映画『天井桟敷の人々』から、公共性の喪失を考える 2005-09-18 09:42:01 | 暮らし・街・環境 映画『天井桟敷の人々』を、19世紀前半のパリを知る感覚で見た。 <自己演出と自己隠蔽> 商業市場から工業市場へと、都市が膨張しだした時代。 芸の場が王侯貴族のサロンから街に出て、 大道・小屋から、劇場へと舞台を構えてゆく時代。 それは、神の世界を現す芸が、芸術へと独立しだし、 村祭り・カーニバルの流民が、芸人へと舞台に上がり始めた時代の物語だった。 都市の主役は、流浪してきた芸人たち、 革命後 . . . 本文を読む