福井のスーパーで見ている限り、10キロの袋の新米の価格は5千円以上、6500円。コシヒカリの新米で6500円する。昨年まで、3500円程度のコメも一律、5000円以上が当たり前になって、並んでいる。
少なくとも、2000円は高くなったのだ。このコメの価格は、政治家が何と言おうと、下がらない。今年のJAの新米買い入れ価格が、全国一律、ある日突然宣告されて、高くなった。それも、昨年取引実績のある農家には、前もって、その量と高い値段を想定した金額を、口座に振り込むという徹底的な方針を実行した。
生産者は、高く買ってくれ、ましてや現金を見せられては、一言も文句を言う筋合いではなく、逆に、これまで自家用として余分に保管していた米さえ、JAに持ち込んで、金にしている。農協に出荷する量を抑えて、少しでも高く買い取り業者に回そうとしていた生産者も、ここまで高いと、JAに持ち込むのだ。
コメ価格高騰の犯人JAは、消費者や政治家が何を言おうと、素知らぬ顔を決め込んでいる。市場支配力を回復し、戦略は大成功を納めた。
後は、消費者が高騰したコメに愛想をつかし、消費量の動向がどうなるかが一番気がかりな点だろう。しかし、業績が落ち込むばかりのJAは勝負に出たのだ。
その点、目下、経営危機にあるのは、全国の信用金庫に違いない。親玉の全信連が、チラッと大赤字を計上するニュースが、一瞬流れた。2008年の世界的な金融危機に直面した時に、巨額投資に失敗し、大損害を受けながら、先延ばしの粉飾をアメリカ会計に下駄を預けて、先延ばししてきた。それが、15年を経過した今になって、表面化したか?と[ Chot GGI ]搭載の私は疑っている。むろん、知ったことではないし、知らないが。