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想定外の原子力から、リスクを取れる政治家とは?今日は投票日だし・・・

2011-04-24 04:24:02 | 暮らし・街・環境
治水技術が、農耕文明の要だった。馬車・海運・鉄道・自動車が工業文明の要だった。原子を制御できれば、宇宙へ行けると夢をみた。少なくとも、地球上のエネルギー需要には、応えてくれると考えてきた。しかし、放射線を浴びるリスクが想定できない。

参考 核リスクある人口分布

自然界の放射線で、私たちは、ゆっくり異変を繰り返してきたのではないか?
急激な異変は、多くのSFが想像するようになるのだろうか?
キリスト教の最後の審判の日の引き金を、現実化するというのだろうか?
ハリウッド映画を見過ぎていると、今回の危機が現実なのか、想定なのか、分からなくなる。

極東の大陸棚の縁にしがみついている日本列島で感じるのは、
自然は常に想定を越えてゆくこと。
プロメテウスの火を欲しがった罰と思うのは、ギリシャの多神信仰か?
いや、あれは、人間の欲の象徴ではないか?
リスクの際を進んできたのが、文明ではないか?
リスクを極めることが、戦争であり、事業であったのではないか?

リスクを過大に想定して、’安心’という現代の神を呼び込めば、
スーパー堤防のように、1000年の労役が待っている。
リスクのために、予算を遣い、
リスクのために、川と海と陸の境に壁をつくり、
人と水の関わりを断ち切ってしまう。

自然の不安定さを壁で仕切り、光だけいれようとガラスに代え、
支配する広い眺望を求めて高みに上がれば、地上の人と多様な生命・動物と隔たってしまう。

変化が怖ければ、変化しない無機物で在り続ければいい。
つまり、生まれなければ良かったのだ!
’想定外’を禁句にするのは、
自然への、神への冒涜、人のおごり。
或いは、神や王や神官につかえていた時代のなごり。

政治家は神ではないし、官僚は天使でもない。
テクノクラートとして、科学技術をつかい、
デザイナーやディレクターとして、人の心をつかむ人たちが、
ツナガリ合って、まつりごとを行う時代だ。

名前を連呼する選挙期間も今日まで。
なにを選ぼうとさせるのか?
かみさんを酔わせて、楽しく暮らそうというのならいい。
何のためにお願いされているかもわからないで頭を下げられることほど、
恐ろしいことはない。

想定外を禁句にする政治家も選挙民も、おごり高ぶっているんじゃない?
全てを想定できないという人間の限界を前提にして、起きていることを直接感じ・記録し・伝え・共有し・整理して、考えながら対処してゆく姿勢は、だれが持っているの?
企業家のように、リスクを自分で背負い、出来ることを積み重ねてきた人たちがもっとでてきていいのでは?
いやいや、国家予算よりも、民間需要のほうが大きいから、政治家にはなりたくないのかもしれないね。
企業家なら、国境を越えられるし、アジア・中近東・アフリカと、できることが一杯まっている。

権限の無い王や、信仰されない神官になって、恵み・御利益に群がる投票者に応えてゆこうという勇気ある人がこれだけ居るのが不思議なのだ。
え?想定外をとがめているのは、一部のマスコミ、有名人?
異議をとなえるのが見識だと思う知識人?ツッコミと受けだけで活きている芸人?
スキャンダルのマッチポンプでしか、話題が作れないワイドショー?
なんだ、まだまだ、みんなゆとりある、時間消費の時代だという証かも?

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