福井市内の午後から夕方にかけて、街中は道路事情がどんどん悪化。悪化を想定せずに出歩いて、あちこちで身動き取れずにパニックになっている。我が家の前でも、何台も身動きできずに、隣の一族などが手助けしているのを、私は2階の窓から眺めているだけ。
だって、とっくに風呂にも入ってしまったし、着替えを済ませてしまっているし、家から道路に出るだけでも苦労するほど、我が家は雪に埋もれている。
そのうち、県道でも車の列が出来たが、タイミングよく、悪友の会社の除雪車が大量の雪を吐き出しながら（悪友が運転しているのかもしれない）一車線分だけ空けたので、それを利用して、かなり流れていった。それも、窓から眺める。
午前中には、玄関横や窓の前の小屋根の、気になる場所のちょっとした雪下ろしをしたが、ずっと雪は止まずに降り続くし、今夜も降る。お昼の福井市の積雪は84センチ（午後2時には94センチ）。古い家の本屋根は狭いし、新しい方の部分の本屋根は、能登瓦で滑るので、家がぶっつぶれるまで屋根雪は下ろさない、と腹を決めている。
すると、古い家の周りに北側、西側、南側の三方向に広がっているトタン屋根部分の外屋の面積がかなりある。ここを下ろしておかないと、一番潰れやすい。梁は細いし古いし、大きな荷重には耐えられない。だから、トタンにしておいて、自然に滑り落ちるのが理想なのだが、今は、下に老人も住みついていないので、熱が屋根に伝わって、雪が滑ることがないのか、特に激しい西風で吹き溜まった一番長い西側の屋根は1ｍほどの積雪になっている。
「おろそう！」腹を決めて、準備をして、2階の西側の廊下から屋根に出た。で、その後、間も無くだけど、3分か5分後、驚いて欲しい。西側の屋根雪が、結局というか恐ろしくも、全部、綺麗に跡形もなく、消え去ってしまった！
南側もそれなりに雪下ろしして、切り目をつけて、刺激を与えるなどしたら、大量の面積の雪が、固まって滑り落ちていってくれたので、あっという間に、雪下ろしの90％を終了させてしまった。途中、足元を掬われ、自分が雪と一緒に滑り落ちそうになった瞬間があったが、何とか、無事に生き延びた。
まあ、それにしても、気温は低く、休むまもなくまだまだ降り続いているし、更に「大雪警戒警報」が繰り返し、発令されている。明日にかけて、福井市は記録的な降雪になるのは、ほぼ間違いなさそうだ。
明日の地元の成人式二次会は取りやめの連絡がきた。当然だ。福井市主催の成人式は、いまだ、取りやめの決定はないようだが、アホな福井市は別にして、少なくとも、私が家から出ていける可能性はゼロに近く、腹の底では「欠席」するつもりだったのだ。
家の前の道はほぼ通行不能になっているし、ガレージから出ることは出来ない。
2021年1月9日（土曜日）：[ -3c/1c/100% 67K69F ]{ gut0450 } 雪
気象庁の言葉のセンスが「いかがなものか」と思わせるけれど、単位時間（大体6時間）あたりの降雪量が20センチだったかを超えると、「顕著な大雪」情報を発令するらしい。「顕著」？
瞬く間に大雨が降る時の雪バージョンで、事情が一変し、道路や鉄道をはじめとする交通事情から住宅や農業用、建築用構造物に至るまで、事態が急変する可能性があるので、注意を促すようだ。
昨日は福井市や富山市に「顕著な大雪」の時間帯があった。福井市で22センチ、富山市で24センチだったと思う。
今朝は午前5時前の未明から雷と激しい雪と強い風が吹き荒れた。その時間帯に、たった一度だけ、家の横の福井市の道路（昔の県道だが）を、速い速度で、お座なりに除雪車が通過した。2階の窓から見下ろして、雷鳴の鳴り響く中、午前5時30分には土建屋の社長に電話して、「こりゃ、われ、何ちゅういい加減な除雪し腐ってるんじゃい！ こんなちっぽけな集落の短い区間は、もっと丁寧に除雪せんかい！少し、明るうなって、もういっぺん、除雪に来いと、若い衆にいうたらんかい！」と、丁寧な言葉遣いで、集落の自治会長として、住民のために、誠意を尽くして、要請しておいた。
無論、我が身は熱いコーヒーをすすりながら、目玉焼きとチョリソーの辛いソーセージをぱくつきながら、明日の夕方の地元公民館での成人式二次会会合での連合会会長挨拶を考えている。（とっくに考えたし、メモひとつ用意はしない。出たとこ勝負、口から出まかせが私の信条だが）。福井市長はアホだから、昨日から明日まで続く大雪警報で、今日など福井市内は身動きが取れないほど交通事情が悪くなることを想像できないので、明日の10日の福井市主催の成人式（コロナで、二部制にするらしい）は、いまだに「中止」の決定はない。さぞかし、晴れ着にふさわしいいい日になると思っているようだ。
アホに免じて、お天気でもよくなってくれればいいのだが、降り積もった雪は、簡単に消えてくれそうもない。
古い台所の使われていない流し。凍結防止で少し、水を出しておいたが、夕方には凍りついて、柱になっている。
