 ごきげんななめ(?)
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