モノと心の独り言

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舞台「五人姉妹」 ・・・身体の衝動と言葉の、葛藤から表現へ

2008-07-12 05:31:54 | 映画・音楽・・・パッケージ・メディア


こまばアゴラ劇場で、矢内原美邦 作・演出・振付の「五人姉妹」準備公演を、七月十一日に観た。

舞踏を、衝動の原点に立ち戻り、ことばを頼りに組み立て直してきたような
ミクニヤナイハラ プロジェクトのvol.4。

舞台の設定は、両親が亡くなっている五人姉妹の家。
長女は、父の仕事を引き継ぎ捕らわれ、目覚めるのは一日六時間。
次女は、自分自身に向かい、三女は記憶を飛ばし、四女は直情、五女が論理。
男一人は、意識と心情を乖離させつつ仕えている。

「3年2組」の記憶から、「さよなら」のずれ、「青の鳥」の成長、
そして、身体の衝動とことばの関わりは、身体と表現が同調し始め
饒舌な五人姉妹に結実した。
究極は劇場に充満した笛の響きのような飽和点かもしれないが、
「おはよう」と言いながら新たにする日々の痕跡は、身体の慣性、言葉の癖へと染みついて、立ち振る舞いや対話の転換を支えている。

舞踏も演劇もほとんど観ない私だが、あるきっかけから触れた矢内原美邦の舞台をみてきた。衝動からことばによる意識的な動きのプロセスは見せてもらった。それは言葉に密着した動きだ。
次は、身体の情動と言葉による動きの狭間を観たい。動き出す身体と言葉のずれを観たい。
見逃したのは、ニブロールでの「ロミオorジュリエット」2008年1月の舞台だ。

観てきた矢内原美邦さんの舞台
舞台『3年2組』、生命の衝動・共振を伝える身体と言葉
舞台『青ノ鳥』:自然と身体とコトバの関わりの豊かさへ
舞台『さよなら』:命の衝動と身体のずれ 
矢内原美邦さんの舞台’07『青の鳥』

矢内原三邦の毎日が万歳ブログ
nibroll

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